猪苗代水環境センターに行った帰り道、
波打ちぎわを歩きたくなって天神浜へ
車を走らせた。
駐車場はガラ空き、浜辺には誰もいない。
裏返しにしてロープで結わえてある貸し
ボートが夏の賑わいを思い出させる。
オートキャンプや湖水浴客で賑わう時は
近寄らないが人気のない季節に行きたく
なる。冬空の日やまだ雪解け前の早春、
肌を刺すような風が吹いている頃だ。
ときおり小さな雪粒が混じる冷たい風
に吹かれながら砂の上を歩く。
水辺にいると気持ちが安まる。
山肌の斜面が迫るような威容の磐梯山も
すぐそばに見え、大きなものに抱かれて
頑なな私がほどけていく。
浜辺の松の木は、樹皮に張りついた雪が
融けないままだ。
もう夕刻になった。
今夜もまた雪まじりの風が吹きつける。
ここに立っている木。
波打ちぎわを歩きたくなって天神浜へ
車を走らせた。
駐車場はガラ空き、浜辺には誰もいない。
裏返しにしてロープで結わえてある貸し
ボートが夏の賑わいを思い出させる。
オートキャンプや湖水浴客で賑わう時は
近寄らないが人気のない季節に行きたく
なる。冬空の日やまだ雪解け前の早春、
肌を刺すような風が吹いている頃だ。
ときおり小さな雪粒が混じる冷たい風
に吹かれながら砂の上を歩く。
水辺にいると気持ちが安まる。
山肌の斜面が迫るような威容の磐梯山も
すぐそばに見え、大きなものに抱かれて
頑なな私がほどけていく。
浜辺の松の木は、樹皮に張りついた雪が
融けないままだ。
もう夕刻になった。
今夜もまた雪まじりの風が吹きつける。
ここに立っている木。