想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

雨の中のバラ

2008-08-27 00:43:19 | 

   「あんたが あんたの一本のばらの花を
   とても大切に思っているのはね
   そのばらの花のために時間を無駄にしたからだよ」
    「星の王子様」の狐が言ったそうだ。

  茨木のりこの「わたしの叔父さん」は摘蕾の話をする。
  大きな花を咲かせるために、と。

  わたしのバラは、小さな蕾も惜しがって愛おしがって摘まないから
  大きな花をみることはできない。

  一本に望みを託すという大志のないわたしに、
  狐はなんと言うんだろう。

  「バラに惹かれるのは、凡人だからなんだよ
   犠牲のないバラは、バラじゃないのさ」とでも言うか?

  黄色い蕾をつけ、雨に打たれているマルコポーロ、
  縁側から見える場所にあり、
  意外に打たれ強いのに少し驚きながら眺めています。

  バラは雨の多い土地には向かないのです。
  この夏は二年ぶりによく降っていて、ここのバラにとっては
  初めての試練。
  腐らせないようにと、見回るのですが、雨がやまないから
  しようがない‥‥

  このまま寒くなったりしたら、来年の花が見れるかどうか心配です。
  やるだけのことはやろうと、葉を落としてしまったバラの前で
  思案しています。
  


  この方は、退屈で退屈で‥‥うらめしげです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一日のいのち | トップ | 留守番用 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。