想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

芽吹きの朝

2008-04-28 10:38:10 | Weblog
                 過去記事はこちらでお願いします

 一夜明けて、曇り空越しの陽射しで
しだいに明るくなってくると‥。
枯れてきた木にほんわりと薄緑の彩りがちらほら。
木の芽は一晩でその姿をはっきりと表して
この季節は毎日が新しい。

樹々が芽吹く時を身近に感じて、けれども喜んでばかりもいられない。
嬉しいには嬉しいのであるが、
この時期、種まきとか、土の点検とか、闖入者の見張りとか
まあ様々に忙しいのであるよ。



日中は本など読んでいると、すべてのタイミングを逃して
しまうので、読書禁止命令を自分で出す。
ベイビーは、外に出れるからすべてがオーライなんだが、
こっちはなんだか後ろ髪ひかれながら、長靴を履いて出動する。

「6月にたくさんの花が咲いて緑の芝生に被われることを
思えば、準備に余念がありません」
なんて、キャプションをつけたい写真をたくさん撮った。
だが、心にもないことなのでアップするのは控える。

花が咲けば嬉しい。
種まき他、諸々作業は疲れる。
   (今回はワイルドフラワーのタネをたくさん蒔いたのだ~)
それを止めないのはなぜだ?

森の循環に溶け込んでいないと、この世界にいられないからである。
いや、いる意味がないからだな。

自然は放置しておくと、猛獣のように襲ってきて
勝手放題に荒れ狂う。
すると、「自然はいいね~」とは言えない。
ただの荒野である。
メイ・サートンの「独り居の日記」に
森が侵蝕してくるのと闘う日々がすくなからずあって
ふ~ん、そういうものか、くらいなもので
読んだころはまるでわかっていなかった。
けれど、今は目の前の現実だ。

十余年かけ、少しづつ働いてこの居場所を造ってきた。
これからさきも続く。
美しいものを眼にすることができるのだから。
「働かざるもの、観るべからず」
キャプションはこのほうが合っているなあ。



近いうち治療院に予約をとっておけばよしとして、
やることやれば、すっきりである。

まあ、終わりはないんだけど‥‥




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この世界のあらかたのこと… | トップ | すみれちゃん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。