Min Dagbok

Be the change you want to see in the world!!!

”巻き込む”キャンペーン

2009-05-11 | Min Blog
日経ビジネスonlineの記事を読んでいて
「ピンクリボンを成功させた”巻き込む”キャンペーン」
というのが面白かった。

朝日新聞の社員としてこのキャンペーンを
育てていった中西さんという女性へのインタビュー記事で、

・ソーシャルキャンペーンだからお金を払って啓発をする活動とは違う。
 広告会社では仕切れないこと。

・ソーシャルキャンペーンは地味にプロモーションを重ねていきながら、
 世の中をうまく巻き込んでいく。そして賛同する企業や人が集まって
 ある程度の認知を得て、さらに訴求するために広告は使うべき。

・社会を動かすためにはどんなプロモーションが必要なのかという
 手法ばかりが話題になるけれど、情報の信頼性やコンテンツ価値さえあれば、
 キャンペーンは広がっていくもの。

・朝日新聞の役割は、業界の枠を超え、多種多様な組織、団体とともに、
 ピンクリボンのメッセージを全国に伝えるために「空中戦」をし、
 乳がんへの関心を喚起させたこと。

・朝日新聞は、第1ステージとして空中戦でメッセージを伝えてきたけれど、
 「実際に検診に行く人を増やす」という第2ステージでは、地上戦が必要。
 現在は、そのための体制を再構築中。

・伝えることがソーシャルキャンペーンの目的の1つであるからには、
 コンテンツ作りが一番大事。こういったキャンペーンはまず
 ビジョンを決めて、それを達成するために必要な企画を作り、
 組織を作っていくという流れが望ましい。

・ソーシャルキャンペーンを成功させるためには、
 多くの賛同者を作ることですよね。1社だけで一生懸命やっていると、
 その企業のプロモーション活動と見られてしまいがち。
 いいキャンペーンであれば、賛同者を探すことができるはず。
 様々な業種の仲間や公的団体を巻き込むと、活動の幅も広がる。



この記事を読んでいて、滋賀で生物多様性の取り組みを
企業や行政を巻き込みながら進めていこうとするうえでも
こういうことを念頭に置いて、動いていかなくちゃいけないな、
と改めて思ったわけです。

それにしても、朝日新聞っていうのは、やっぱり面白いな。
琵琶湖いきものイニシアティブの取材対応してても、
朝日新聞の方の反応は、なかなかよい感じなのです。