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想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

猫で薄めてみました

2017-02-04 14:40:48 | Weblog
(美しすぎる風景とかわゆすぎる方々は、
本文に書かれた悪人の話があまりにも
酷いので、気持ち悪さを薄めるためですが、
裸足族の訴えを代弁するものでもあります)

以前も取り上げられていたが、環境省の
放射能汚染土対策はいったいどうなって
いるのだろうか。
東日本土壌ベクレル測定プロジェクトMAP
によるとほぼ全域に近く放射能は降り注ぎ
表土は汚染されたままである。

除染工事は現在も行われ続けているが
剥がした土は袋詰めして仮置場へ運び
いずれは中間管理施設に移動することに
なっている。
いずれがいつかは決まらないままだ。



黒い袋の山を受け入れる自治体など
あるわけがない。
除染工事という土を剥がす方法を選択し
ゴミが増えてしまったというお粗末の
後始末に、またよからぬことを思いつき
こっそりと進めようとしている。
本気で放射能汚染の拡大を防ぎ、人と
自然を守ろうという考えが根本からない
ことがわかる。

昨年6月環境省はこの土を再利用する
方向で専門家を集め非公開会議を行い
8000bq/kgを上限とし道路やなど公共
事業工事に使うことを決めた。
これはおそらく全国にばらまかれ、
東日本だけに限ったことではないだろう。
情報公開請求が相次ぎ昨年8月議事録
公開したがその際、議事録の肝心な部分
を削除していたことが判明した。
これは昨年末に報道されたものだ。

削除したのは、規制庁からの質問である。
再利用の汚染土が家庭の庭や個人住宅の
基礎部分などあらゆるところに使われる
可能性がある。そのため利用方法の詳細
を規定しているかどうかを確認され、
していないままでは諮問できないという
規制庁に、環境省は答えられなかった。


(この縁側の下のコンクリートも
砂利も入れ替えたり洗ったり何度も
してもらって、ごろんちょオーケー)

放射能汚染物質の取り扱いは関連法で
厳しく規定され、また、放射線障害の
防止に関する技術的基準を定める時は
放射線審議会に諮問すると定めている。
そこで環境省は諮問しなくていい方法を
模索中のようである。


また新たに判明したことがある。
再利用の方向へと環境省側が誘導した
部分も削除されていた。結論ありきの
非公開会議であったことがわかるが、
法の網をかいくぐるには、おそらく
数値の解釈を変えるという手を使う
だろう。
すでに放射線被爆の年間許容値は10倍
に上がっているが、さらに20倍に上がり、
さらにさらにひき上げられそうな勢いだ。

議事録問題が報道された時には、おお
田中たまにはやるなと思ったものだ。
規制庁のまともな発言が意外であり
また正直ほっとしたのだが…
その後の展開はあいかわらずである。

環境省は実験をしてから改めて検討する
と説明している。実験とはどういうこと
をするのか、考えてみたが…

汚染土を混入したコンクリートの塊を
作り測定するという類いだろうと予想
するが、その実験の最初から最後まで
を部外者の専門家が立ち会い、記録し
公開するのでなければならない。
結果の数値だけ発表されても希望的
観測の数値をねつ造したりはしないと
環境省のこれまでをみて信じる者は
いないだろう(まわりくどーい言い方!)

これは福島第一原発の汚染水対策として
反対意見があったにもかかわらず凍土壁を
作り、結果役立たないと判明してからも
場当たり的な方策を採用し、役立たない
物を作った事業者へ金を払い続けている
こと同じことだからだ。
汚染土でも同じことをやろうとしている。

環境省は放射能汚染の拡散を防ぐという
役目を何ひとつ行わない。
相変わらず原子力ムラの使い走りである。
これは民主党政権時代、細野豪志環境大臣
も同じであった。モナ男は原子力行政や
原子力損害賠償支援機構も担当したが
まともなことは何一つやらなかった。
それ以下なのが現在なのである。

山本公一環境相は「発言のポイントのみを
記載した会議概要」などと返答している。
昨年8月公開時に「全部公開」とされた
時点ですでに削除されていたというのに。
知らんのか、だいじん!ヤマモト!と
国会なら野次られ失笑される苦しい弁明。

同じヤマモトでも山本太郎とは真逆で
ある。あああ、山本太郎が環境省になる
日を切望する。

「原子力発電所は作っても廃炉にしても
金になる」という原子力ムラの高笑い、
今日みたいに空がピーカン、真っ青に
晴れ渡っていても、悪魔の気配…が
ぬぐえない。
もうやがて6年目。
生まれた子はランドセル背負うのだ。
丈夫に育つ国を取り戻したい。

知らぬが仏…は言い得て妙かもしらんが
もう知ってしまったので。
コメント
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