懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

コンセントレーション

2013-08-16 01:05:24 | Weblog
世界陸上の棒高跳び、イシンバエワの試合が凄かった。

今回は負けると思ってみてたのに。
試合の最初より、中団の勝負の分岐点に、今日のおのれの中で一番いい仕事ができるように、自分の調子を調整できる、その調整力が凄い。同じ日でも、勝負の分かれ目の所で跳べてからの方が、容姿がきれいに見えた。

ドイツの若い女の子が可愛かった。彼らにベテランが追い越されるのかと思ったけど。
途中から、メンタルも含め、気後れしたのか、失速。がっかりしてるのがまた、かわいい。黒人の上位選手の女性も、そのファイトと負けてがっかりしてるのも、又、見ごたえが。勝負所の試合のあや、心理戦や、負けそうで苦しい所で一番高いバーを跳ぶプレッシャーの中で、勝利を目指す精神の戦いも、試合の見所になっていた。

一方のイシンバエワの、空を切る隙のないフォームを見て、この人はどれほど練習したんだろう、と思った。

イシンバエワという見かけも中身も、持ってるドラマも、TVむきな人がいたから、イシンバエワ以外にも畏敬を感じられた試合だった。

最後は、イシンバエワがマイクで観客への感謝を伝えて全開してた。お客さんはさぞかし感激しただろう。

といっても、私はこの競技のこと、全く良く知らないんだけど。
織田裕二もなかなか良かった。

ほんとはヴィシニョーワのことを書くつもりだったのに。文字通り強くて美しいイシンバエワを見たら、今度カルメンを踊るシルヴィ・ギエムのことを思った。

「強くてうつくしい」のにも、種類があるんだと思った。

ヴィシニョーワは、何を思ってるのかわかりにくいプリマだった。

今度踊る「ダイアローグ」は、彼女がどういう人なのか、多少分るダンスなのかな?と。

お盆。墓参りがあるから、公演行けるかどうか分らないけど。


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