想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

至福の時

2014-12-16 10:00:39 | Weblog


秋生まれのこの子は、またもや母親に似てハナクソ柄です。
ハナクソ柄はこちらではトレンドです。
もう一匹はコンサバの背中がシマシマ、よく飛び跳ねます。
つぶれたような声でぎゃあぎゃあと鳴いて、おっかあを
追いかけてきました。
突然の登場に、びっくりでした。




市販の猫用ミルクをおっかあが飲み、まだ名無しの赤ちゃんは
おっかあのお腹にもぐってごくごくです。
な~んも考えない、至福の時です。



大人のごはんにはまだ興味がありません。
そのうち、ガツガツ食べるようになります。
もちろん、シッポのついた野ねずみちゃんも狙われます。

夏の終わりころだったか、江戸ちゃんはカメにお土産を
持ってきました。澄ました顔をして、いつもと違うことに
気づいたカメがふとガラス戸のそば、江戸のなにげない視線の
先を見ると、それは置かれていました。
白いシッポのついた小さいモノ、ネズミ君が横たわっています。
その前でドヤ顔の江戸がカメへ秋波を送っているのでした。
猫が主人に貢ぎ物をする話は愛猫家の本で読んで知っていましたが、
それは家猫の話で、江戸ちゃんはこうしていても本性は野良です。
驚きました。

なんだかありがたいような、うれしくないような、死んだネズミ
どうする? と苦笑いです。
江戸ちゃんはわたしにではなく、カメへ義理立てしたのです。
なので、しばらくそのままにしておきました。
すっごく迷惑なことなんですが、江戸は満足そうに微動だにせず
落ち着いています。


そこへジョリ姐さんがやってきて、さりげなく貢ぎ物のそばに
陣取りました、微妙な距離感です。
いつもにぎやかなのに、静かなのも微妙。
ふたりスリスリの挨拶もしない。

もういいかと、カメが男子を呼んでネズミを持っていくように
頼んでくれました。
目の前でささっとネズミが取りあげられると、ジョリはニャアゴ
ニャアゴとあわてました。
やはり、狙っていたかとバレた瞬間、笑うのをこらえていました。
猫のプライドがありますから。

せっかく江戸ちゃんにエンリョして、様子うかがいをして時を
待っていたのに、という無念のニャアゴと、知らんふりしている
江戸は対照的にお澄まし顔のままです。

このことがあってから、江戸はどやどやと子どもを連れてくる
ようになった気がします。


コメント
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