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彩の国シェイクスピア・シリーズ第20弾『から騒ぎ』@シアタードラマシティー

2008-11-17 | ステージれびゅー
怒涛の4本観劇になってしまった11月の2本目は、蜷川シェイクスピアの中でもお嬢様方(いろんな年齢層)に大人気の“オールメール・シリーズ”第四弾『から騒ぎ』。
蜷川シェイクスピアは昨年から何本も観てるし、今回も観逃せない。
オールメール・シリーズとしても昨年の『お気に召すまま』再演から2本目の観劇なので、“あの楽しさ”がまた味わえると思うとワクワクします。

しかも、今回の主演はまだそんなに芸暦も長くないのに個性的な役ばかりを演じてドラマに映画に大人気の小出恵介の初舞台、としてももちろん大注目なんだけど、俺の目当ては高橋一生。
若手俳優の中で一番曲者だと思うんですよね、高橋一生は。
過去の映画やドラマでも、今後も要チェックの一人だと思ってたし、昨年から舞台でもずっと観たいと思ってたところに、今回は初の女役っつうことでイキナリ面白いものが観れそうな期待感たっぷりでチケットを購入。

今回は、中央の通路の後ろ、役者さん達の通る縦の通路の脇17列目21番。
ここってシアタードラマシティーでの蜷川シェイクスピア的には、余すところなく全部観れる最高の位置なのでは?!


そんなこんなでこの先はネタバレを含めて書きます。
シェイクスピアのストーリー云々をここで語っても突っ込まれかねないので、ストーリー以外のところで感想を。

セットは四方を階段に囲まれたテラスが舞台の中央に、そしてそれを囲むように数々の真っ白な彫像がそびえ立っています。
これは前の方の席の方には不利だったんじゃないかな?
テラスの左右から後ろにかけては役者の姿が全く見えなくなるし、彫像がデカいから裏に回られると見えなくなる範囲が広くなるから。

いつものように通路を後方から役者さん達が入ってきてお芝居スタート。
ただ、今回は幕前からロビーで演奏していた3人の楽隊の方々もそのままお芝居に参加されてちょっとビックリ、役者さん達だったんですねぇ。

いつも映画やお芝居を観る時は、よっぽど元々好きだった原作な場合以外、極力情報をが耳に入らないようにしてるので、今回の『から騒ぎ』のキャストについてはポスターの4人以外知らなかったのですが、最近っつうか俺が観るようになってからずっと吉田鋼太郎が出てるので今度こそは出てないだろうと思ってたら、しっかり後ろから歩いて出てこられたのでかなり嬉しいサプライズ。
いやいや、本来は役者さんのチェックくらいしといた方が良いですよね(汗)
観劇するようになってからまだ2年経たないのに、何本目だろうかこの人が出てる芝居を観るのは、別におっかけてる訳でもないのにw
なんつーか、存在感だけでも芝居が引き締まるのに、引っ張ってくれたり盛り上げたりする役だとドラマ性が凄く高くなる俳優さんですよね。

そんな吉田さんは今回、『MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人』で共演した山内圭哉がみせた定番の“お子様泣き”を忠実にパクったり、小出恵介のミスにアドリブで突っ込んだり、ムチャクチャ笑わせてくれました。

これまでに観た蜷川シェイクスピアの中でも、際立って和気あいあいとした空気が漂ったのは吉田鋼太郎という安定感を軸にして若い俳優さん達がのびのびと演じていたからでしょうか。

そんな吉田鋼太郎と一番絡んでいたのが、『カリギュラ』(WOWOWでチェック)でも活躍していた長谷川博己。
凄いねこの子、一応主演な小出恵介も高橋一生も食ってしまうくらいに吉田鋼太郎コンビでこの戯曲を引っ張ってた。
声も通るし表情も豊かやし容姿も完璧やし、蜷川婆さんがお気に入りの高橋洋に飽きるような事があったら、きっと次はこの子を…なんて妄想してみたりw

で、主演の小出恵介。
舞台向きじゃないのかもと感じてしまうくらいに他の役者さんの通る声と比べると声が小さいように感じたけど、周りが周りだけにハードルが高過ぎるw
でも、あんな人達と対等になろうとしてこのまま舞台を続けるのは止めた方が良いかも。
声をね、潰さないようにして欲しいなぁなんて、これまで蜷川さんの舞台で声質が変わった人気俳優さん達を思うと感じてしまった。
どうしてもやるなら蜷川シェイクスピアのように声量が必要なものは避けた方が良いかな。
若い俳優さん達の中でも何でもモノにしてしまえるタイプだから、どうせなら映画でずっと長く楽しませて欲しいなぁなんて、おじさん思ったりするわけですよw(なんの老婆心なのやら)

で、お目当ての高橋一生。
女性ファンの多さにビックリ、注目してるのは俺だけかとか思ってたら見る人は見てるんやねぇ、さすがに芸暦も長いし。
初めてという女装も化粧映えして美人でビックリw
作った声を潰さずにずっと演じ続けるのって大変やろなぁ、『お気に召すまま』では声が潰れて場末のオカマ風だった成宮寛貴よりもハードルの高そうな喋りだったし、やっぱこいつは今後も要チェック俳優だなと改めて感じました。
もう一人の女役月川悠貴は、前回と同じくナチュラルに女でしたけどw
つか高橋一生、フツーに男役やってる芝居を大阪でやってくれんかな。



つーことで、11月は@今週末の『王立新喜劇』と『幸せ最高ありがとうマジで』を2日連続で観劇予定。
12月は『七人は僕の恋人』。
1月は『グッドナイトスリイプタイト』。
2月は『パンク侍』を購入済み。

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