想風亭日記

人里離れた「想風亭」にて、旧事(ふるごと)を読み、黒犬を友とする日々

引っ越しますよ~~

2008-04-24 00:37:55 | Weblog
って、ブログのことです。

これ以上、行くところもなしの森の中、
引っ越すのは、gooブログのことです。
テンプレートも変えました。

ここに引っ越し、同じく想風亭日記です

dog year

2008-04-23 01:43:44 | Weblog
IT業界では激しい変遷のさまをあらわすのに、便利に使われているけど
もともとは、7倍の速さで成長し老いていく犬の年齢のことであるね。

ダーリン、ベイビー、親分、いろんな呼び方を気まぐれにしてる
つまり、うちのベイビーなんだけど満10歳にもうすぐなる。
今年の正月は、君も数えでイレブンになったんだねえと
感慨ぶかく杯を交わした。
数え年か満年齢か、どちらが正しいかを言い争ったことが
あった、母と。あれは高校生の頃。
母の主張だった数え年って言い方がこのごろは気に入って、
あまり誰も言わなくなったら、なんだか使ってみたい気持ち。

ベイビーは体重が38キログラム、ダイエットしてである。
放っとくと、40キログラムの大台に乗るので日々注意している。
知り合いのペットショップ・オーナーの姪ごさんに、
「あ~、この子、リンゴ頭だあ!」
「おデブだねえ、この子」
などと、青山通りの真ん中あたりで叫ばれたことがあるが、
決してリンゴ頭でもデブでもありません。
マッチョなのである。
筋肉質で、キムタク似だという話は以前したので、もう書くまい。

いつも思っている。
ドッグイヤーなんだね、君の時間は。
あとどのくらい、いっしょにいられるのかなって。
数える。
平均があと2、3年らしいから、
だからマッチョな君ならあと5年は軽いよな。
だったら、ついでにあと6、7年、
いや、8年。
知人宅の犬は20歳だそうだから、君もいけるかも‥

オヤジ顔負けのイビキで起こされる夜に思う。
つやつやの黒毛をブラッシングしながら思う。
でっかい前足でふんづけられて思う。

ベイビー、君がいない時間をどうしても
想像できないのだよ。

朝晩、往復2キロの道を、ウンチと電柱情報クンクンチェックに
つきあって、たまに顔をあげてニタッと笑う君と歩く毎日。
めんどくさいなあ、つかれてるしなあ、と歩きだしても
すぐに君のおかげで元通り、元気に歩いて、気持ちよくなる。

ベイビー、君は先のことなど考えないのだろうね。
そうだったね、そうだ、今、君といる今。

ドッグイヤー、欲張りな人間に今という永遠を教えてくれるんだな。

(PS:ふるごとじゅく更新、パスワード入れてね)



種まき、その後‥

2008-04-22 03:07:50 | Weblog
        (写真中央あたりにご注目)

ずっと続いた雨と風、やっと少し晴れ間が見えて
ねずみ師は、予定通りに芝タネを蒔いたのでした。

桜の木に止まって、ごきげんにさえずっているのは
セキレイ君です。セキレイ嬢も近くにいます。

一号棟とわたしが呼んでいる最初の家の雨戸(手づくり)の
隙間に巣をかけて以来、この庭がお気に入りのようです。

でも、この日は何かが違います。

木の上から視線を感じます。

ねずみ師は、タネが風に飛ばされないようにずっと腰を
かがめて低く低くして蒔いていたため気づいていないのですが。

ようやく終えて、一服。
空も日暮れ色に変わりつつあるなあ。
あ~、やることをやってほっとした。
とかなんとか、思っていたでしょうね、たぶん。



そして、あーーーーっと大きな叫びが。

セキレイ君が堂々と、タネを召し上がっております。
キュキュキュ、チュチュチュとか言いながら。

バッとねずみ師が立ち上がって、どうにかセキレイ君は
遠慮したようです。
でも、すぐそばの木の枝にいて
視線は、おそらく下へ‥

まだタネに水撒きが残っているのに。
食べちゃうなんて。

だから去年の芝、斑に生えてたんだなあ、
ちゃんと蒔いたはずだと思ってたんだ、やられたなあ。
おまえたちが犯人だな、
今年はそうはいくか。
とねずみ師は苦笑いしつつ、動揺しています。

こらあ~っと追い払うわけにもいかないわけですから。

「そもそも、セキレイ君の巣箱を作ってあげたの誰でしたっけ」
と、ここぞとばかり言ううさこ。ニヤニヤ。

芝タネの予備分を取り寄せておくしかないですね、はい。
ねずみ師は諦めましたが、木の上から視線を外しません。

毎日毎日、歌声を聴かせてくれる小鳥、いないと寂しいわけで。
食い逃げではありませんから。シマコに同じく。




水に流して

2008-04-21 07:42:16 | ヨムヨム
Non,Je ne regrette 水に流して

エディット・ピアフ、晩年のヒットソング。
ノーンと低く通る声で始まる歌を耳にしたことが
ある人は多いだろう。
昨年からピアフの人生を描いた映画
「エディット・ピアフ愛の讃歌」もヒットしているし、
その際に聴いた人もいるだろう。

友人のストーン女史は、会社帰りにふらっと
寄った映画館で観たそうである。
それからしばらくシャンソンばかり聴いているのよ、
と言っていたが、話を聞いてずいぶん経ってしまった。
で、うさこも遅ればせながらDVDで観ましたよ。

ノーン、ジュ ヌ ~ 低い歌声は耳に覚えがあって
若い頃、さんざん聴いていたことを思い出す。
フランスかぶれの20代の日々、ちょっと切ないような、
苦しいような感じ‥‥。

わたしはじゅうぶんに愛し、尽くし、
いろんなことがあったけど、それはもう過ぎて
しまったこと。後悔してないわ。
もう忘れてしまおう。
わたしは、新しく生きる。
わたしは、これからまた自分の人生を生きる。
というような意味の歌詞。
若いわたくしには無理なのだった。
無理な恋をしていたし。

若くない今、ピアフの声が身に沁みてくる。

映画では、恋多き人ピアフを貧しい天才少女の立身出世話に
仕立てているのが、ちょっと今風かなという印象。
病床のピアフが「父さんのために祈るわ」と言う。
秘密を告白する場面、父のために祈るという台詞は
ピアフのそれまでの人生から考えると意外だった。
でもそれがとても救い、そう思えた場面だ。
一番、胸にきた箇所である。

ピアフの恋は、「永遠のマリア・カラス」くらいには
もっと描いてもいいんじゃな~い、とも思う。
「じゅうぶん切ないわ!ピアフ、かわいそう」
ストーン女史がそう言うので、じゅうぶんではある。
水に流して、オランピア劇場に立っているところでラスト
だから、カラスより立派?
いや、でも、カラスは永遠だし。

もう一つ、映画の感想。

「幸せのちから」主演ウィル・スミスの映画
クリス・ガードナー原作、実話がもとになっている
これも貧しさから立身出世した感動的なおはなし。
こういうのは避けて観ないようにしている。
が、週末の森は大荒れ、突風で外に出れないし、
資料読みにも限度があるので(という言い訳をする)
うさこはしかたなく、観たのである。

貧乏な人がチャンスをつかみ、成功する話なのだが、
貧乏度がピアフとほぼ同じであるね。
ピアフは芸術畑だから実業家のガードナー氏とは
ちょっとそこが違う。

けれども、貧乏で出世するより犯罪者になる人のほうが
だんぜん多いアメリカでは稀にみる話。
ガードナー氏が一般人でもヒーローとして映画化したくも
なるというもの。これこそアメリカ的。
でも、アメリカの本当に貧乏な人は映画館へも
行けないだろう。
貧困大国アメリカなのだから、たぶん観たのは
中間層から上ばかりだったりして‥
本当に余裕のない人には届いていないかも‥ンだな。
(映画公開がサブプライムローンの破綻前と
いうことも意味深な感じ)

ヒット作だけど、ガードナー・リッチ&カンパニーを世に広く
知らしめる役割と、貧しい人に力を与えるのとどっちがどっち?
ややこしな~ ややこしな~ と踊るか?

貧乏→出世=成功! という図式のお話は淡々と観るね。
そういううさこは、貧乏に育ちましたよん。
小学生の頃、生活保護受けてたようですよん。
今、うさこの僅かな仕送りで暮らしてる母は、
これまたすずめの涙の老齢年金にそれを足して
「生活保護」だけは受けたくない、これで充分と
言い張ります。
受けなくていいのですが、そう思いたくなる過去が
あったということなのですねえ。
差別とか気兼ねとかですね。
うさこは小さくとも、よ~くわかってました。
母は長生きし、娘は母親が気兼ねしながら暮らしてた歳に届いてしまったね。

水に流して と歌うノ~ン、というピアフの声
身に沁みます。
お母さん、もう終わったんだよーーー

ぽかぽかぽか

2008-04-17 13:43:21 | Weblog
夢をみる。
だんでらいおん
ぽかぽかしてくると
ふわふわしてくると
妄想ちゅう

若かりしあの夏の日を
思い出すのだ



ちょっと、そこまで行ってくらあ



冷たくっていけねえや
って、ブルブルしてこっちにかけないでよ。




妄想癖、どうせするなら
愉快な時間をリピート。
マイナス思考は、時間のムダ。
先のことは思わない。

今、そばでグーグーと大イビキ
ときどき駆け足で、ふとんを蹴っている。
どこを走っているのやら。
痛くない脚 速いぞ!

夢を見ている。
ぽかぽかぽかぽかのポジティブ・シンキング
(バブルの頃、妙に流行った言葉だ)
それとはちょっとちがう
力強い楽天主義。
理由はちゃんとあるからね。

抗ウツ剤に依存するのは、生まれてきた意味を
まだ知らないからだね。
知らないなら、知るだけさ!

知る、智る、覚る、知恵の輪三兄弟
ぼくは夢のなかで遊んでる。