懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

映画「バレエ・リュス」

2008-02-11 00:18:29 | Weblog
映画館、にまず驚いた。

簡素。コンクリート打ちっぱなし。壁に部分的に西洋風の絵がグー。

狭い空間。昔のアングラの劇場顔負け。

客席数少なそう。支配人さんの丁寧なご挨拶に感心。

「バレエ・リュス」とあり、勘違いしていたが、ニジンスキー、ディアギレフ時代

ではなく、その後のバレエリュス・モンテカルロの時代の話だった。

映画の中でもっとも優れていたのは、「音楽」だったが、映画「アマデウス」の音

楽の人だとかで、これは当たり前。

期待していったが、期待ほどではなく、「微笑ましい」クラスの内容だった。

歳を取ったダンサーたちが、皆笑顔でかわいらしい。

特に男性ダンサーが高齢なのにアスレチックでハードな運動をしていて、ひたすら

感心。

やっぱり、この時代より、ニジンスキー、ディアギレフの時代の方が見たかった。

でも、老人ダンサーたちの明るさには和んだ。みな楽天的で、この映画のそういう

ところは素敵だった。

バランシンものとしては、NHKで以前放映されたものの方が、よほど優れていると

思う。リファールや、日本であまり知られていないこの時代のバレリーナ、何人か

の紹介としてはよくできていた。

また、バレエ団の栄枯盛衰の流れがよくわかって感慨深かった。

老人のダンサーが多く写っているが、若い頃は美男美女だったんだろうな~と想像

した。その映像のダンスシーンの長いものがないので、それが伝わりづらかった。

昔のバレエ映画「赤い靴」はこのドキュメンタリーに比べても、映画としてつくず

く良くできていると思った。バレエはブームなのかもしれないが、ものは、昔の方

が良かったんじゃないかと思う。バレエ映画もしかり。


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