アメリカンバレエシアター公演、
「ロミオとジュリエット」。
初日 6/26 ジュリエット:ケント、ロミオ:ゴメス (べンヴォーリオ:シムキン他)
2日目 6/27 シオマラ・レイエス、代役の若手コリー・スターンズ(同上シムキン)
あくまで、ここから見た自分の感想では、2日目のレイエスの日の方が感動した。
【初日】・ケントは、顔の美しさが、役にあってて、1幕は見とれた。
・ゴメスは容姿・身体・踊り・演技に、若者らしさを感じにくく、ロミオに見えず、落ち着いた大人の役の方が、合ってそう。(私的には、脇のシムキンの踊りに、つい目が行ってた。)
・二人のパートナーシップは素敵。バルコニーパドドゥは、今までこの版を踊った他のダンサーより、ずっといい。寝室で寝てた所は、ほんとの恋人同士に見える。
初日のペアは、二人とも、持ち味が落ち着いた大人に過ぎ、若者の初めての本気の恋、その突っ走り感や、逸脱するエネルギーを感じにくかった。
ケントは後半、ジュリエットの成長を、感じにくい役作り。
期待度が大きかったのか、期待>結果の舞台。(別に悪かったわけじゃない)
1幕のケントの美貌には感動したけど、後半、何となく自分は不完全燃焼で終わった。
ゴメスは好きだったので、ちょっとがっかりして終わった。(ドンキ観た人はゴメスを褒めてた)
★それで、自分はちょっとがっかりしたのか、翌日準備不足で劇場に駆け込んだ。
あまりコンディション良くなくて、最初がっつり見れなかったのに、
【2日目】
2日目は、凄くシオマラ・レイエスのジュリエットの演技が良かった。
全身からヒロインの思いが、都度聞えてくるような踊り。
が~~~ん。
イロイロと、感動し、堪能させて貰いました。でも、ちゃんと見れてない個所も、覚え切れてないいい場面も。もう1回観たいけど、もうないのよね、このキャストのロミジュリ。
また、初日に、もはやマクミラン版は手あかにまみれたか、と思ったのに。
(みな、なぜか同じ段取りで演じるようになり、観客も心で、それをなぞって安心してる。何か所か気になってる)
最近「演技の段取り化」が激しく、皆、過去の成功者の型を踏襲し、恋の演技として不自然さが目立つマクミラン版も、レイエスが演じると、そのようには演じてなく、演じ手が、手あかにまみれた振付を蘇生させることもできるのか、と思った。
また、プロコフフィエフの音楽を良く伝える演舞にちゃんとなってて、いい意味でマクミラン版を元に戻してる気がした。(この話は、出来たらその内書くかな。書く根性あるかな。)
心配した、代役:若手のスターンズ、(初日のゴメスが期待≪結果だったせいか、)
2幕、3幕、思ったより良かった。期待より心配が上だったのに。
これだから、舞台は蓋を開けてみなければわからない。
レイエスは、この役を演じるプロだと思うけど、スターンズが意外とよかったのは、彼がまだ若くて、色んな事が新鮮なお年頃だからなのでは?と思った。
ロイヤル日本公演で観たロミオ役たちより、もう少し普通に男性的な青年。フレッシュさが光った。
ちょうどロミオにまだ近い年代。恋したり、彼女と付き合って夢を抱いたり、男友達とつるんだり、そういう心の世界が、実生活にもあるのかしら?と、演技見ながら思った。
舞踊技術は、破綻もなくそつなく。
ロミオがティボルトを刺す所、その前の剣術シーンとかも、2日目のスターンズの方が、初日のゴメスより、演技も動きも、ずっとリアルに見えた。若さの特権か。
【寵児?シムキン】
舞台で、とても魅力的だった。例のアラベスクやジャンプ、回転、足さばきの魅力。足裏が床に吸いつくような、バレエマニア好みのしなやかさ。
ドンキ、シムキンでのTV放送、ほんとにあるのか、ちょっと不安。今の彼のハイビジョン画像、残って価値あると思うけど。放送予定だった日のドンキの出来を観てないので、ちょっと心配。シムキンの出来が悪くなければ、出来れば放送してほしい。シムキンは前にも全幕見たけど、舞台での魅力は増した気がした。ただ若くして大バレエ団で注目され、彼も大変だったりしないかしらと思ったけど。
踊りに纏う不思議に素直な感性は変わらず。競争社会だけど、あのまま行って欲しいな。
【マキューショ、ティボルト他】
2日で日替わりキャスト。それぞれが、それぞれに良かった。2日目のマキューショは、若ての抜擢か。その割に、のびのび、堂々と自分の解釈で演じてた。初日のマキューショは、この役をよく理解し、ひょうひょうとした地に足のつかない、音楽好き冗談好きの、本来的なマキューショでの、軽妙洒脱な演舞。最近イレギュラー系も多いんだけど。怪演ならぬ快演で、スカートまくりとか、笑わせた箇所あり。
話は変わるけど、フェンシングシーンの上手さは、今回は、まあまあで、6月の新国立のマトヴィエンコは剣裁きに遊びがいっぱい入って、超上手かったと思いだした。英国ロイヤルの人々は普通に上手かった。
※追記:今日のロミジュリは、ジュリエットがオシポワで、ミスキャストだと思うので、パス。このキャストなら、ケントとは雲泥の差。ケントの美貌と清楚な演技で満足する。
オシポワがやる位なら、シムキンがロミオで出てもましなんじゃないか、と(?)ちょっと思った。
「ロミオとジュリエット」。
初日 6/26 ジュリエット:ケント、ロミオ:ゴメス (べンヴォーリオ:シムキン他)
2日目 6/27 シオマラ・レイエス、代役の若手コリー・スターンズ(同上シムキン)
あくまで、ここから見た自分の感想では、2日目のレイエスの日の方が感動した。
【初日】・ケントは、顔の美しさが、役にあってて、1幕は見とれた。
・ゴメスは容姿・身体・踊り・演技に、若者らしさを感じにくく、ロミオに見えず、落ち着いた大人の役の方が、合ってそう。(私的には、脇のシムキンの踊りに、つい目が行ってた。)
・二人のパートナーシップは素敵。バルコニーパドドゥは、今までこの版を踊った他のダンサーより、ずっといい。寝室で寝てた所は、ほんとの恋人同士に見える。
初日のペアは、二人とも、持ち味が落ち着いた大人に過ぎ、若者の初めての本気の恋、その突っ走り感や、逸脱するエネルギーを感じにくかった。
ケントは後半、ジュリエットの成長を、感じにくい役作り。
期待度が大きかったのか、期待>結果の舞台。(別に悪かったわけじゃない)
1幕のケントの美貌には感動したけど、後半、何となく自分は不完全燃焼で終わった。
ゴメスは好きだったので、ちょっとがっかりして終わった。(ドンキ観た人はゴメスを褒めてた)
★それで、自分はちょっとがっかりしたのか、翌日準備不足で劇場に駆け込んだ。
あまりコンディション良くなくて、最初がっつり見れなかったのに、
【2日目】
2日目は、凄くシオマラ・レイエスのジュリエットの演技が良かった。
全身からヒロインの思いが、都度聞えてくるような踊り。
が~~~ん。
イロイロと、感動し、堪能させて貰いました。でも、ちゃんと見れてない個所も、覚え切れてないいい場面も。もう1回観たいけど、もうないのよね、このキャストのロミジュリ。
また、初日に、もはやマクミラン版は手あかにまみれたか、と思ったのに。
(みな、なぜか同じ段取りで演じるようになり、観客も心で、それをなぞって安心してる。何か所か気になってる)
最近「演技の段取り化」が激しく、皆、過去の成功者の型を踏襲し、恋の演技として不自然さが目立つマクミラン版も、レイエスが演じると、そのようには演じてなく、演じ手が、手あかにまみれた振付を蘇生させることもできるのか、と思った。
また、プロコフフィエフの音楽を良く伝える演舞にちゃんとなってて、いい意味でマクミラン版を元に戻してる気がした。(この話は、出来たらその内書くかな。書く根性あるかな。)
心配した、代役:若手のスターンズ、(初日のゴメスが期待≪結果だったせいか、)
2幕、3幕、思ったより良かった。期待より心配が上だったのに。
これだから、舞台は蓋を開けてみなければわからない。
レイエスは、この役を演じるプロだと思うけど、スターンズが意外とよかったのは、彼がまだ若くて、色んな事が新鮮なお年頃だからなのでは?と思った。
ロイヤル日本公演で観たロミオ役たちより、もう少し普通に男性的な青年。フレッシュさが光った。
ちょうどロミオにまだ近い年代。恋したり、彼女と付き合って夢を抱いたり、男友達とつるんだり、そういう心の世界が、実生活にもあるのかしら?と、演技見ながら思った。
舞踊技術は、破綻もなくそつなく。
ロミオがティボルトを刺す所、その前の剣術シーンとかも、2日目のスターンズの方が、初日のゴメスより、演技も動きも、ずっとリアルに見えた。若さの特権か。
【寵児?シムキン】
舞台で、とても魅力的だった。例のアラベスクやジャンプ、回転、足さばきの魅力。足裏が床に吸いつくような、バレエマニア好みのしなやかさ。
ドンキ、シムキンでのTV放送、ほんとにあるのか、ちょっと不安。今の彼のハイビジョン画像、残って価値あると思うけど。放送予定だった日のドンキの出来を観てないので、ちょっと心配。シムキンの出来が悪くなければ、出来れば放送してほしい。シムキンは前にも全幕見たけど、舞台での魅力は増した気がした。ただ若くして大バレエ団で注目され、彼も大変だったりしないかしらと思ったけど。
踊りに纏う不思議に素直な感性は変わらず。競争社会だけど、あのまま行って欲しいな。
【マキューショ、ティボルト他】
2日で日替わりキャスト。それぞれが、それぞれに良かった。2日目のマキューショは、若ての抜擢か。その割に、のびのび、堂々と自分の解釈で演じてた。初日のマキューショは、この役をよく理解し、ひょうひょうとした地に足のつかない、音楽好き冗談好きの、本来的なマキューショでの、軽妙洒脱な演舞。最近イレギュラー系も多いんだけど。怪演ならぬ快演で、スカートまくりとか、笑わせた箇所あり。
話は変わるけど、フェンシングシーンの上手さは、今回は、まあまあで、6月の新国立のマトヴィエンコは剣裁きに遊びがいっぱい入って、超上手かったと思いだした。英国ロイヤルの人々は普通に上手かった。
※追記:今日のロミジュリは、ジュリエットがオシポワで、ミスキャストだと思うので、パス。このキャストなら、ケントとは雲泥の差。ケントの美貌と清楚な演技で満足する。
オシポワがやる位なら、シムキンがロミオで出てもましなんじゃないか、と(?)ちょっと思った。