男子より、女子シングルはレベルが低く、つまらなかった。
主観ですが、第四グループのバレエ曲使った2演目、
名曲を、ただの競技のBGMとして使用していて、振付作品としても凝ったものが多かった男子シングルと、大差がついた気がしました。
以下は、この2選手の演目に感動した人は、スルーして。
コストナー「ボレロ」。
いわずとしれた、ラヴェルのボレロ。
(逆の意見の人いると思うので、ゴメン。)
ここまで安直にやるなら、せめてバレエのベジャール振付とは、全く関係ない振付にしてほしかった。本質的には異質なのに、ちょこっとだけ、ベジャール振付を真似たパートがあるんよね。
はあ~、あれを見ただけで、もうダメ。
ついでに、最後の最後、決め所で転倒してくれて。すべてぶちこわし。
あそこは、バレエでは爆発的なシーンで盛り上げるので、何か、わざとやってるギャクみたいで、とっても悲しかった。
ごめんよ、コストナーに罪はないのか?ここまで言ったら言い過ぎと思う人もいるかも知んないけど、空しくて、切なくて、言わずにはおられない。
頭の中で、まだボレロの音楽が鳴っている。ショックすぎた。
※バレエ作品、ラヴェル音楽、ベジャール振付の「ボレロ」は、主演ダンサーは、前半は脚腰でリズムを刻み、手・腕でメロディを追うので、前半は、脚は同じ動きを繰り返す。これが、独創的な舞踊言語の礎になり、官能性、高揚感を密かに支えてる。
でも、フィギュアスケートの足は「滑る」と言う基本動作が入るから、この脚の動きでリズムを刻むのは、たぶん、ほぼ無理(?)。曲でボレロを使うなら、ベジャール振付とは全く関係なく、この曲でスケート技術に合ったものを作った方が、成功への早道と思う。
ベジャールの「ボレロ」は有名だし、一部の手の振りを分りやすく真似たのは、ヨナ選手の前回五輪「007」みたいな、猿真似系表現で、大衆化路線、俗受けするかもしれないが、ベジャール作品があるだけに、芸術的観点では、みてて辛かった。
フィギュアスケートの芸術性を上げるか、俗受け狙いで行くか、によって、見解は分かれると思う。反面、みずみずしい年頃の女性の肢体が、伸びやかに躍動する振付でもあり、選手も楽しそうだし、ベジャールの「ボレロ」に愛着がなければ、別立てで感動できる要素はあるかもしれない。
私には、これをよしとするには、ベジャール「ボレロ」は、重すぎた。
なお、コストナーのSP、腕にエレガントな表情があったのが好印象。普通にスカートの衣装じゃダメなのか?と思うけど、本人が飽きてて、目新しいものがやりたかったのかな?
スカートの演目似合うのに。
ダメ押し!オズモンド選手「カルメン組曲」
振付、何も考えてない感じ。コストナーもそうだけど、ジャンプ、スピン、ステップのことしか考えてない。そのバックグラウンドミュージックに、こういう名曲を使う必要、あるんか???
ひたすら悲しい。長洲未来選手の「カルメン」は、もっと音楽を分って踊って、もとい、滑ってた。別に好きな選手じゃなかったけど、サーシャ・コーエン選手の「カルメン」は、スケート技術を使って、この作品への愛を表現しているようだったと、今は思う。なりきりカルメンでしたね。最後、ナイフで腹を刺してた。
【火の鳥が羽ばたく時】
こんな所で何だけど、町田樹選手の「火の鳥」は、振付も優れていて、ただの競技のBGMじゃなくて、ちゃんと「作品」になってた、と今更なつかしんだ。
(町田樹の「火の鳥」は、中国大会で羽ばたいた、らしい。そして私が見たのは、その後の跳べない火の鳥だった。それでも演技は、ストラビンスキーの「火の鳥」を、よく理解して表現していることに驚いた。日本人選手でああいうのは、見た事がなかった。だからこそ、ここぞ、と言う所で、ジャンプが決まらないのを、悔しく見た。
いつか、見てみたい。あの火の鳥が羽ばたく時を。)
コストナー選手は、友人等と過ごす時間が欲しいので、スケートをやめようか、迷った、と言ってたそうな。キム・ヨナ選手は、長期休養明けだ。
こういう人たちが、1位、2位でいられる。
女子は、芸術性も、技術も、男子より水準の低さが目に付いたので、ちょっと「見る」事に冷めた。
浅田真央選手の「白鳥の湖」は、振付が優れていて、チャイコ「白鳥」として遜色ない。今日は、「ボレロ」「カルメン」があったために、「白鳥」がまともな作品であることが、本当に、本当に有難く感じられた。
みんなは、勝負の行方とかが気になったんでしょうけど、私は「ボレロ」「カルメン」で沈没してしまって。
バレエでも、「白鳥」は、選ばれた人が踊る演目、というか、ほんとは選ばれに選ばれたバレリーナしか、踊っちゃいけない位の演目。マリインスキー・バレエの人気プリマが、この演目を、なかなか踊らせて貰えなかったのは、有名な話。
最近でも、「お前のどこが白鳥だ」と言われたバレリーナの話が出てましたけど。
ま、差別的というか、残酷な位、人を選ぶ演目。それが「白鳥の湖」。
浅田選手は、生まれ持ったものに恵まれていて、(プロポーションとか、雰囲気とか)加えて全身の鍛錬が行き届いていて、音楽性もあり、この、例外的な「選ばれた白鳥」の条件に入る人。そのことを分っていてほしいな。
(って、ほんとに差別的な言い草になっちゃうんだけどね。)
選ばれた白鳥。優れた振付を、踊るべき人が踊る。
名曲にふさわしい演じ手なので、堂々と世界のひのき舞台で、この演目を披露してくれると、白鳥フリークの私としては嬉しい。
浅田選手、今までこの演目で見た中で、今日が一番固かったけど、ジャンプを決めるのが先決だから、それでいいと思う。
ただ、思うように生きて欲しいというか、彼女がこの演目やってくれると嬉しいけど、いつまでもトリプルアクセルを跳ばないと、という縛りが付いて廻る、この状態から、彼女がそのうち解放されたらいいな、と思う。
ほんとは、もう、充分「鐘」の時に、最高の演技をしたのだから。
やりたかったら、やればいいけど。コストナー選手みたいに、皆、やめたいと思うときもあるのが、選手生活なんでしょうね。
浅田選手が滑りたかったら、やればいいし。皆が期待するとか、そういうのに縛られず、思うようにやってってほしいですね。
白鳥の湖、好きです。
ボレロショックでぼーっとしてたけど、ヨナ選手のは、衣装が好み。
ロシアの選手が、やっぱりふがいなかった。
あ、佐野稔氏が、夜のTVに出てたので、そこだけ見ました。
この人は説明が分りやすく、ワイドショー向きなんじゃないかな。
素人に分りやすく楽しく、今のフィギュアの採点方法を解説できるので。見かけもTV向きだし。
今日は、ボレロショックで、他の選手のことが書けません。
荒川静香女史のヘアスタイル、今日の巻き髪が素敵でした。皆飾って出てきて。
主観ですが、第四グループのバレエ曲使った2演目、
名曲を、ただの競技のBGMとして使用していて、振付作品としても凝ったものが多かった男子シングルと、大差がついた気がしました。
以下は、この2選手の演目に感動した人は、スルーして。
コストナー「ボレロ」。
いわずとしれた、ラヴェルのボレロ。
(逆の意見の人いると思うので、ゴメン。)
ここまで安直にやるなら、せめてバレエのベジャール振付とは、全く関係ない振付にしてほしかった。本質的には異質なのに、ちょこっとだけ、ベジャール振付を真似たパートがあるんよね。
はあ~、あれを見ただけで、もうダメ。
ついでに、最後の最後、決め所で転倒してくれて。すべてぶちこわし。
あそこは、バレエでは爆発的なシーンで盛り上げるので、何か、わざとやってるギャクみたいで、とっても悲しかった。
ごめんよ、コストナーに罪はないのか?ここまで言ったら言い過ぎと思う人もいるかも知んないけど、空しくて、切なくて、言わずにはおられない。
頭の中で、まだボレロの音楽が鳴っている。ショックすぎた。
※バレエ作品、ラヴェル音楽、ベジャール振付の「ボレロ」は、主演ダンサーは、前半は脚腰でリズムを刻み、手・腕でメロディを追うので、前半は、脚は同じ動きを繰り返す。これが、独創的な舞踊言語の礎になり、官能性、高揚感を密かに支えてる。
でも、フィギュアスケートの足は「滑る」と言う基本動作が入るから、この脚の動きでリズムを刻むのは、たぶん、ほぼ無理(?)。曲でボレロを使うなら、ベジャール振付とは全く関係なく、この曲でスケート技術に合ったものを作った方が、成功への早道と思う。
ベジャールの「ボレロ」は有名だし、一部の手の振りを分りやすく真似たのは、ヨナ選手の前回五輪「007」みたいな、猿真似系表現で、大衆化路線、俗受けするかもしれないが、ベジャール作品があるだけに、芸術的観点では、みてて辛かった。
フィギュアスケートの芸術性を上げるか、俗受け狙いで行くか、によって、見解は分かれると思う。反面、みずみずしい年頃の女性の肢体が、伸びやかに躍動する振付でもあり、選手も楽しそうだし、ベジャールの「ボレロ」に愛着がなければ、別立てで感動できる要素はあるかもしれない。
私には、これをよしとするには、ベジャール「ボレロ」は、重すぎた。
なお、コストナーのSP、腕にエレガントな表情があったのが好印象。普通にスカートの衣装じゃダメなのか?と思うけど、本人が飽きてて、目新しいものがやりたかったのかな?
スカートの演目似合うのに。
ダメ押し!オズモンド選手「カルメン組曲」
振付、何も考えてない感じ。コストナーもそうだけど、ジャンプ、スピン、ステップのことしか考えてない。そのバックグラウンドミュージックに、こういう名曲を使う必要、あるんか???
ひたすら悲しい。長洲未来選手の「カルメン」は、もっと音楽を分って踊って、もとい、滑ってた。別に好きな選手じゃなかったけど、サーシャ・コーエン選手の「カルメン」は、スケート技術を使って、この作品への愛を表現しているようだったと、今は思う。なりきりカルメンでしたね。最後、ナイフで腹を刺してた。
【火の鳥が羽ばたく時】
こんな所で何だけど、町田樹選手の「火の鳥」は、振付も優れていて、ただの競技のBGMじゃなくて、ちゃんと「作品」になってた、と今更なつかしんだ。
(町田樹の「火の鳥」は、中国大会で羽ばたいた、らしい。そして私が見たのは、その後の跳べない火の鳥だった。それでも演技は、ストラビンスキーの「火の鳥」を、よく理解して表現していることに驚いた。日本人選手でああいうのは、見た事がなかった。だからこそ、ここぞ、と言う所で、ジャンプが決まらないのを、悔しく見た。
いつか、見てみたい。あの火の鳥が羽ばたく時を。)
コストナー選手は、友人等と過ごす時間が欲しいので、スケートをやめようか、迷った、と言ってたそうな。キム・ヨナ選手は、長期休養明けだ。
こういう人たちが、1位、2位でいられる。
女子は、芸術性も、技術も、男子より水準の低さが目に付いたので、ちょっと「見る」事に冷めた。
浅田真央選手の「白鳥の湖」は、振付が優れていて、チャイコ「白鳥」として遜色ない。今日は、「ボレロ」「カルメン」があったために、「白鳥」がまともな作品であることが、本当に、本当に有難く感じられた。
みんなは、勝負の行方とかが気になったんでしょうけど、私は「ボレロ」「カルメン」で沈没してしまって。
バレエでも、「白鳥」は、選ばれた人が踊る演目、というか、ほんとは選ばれに選ばれたバレリーナしか、踊っちゃいけない位の演目。マリインスキー・バレエの人気プリマが、この演目を、なかなか踊らせて貰えなかったのは、有名な話。
最近でも、「お前のどこが白鳥だ」と言われたバレリーナの話が出てましたけど。
ま、差別的というか、残酷な位、人を選ぶ演目。それが「白鳥の湖」。
浅田選手は、生まれ持ったものに恵まれていて、(プロポーションとか、雰囲気とか)加えて全身の鍛錬が行き届いていて、音楽性もあり、この、例外的な「選ばれた白鳥」の条件に入る人。そのことを分っていてほしいな。
(って、ほんとに差別的な言い草になっちゃうんだけどね。)
選ばれた白鳥。優れた振付を、踊るべき人が踊る。
名曲にふさわしい演じ手なので、堂々と世界のひのき舞台で、この演目を披露してくれると、白鳥フリークの私としては嬉しい。
浅田選手、今までこの演目で見た中で、今日が一番固かったけど、ジャンプを決めるのが先決だから、それでいいと思う。
ただ、思うように生きて欲しいというか、彼女がこの演目やってくれると嬉しいけど、いつまでもトリプルアクセルを跳ばないと、という縛りが付いて廻る、この状態から、彼女がそのうち解放されたらいいな、と思う。
ほんとは、もう、充分「鐘」の時に、最高の演技をしたのだから。
やりたかったら、やればいいけど。コストナー選手みたいに、皆、やめたいと思うときもあるのが、選手生活なんでしょうね。
浅田選手が滑りたかったら、やればいいし。皆が期待するとか、そういうのに縛られず、思うようにやってってほしいですね。
白鳥の湖、好きです。
ボレロショックでぼーっとしてたけど、ヨナ選手のは、衣装が好み。
ロシアの選手が、やっぱりふがいなかった。
あ、佐野稔氏が、夜のTVに出てたので、そこだけ見ました。
この人は説明が分りやすく、ワイドショー向きなんじゃないかな。
素人に分りやすく楽しく、今のフィギュアの採点方法を解説できるので。見かけもTV向きだし。
今日は、ボレロショックで、他の選手のことが書けません。
荒川静香女史のヘアスタイル、今日の巻き髪が素敵でした。皆飾って出てきて。