想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

阿蘇の山々

2019-01-16 15:27:33 | Weblog



新年があらたまってはや半月が過ぎた。
正月らしきことは何もなく、仕事漬けの
日々が続いている。
精神状態はすこぶるいいが、身体は悲鳴を
上げている。

このブログも10年が過ぎたわけだから
10歳年を取った。身体は正直である。
四季、それぞれ10回が巡った。
その時々の春、夏、秋、冬を
写真に撮ってきた。
その半分以上に彼がいて、幸福な日々で
あった。
残りは悲しみながら、怒りながら
どうにか書くことで、やり過ごしてこれた
ように思う。
ただ写真に撮りたい景色の中に撮りたい
君がいないことに気づくとき
いまだに落胆するのだよ、、、、


写真は熊本県阿蘇市の阿蘇山。
昨年12月中頃、旧友を訪ねた。
震災直後に会って以来、久しぶりだ。
そのとき、わたしを励ましてくれた
彼らもまた、3年前の熊本大地震で
被災した。

阿蘇市(阿蘇谷)へのアクセスは
二重峠を超えて迂回しなければならない。



写真の中央より右手にみえるのは
ブルーシート。
国道57号線復旧工事はなんと
大津から阿蘇谷までトンネルを
貫通させるそうだ。
http://www.futaenotouge-aso.com

阿蘇神社の祭神 建磐龍命
(たていわたつのみこと)が
二重峠を蹴ったが一度目は破れず、
二度目に先の裂け目から崩れて
カルデラ湖の水が流れ出して
阿蘇谷と南郷谷が出来たという伝承は
阿蘇神社とともによく知られた話。

二重峠は地震にも揺るがなかったし、
太古の昔に水が流れた場所のあたりが
崩れ落ちた。

トンネルを掘って大丈夫かと思うが、
地震復興はとかく利権をめぐって
大工事が多くなる。
最新技術とかなんとか…。



峠を軽自動車で越え、また下りながら
見た景色の雄大なこと!
トンネルを抜けたら、阿蘇だったと
これからはなるわけで、
つまらないことである。



阿蘇は名水が湧く地でもある。
そこに外資が入り込んで、水源地は
魑魅魍魎が集まりつつあり、
そのうち「修羅場になるとやなかろか」
と友人は嘆いた。
自然は雄大で厳しくも美しいが
人の世界はそうもいかないらしい。











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