想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

憂いなき生きもの

2013-06-02 10:57:09 | Weblog
どやねん、岩場を駆け下りる雄々しい姿! まるで野生の虎…
とはいわないが。

「やくも立つ 出雲八重垣つまごめに
八重垣つくる その八重垣を」と詠まれたスサノオノミコト。
服狭雄尊と旧事本紀には記される神名だが、いくつかの宛字
がありそれぞれにその働きの意味がある。
この切なく美しい、そして雄々しい歌を詠まれたスサノオの時は
服狭雄尊である。八岐大蛇を退治してめでたく姫を迎えた次第。
歌が贈られた相手、奇稲田姫との御子が大己貴尊(のちに大国主命)
オオナムジノミコトという神である。

このオオナムジノミコトが国を治める旅をしていく記述にある
面白い数行がある。
「虎来るに曰く。汝は害有りて功無し、この国に住むべからず。
とこれを捕らえてひねり殺して小さきものとなして曰く。
汝はまさにネズミをおそうべし、と。」(訳)
これ、猫をさしているのね。猫はそうして人の国に住むのを
許されたわけで…って。

で、うちの許されてるこの方ですが。
江戸ちゃんは赤ちゃんの隠し場と縁側とを行ったり来たり、
忙しく走ってます。でもこのごろネズミは捕らないなあ…、
ったく…とカメが言ってますが。
怒ってるふうでもない…、猫には甘い。
なるほど、猫は由緒ある生きものなんで。



ベイビーが走る姿はよく撮ったけど、猫が走る姿を撮るのは
初めてなので、なんだかオカシイ、嬉しくもある。

そして彼女は腹一杯になるとこんな感じ。



地を平らげた神々、その恩恵のなかでのびのびと生きている。
憂いなし、かな。
かくありたし。



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