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16年正月 4度目の台北でお一人様 その1

2016-01-15 | リョコウ
この年末年始休暇は諸事情有って相方さまを大阪に残し、一人で台北へ。
ANAマイレージで他社チケットが取りやすくなったこともあり、年末年始でもだいぶ席に空きのあったエバー航空利用です。
年越し花火は数年前に観たので、割高な年末を避けて、元日からの出発。



1日目 元日
このところ早朝のPeach利用が多く、始発電車で出かけてばかりでしたが、今回は7時半の電車に乗れば間に合うから早起きの必要無し。とばかりに、紅白が終わってから家族で近所の神社へ初詣に出かけてみたら物凄く参列が伸びていて、結局眠れたのは2時過ぎ。
でも、今年は厄が明けることもあってか、おみくじは番号1番の大吉が引けたし、関空では『特急ラピート「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」号』が見られたし、図らずともエバー航空の機材はハローキティジェットだったりで、何かといろいろ当たりそうな一年の幕開け。
ハローキティジェットは、内装や機内食にまでキャラ展開していて、おっさん客に対してはやり過ぎな感が有りますが、ちゃんとビールやワインがサービスに入ってます。

はい、台北桃園空港到着!
高速バスで一気に市内へ45分、バス停アンバサダーホテル前(地下鉄雙連站付近)からは徒歩5分でホテルに到着。
15時のチェックインまではまだ1時間ほど有ったので、荷物を預けて隣の中山站まで散歩がてら。席が空いていれば新光三越の鼎泰豊で遅めの昼飯を狙って行ってみましたが、50分待ちだったので諦めて散歩続行。

今回はソフトバンクの海外パケットし放題をそのまま使って、日本に居る時と変わらずiPhoneを一日中に使いまくったので、目的地への到達もストレスフリー。
レンタルポケファイには前回懲りたので、三日程度ならiPhone単品で行った方が楽。
戻る途中で早速タピオカとフルーツのお茶。
パッションフルーツの粒々がタピオカとナタデココと混じって、どぅるどぅるな食感が面白かった。

今回の宿はグロリアプリンスホテル台北。
ほぼ日本語が通じ、部屋は広くて清潔で、ジムなんかの設備も整った良い宿ですが、テレビの具合が悪く、直してもらうのに10分程のロス。
部屋を替えてもらえるか期待してたのですが、一生懸命直して下さったので交渉せず。

さて、宿で落ち着いたら本格的に旅の開始。台北近隣の行きたいところで残っているところと言えば九份。
九份と言えばちょうちんが町を照らす夜の景色が印象的だし、初日の夕方から出掛けるならここと目星を付けたのですが、夜にかけて高速バスで地方に移動して、真っ暗になってから戻ってくるのって不安じゃないですか。日中ならなんとかなるものでも。
と言うことで、年末のうちに台北ナビを通じて夜のバスツアーに申し込んでいました。外国で日本人相手の現地ツアーに参加するのは相当久しぶり。
集合はホテルから徒歩5分もかからない所にある日本人客専門の土産物屋の中にあるツアーデスクで、16時45分集合の地下デスク前には日本人が大勢うじゃうじゃと、出発時間に近づくにつれてさらにわらわらと沸いてくる。
なんとこの日はバス8台を使った大所帯ツアーに膨らんだそうで、正月の日本人パワーを舐めておりました。

1台に1名の台湾人ツアーガイドさんが付いて、現地からだいぶ離れたバス停に着いたのは18時前。
警備の警官が居る間は、ここから専用のシャトルバスに乗り換えて行かなければならないとのことで、「面倒くさいから警官が帰るのを待ちましょう」と全員バスに乗ったまま帰るのを待つこと30分、待てども待てども帰らない警官。
「今日は元日で気合が入ってるみたい、やっぱり乗り換えのバスに並びましょう」と乗客を誘導し始めるガイドさん、出来るだけ快適にみんなが過ごせるようにと気を配ってくださっているのは伝わってくるから誰も文句を言わない。俺はついったーで愚痴ってましたけれど。

等としているうちに、19時になって不意に警官が帰ったので、慌てて元のバスに乗り込み、19時15分ようやく九份に到着。
着いたら景色を楽しむ間もなく、まずはツアーが用意した飯屋での軽い晩飯です。
軽いと言っても円卓を囲んで大皿で6品くらいはあったかな?見た目も味も微妙だったので、誰も写真を撮る人はおらず、さくっと。

細い路地にぎゅうぎゅう詰めで往来する車の横を歩いて抜けたら、ようやく九份の階段。
一番と言うか、唯一と言うか、九份と言えばここからの写真しか記憶にしかないくらい人気の撮影スポットになっている小さな広場で一旦解散し、集合時間を1時間後に設定して自由散策の開始です。

まずはこの広場から少し上がったところにある、ガイドさんが景色が良いからとしつこく薦めていた阿妹茶酒館さんでお茶。

現地の方も観光で来る村ですが、日本人の間では『千と千尋の神隠し』の舞台となった村のモデルだとか、その中でも阿妹茶酒館は油屋のモデルになっていると言う通説が有り、それを期待して来る日本人観光客が多いからこの異様な混雑が起きているようです。
期待を裏切らない為か、今回のガイドさんはその事に疑問の余地を挟まず説明し、当の阿妹茶酒館さんなんかは入り口に大々と謳う看板を出していますが、宮崎駿監督自身は完全否定していて、スタジオジブリはむしろインスピレーションを受けた場所として日本国内の観光地に具体的な名前を挙げているので、九份に関しては『千と千尋の神隠し』の世界っぽい村と言うのが正解のようです。
俺はその事を以前から知っていたのですが、どちらかと言うとこの村、『岩合光昭の世界ネコ歩き』で紹介されていた猫の村としての印象が深くて来たかったんですよね。あと実写映画『悲情城市』の舞台だったりとか。

この阿妹茶酒館さん、景色は良いですが決して居心地の良いものではありませんでした。
日本人バスツアーのお客さんと確認されるととりあえず見晴しの良い三階に直行させられますが、三階ではかなり横柄な態度のおばさんが接客を仕切っていて、混んでいたせいも有ってか、有無を言わせず四組まとめて窓から離れた円卓に座らせられ、片言の日本語で「お茶とお菓子300元でいいか」とだけ確認。
茶菓子を出してくれ、中華茶藝の作法でプーアル茶を一杯目入れてくれた後は、何の説明も無いまま接客終了です。
「勝手にお茶を入れろ」とも言われないので、みんな何が起きているのかわかってない様子。テキトーにまとめて円卓に座らせられているのに、誰がお茶入れるねんて話でも有ります。俺はなんとなく察したけど、見ず知らずの6名にお茶をサービスするのは嫌。
お茶飲むだけならフツーの茶藝館にお茶を買いに行けばタダでも済むし、買う前提ならしっかりサービスしてもらえる。
北京語が話せる客にはメニューを見せてがっつり接客していたのを見て、「ぼったくり」と言う言葉が頭に浮かんだので、ちゃっちゃと支払って店を出ました。
景色代だけ払えと言うのならむしろ払うロケーションですが、看板の件と言い、帰りに渡される『千と千尋の神隠し』と書かれたポストカードと言い、いろいろと胡散臭さが残る店でした。

その後は、ガイドさんがくれていた手書きのガイドマップに従って景色の良いスポット巡り。
と言っても端から端まで歩いても5分程度の村だから、時間的には楽勝です。
1時間早く着いていたら全ての路地がダダ混みで、なかなか進めない状態だったようですが、バス停で1時間半程無駄に過ごしたおかげで自由に動き回れました。
それだけ小さな村の中で、超綺麗で幻想的な写真が撮れるポイントは、実は最初の広場から小上海茶飯館 (悲情城市)越しに阿妹茶酒館方向を見上げるアングルが第一。
次いで、阿妹茶酒館の三階からの景色。阿妹茶酒館の向かいの広場から観る阿妹茶酒館。全部阿妹茶酒館がらみなのが、直前の経験のせいで嫌な感覚。知らずに向かいの店でお茶しながら阿妹茶酒館を眺めていればよかった。
こんなに九份を背負って立つような店が、商魂逞しいだけで村のイメージを落とすような事してはいけないと思うんですけれど…。
他は商店街の外れから海への眺望くらいのもので、あとは狭く入り組んだ路地に立ち並ぶお店の光景とか、薄暗い路地裏の階段とか。

バス停で愚痴ついーとをしていた時にブロガー繋がりの方から教えてもらっていた料理を見つけたので、恐る恐る食べてみました。
美味いと聞いていなければ恐らくはパスしたであろう見た目ですが、ひき肉と穂先メンマをゼリーで包んだのが煮込んであって超美味しい。

期待していた猫様とは2匹しか会えず、それも1匹は撮れずで残念。

ガイドさんが言っていた名物犬は、広場に面した店の犬だったようです。
写真の素材としては面白い村ですが、充分満喫したし、一人だったらもう来ないかな。

そんなこんなで、複雑な気持ちで九份から戻って、台北市内の饒河街夜市付近で解散。
この夜一は初めて。
まずはここの名物の胡椒餅を買ってみた。
日本の焼き餃子の餡に胡椒をぶっかけて、インド料理のナンで厚く包んだみたいな感じ。
551宝来の豚まんに慣れている関西人には、歯ごたえが有って水分を奪われる皮に慣れないかもしれない。

人混みで賑わう夜市の通りを道なりに端から端まで歩いて20分くらいかな?
通りの反対側も同じような門で区切られていました。
とりあえず夜市に来たら豪大大鶏排は食べなければ気が済まない感じでパクついて。

定番のタピオカミルクティーを飲みながら、地下鉄でホテルに帰りました。
寝不足な一日目の夜は健全にコテッと寝ました。



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