想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

初冬の湖畔を歩く

2019-12-01 00:20:51 | Weblog
猪苗代水環境センターに行った帰り道、
波打ちぎわを歩きたくなって天神浜へ
車を走らせた。
駐車場はガラ空き、浜辺には誰もいない。
裏返しにしてロープで結わえてある貸し
ボートが夏の賑わいを思い出させる。

オートキャンプや湖水浴客で賑わう時は
近寄らないが人気のない季節に行きたく
なる。冬空の日やまだ雪解け前の早春、
肌を刺すような風が吹いている頃だ。
ときおり小さな雪粒が混じる冷たい風
に吹かれながら砂の上を歩く。

水辺にいると気持ちが安まる。



山肌の斜面が迫るような威容の磐梯山も
すぐそばに見え、大きなものに抱かれて
頑なな私がほどけていく。

浜辺の松の木は、樹皮に張りついた雪が
融けないままだ。
もう夕刻になった。
今夜もまた雪まじりの風が吹きつける。
ここに立っている木。

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