懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

残念なお知らせ

2022-03-07 15:38:18 | Weblog
<残念なお知らせ、その1>
ボリショイ劇場の音楽監督兼首席指揮者のロシア人、トゥガン・ソヒエフ氏が、辞任・・・。
「ロシアのウクライナ侵攻に対する態度表明を迫られたこと」!
が理由って。

別のニュースでは、使われた言葉忘れちゃったけど、どんな紛争も容認することはできない、みたいなことも言っていて、(言われた言葉を失念して正確に再現できず、申し訳ない。)

泣けてくるような善良な態度。
こ~んな立派な人が、あのボリショイ劇場の音楽監督だったとは!

日本人一般には関係ない対岸の火事事項としてスルーされそうだけど、自分的には驚異的な態度。

あの、菅元首相が、やたら金が金が!と言いたがる男で、とにかく政府として、国が出資してる立場の者には、国の意向に従え!と脅す傾向が顕著で、
何かと国の(というより菅達の)意向に沿わない者にはカネは出させない!という脅しかけとか、もっと言うと、菅の意向に沿わないジャーナリストとかには、スポンサー側に圧力して金の出所を押さえる、という発想が露骨な権力者だった。(他にも、日本学術会議の人を認定しなかった件とか、人事権をを押さえて高級官僚に忖度当たり前にさせたり、傾向が非常にはっきりしてた。)

菅はさすがに漫画レベルで白けたが、権力者の一傾向を如実に示してしてたと思う。これが日本の例で、結局権力側の発想って、日本もロシアも雑に言えばあんま変わんない所はあると思う。・・。なのに。

この偉大系の芸術家の、保身より人道主義、人としての道を優先させた態度はご立派過ぎて、発言内容とか聞いてて涙出そうだが。
そうはいっても、ソヒエフ氏がこのことで被る不利益は計り知れない気がして、大胆!というか。感動と同時に、この方の心配をしてしまったりした。

権力に公然と逆らったことになるので、今ロシアで何が起こってるのか考えると、称賛だけではいられないが。
(少なくとも、今後ロシア芸術界で不遇なんて普通にありえそうだし、自分がプーだったら国家反逆罪に問うとかしそう。)

だから呑気に称賛するのも気が引けるが、自分も極東の芸術小国の一市民として、長らく見てきたボリショイ劇場の、その首席指揮者が、こんなまともな態度を示してることを、大変嬉しく誇りにも思った。

素晴らしい芸術家が、人間的にも思想的政治的にもいつでもご立派とは限らない。
クラシック音楽界は、巨費が動く。金と権力の世界であっても驚かないと思ってた。

なので、今回は、その道に優れた人の純粋さに驚かされた。今後もどこかでぶじにかつやくできることを祈っているし、活躍を聞くことがあれば心に留めて応援していくと思う。

~感動はさておき。
こうなると、後任者は、もっと政権の意向に沿う人になるのかな、とか。

それと、おまけ。プルシェンコが叩かれてるのかも?だけど、彼なんか、踏み絵踏むか踏まないか、みたいな地点はあったんじゃ、ないかな?

日本人なんて、何かあれば大勢に逆らわない人が圧倒的多数の国民性だと思うから、自分たちにそういうことあったら、いの一番に日和りそうなのにそんな自分らを顧みずにむやみにネットで叩く暇あったら、別のことにエネルギー使った方がいいかもっては思う。

ま、プルも負ける性格じゃないから、延々やりそうだけど。(プルは、そんな超頭良すぎる人でもないし、回避もせず、アスリートな性格だから、熱くファイトすると益々火に油しそうで笑える。でもああいう性格だから、勝って勝って頂点に立ったんだろうなとは思った。)

プルシェンコは優秀な選手を何人か育てているので、エテリとは別のやり方で、生徒を人間的にも尊重して芸術性も大事にしていい仕事をしていけると思うから、それとアイスショーもまたバレエものをやってほしいかな。

カミラ絶賛とかプルってば何言ってんだか、としか思ってないし、トゥルソワちゃんについていったことには、自分としては、プル如きがトゥルソワ様に何をかいわんやとしか思ってないけど。

政治のことは、プルより専門家の意見に終始で良いと思ってる。プルには、今の業界で今まで通り少女たちを大事にしてやっていければと願う。

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