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トロン:レガシー 3D

2010-12-20 | 劇場映画れびゅー
3D映画ブームを映画の改革と意識しての企画なんでしょうか、今更『トロン』の続編の登場です。
どうせなら『アバター』より前のタイミングでCG映画革命に続いて3D映画革命的な役割でやって欲しかったんですけど。
トロン:レガシー』字幕版をIMAX3Dで観てきました。
★★★

前作は初めて全編にCG映像を散りばめてサイバー空間を描いた映画ではあったものの、そもそもコンピュータについて一般人がほとんど理解していなかった頃に、コンピュータの中で起きている事を擬人化して描くと言うムチャにも程が有るというか誰も知らないから知ったように出来た事だったわけで、ぱっと見カッコイイんだけど中身は何だか良く解らん映画という印象でした。

改めて先にそれを観直してみてもやっぱり同じ感想。
そもそも異なる“プログラム”が殺し合いをするというのが現実のコンピュータの何に当たる行為なのかさっぱりでモヤモヤしたまま終わる。
脚本家自身が今日のサイバー社会を予知していたのかどうかは知らないけれど、不良プログラム対補正プログラムの構図のようで結果としてコンピュータ対コンピュータウィルスの戦いを描いた映画になっているという点では驚愕に値する映画ではあったけれど、コンピュータとビデオゲームについて深く理解していたとは思えない。

本作はと言うと、前作程難解なストーリーでは無いしストーリーだけで言えば今やどこにでも転がってる話。
しかし、最近の映画らしく分かりやすく理屈が通るような設定に上手く変えてしまうのかと想像していたら、理屈とかそういうのはどうでも良いようで、あくまで全作の世界観を尊重して不必要に難解に描く。
そこが良くもありモヤモヤした物が残るという意味で悪くも感じた。

訳がわからん前作では、訳がわからんなりに突っ込むのが躊躇われた事でも、洗練されちゃった今回は目立ってしまって突っ込み放題。
背中に大切なディスク背負って取られ放題だったり、大切なはずなのにそれを武器に使ったり…。
バイクあげずに消せよとか…。

では本作の良さはどこなのかと言うと、ひたすらサイバー空間での映像が美しい事と若き日のケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が全作と寸分変わらぬ顔で演技をしているところ。
もちろん若き日のジェフ・ブリッジスの顔はCGなのだけれど、技術的にはあと一歩で本物と言われても気がつかないクオリティーの直前まで迫っている。

レースシーンのバイクの動きはリアルでカッコイイんだけど、どうせならここも前作同様に直線的な動きにして欲しかった。

ダフト・パンクによるサントラは要チェックです!



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>ケントさん (そーれ)
2011-01-29 15:57:00
どうもです!
映像はほんと凄かったですねぇ。
ディズニーの3Dは全般的に奥行き重視で空間表現目的で使ってるらしいですね。
IMAX3Dなら間違いないと思ってましたけど、ここのところIMAX3Dでも微妙なのが増えて来てます。
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Unknown (ケント)
2011-01-17 16:49:06
そーれさんこんにちは
 映像の美しさとセンスの良さ、VFXは抜群だし、前作からの圧倒的な映像技術の進化は間違いありませんね。
 ストーリーがないことは始めから判っていたので、僕は全く期待していませんでした。ただディズニーということで大期待していた3Dが今ひとつ納得出来ません。
 最近の3D全体に言えることですが、メガネが重く、飛び出す3Dではなく、奥行きを感じさせる3Dになっていますね。僕的には『キャプテンイオ』みたいな3Dを期待していたので残念です。3Dに関しては、僕的には退化しているように感じました。もう3Dは観ない事にします。
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