Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 マーラー「大地の歌」

2008-04-16 21:38:32 | コンサート

2008年4月13日

ロンドンフィルハーモニー管弦楽団によるシューベルト交響曲第8番「未完成」及びマーラー「大地の歌」。昨日に引き続いてRoyal Festival Hallにて。

指揮:Christophe Eschenbach

Mezzo soprano:Petra Lang

Tenor:Nikolai Schukoff

シューベルトの未完成は、曲も少々冗長とは思うが、演奏もいまひとつ(弦の出だしが揃わない。。。アマチュアだったかとプログラムを読み返してしまったくらい。指揮のEschenbachが少し「浮いた」感じを受けた。

マーラーは、メゾの藤村実穂子が病気で、Petra Langに。少々残念。でも悪くは無かった。どちらかというと声がオケに埋もれてしまうSchukoffを替えて欲しかった。

オケでは、オーボエが出色の出来。Bravoが出た。納得。クラリネットは。。。再度プログラムを確認!!(私も英国風ユーモア(サーカズム?)が身に付いたらしい)

流石に内容の濃い曲。聴いているだけでもかなり疲れた。この後、暫く食傷気味というのだろうか、音楽が聴けなかった。


チューリッヒオペラハウス 「ばらの騎士」

2008-04-16 21:17:12 | コンサート

2008年4月12日

Zurich Opera Houseによる「Der Rosenkavalier(ばらの騎士)」。Royal Festival Hallにて。

配役は

The Marschallin : Nina Stemme

Octavian : Michelle Breedt

Baron Ochs von Lechenau : Alfred Muff

Muffはすごかった。ほぼ59歳であのエネルギー。流石に3幕目では少々お疲れだったように感じたものの。

演奏会形式ではあったが、充分笑えた。最後の引き際については、やはりオペラでないと良く伝わらない部分もあるかとは思ったが。贅沢を言わせてもらえれば、歌手は見た目も大切。The MarchallinとOctavianがもう少し、宝塚だったら良かったな。


お姫様気分@Brussels

2008-04-11 21:18:30 | ベルギー

Dsc00924

いつも仕事で使うホテルに到着すると、アップグレードした、とのこと。今まで泊まったことのない最上階の部屋。なんとスイート。

Dsc00928

食事から帰って、バスソルトを入れたお風呂でのんびり。ベッドもマットレスの硬さも申し分なく、ゆっくり休むことが出来た。朝一の会議さえなければ、本当にお姫様気分だったのに。


Convivio(その2)@Brussels

2008-04-11 20:42:05 | ベルギー

Dsc00921

先日訪れてから、パスタが頭を離れなかった、Convivio。同僚がことごとく都合が悪くなり、結局一人でホテルからタクシーを飛ばした。

Dsc00912

前回と全く同じものを注文。最初の驚きはないものの、野菜もLondonで食べるよりずっと新鮮な感じだし、パスタもしっかりアルデンテ(だから写真を撮っている暇があったら食べなきゃ!!)。

Dsc00922

締めは勿論、メニューにはなくても「アフォガート」。

このお店を素敵にしているのは、ウェイターの方とのイタリア風の絶妙な距離感の会話だろうか?ホテル以外では稀有な一人ご飯だったけれど、ゆっくり楽しむことができた。


Jean-Philippe Darcis@グランプラス

2008-04-11 20:41:11 | パティスリー

Dsc00905

夏時間になった欧州では、4月初~中旬でも既に8時頃まで明るい。仕事を終えてホテルに戻っても、まだこんなに明るく、グランプラスには観光客が次々とやってくる。

Dsc00907

グランプラスからホテルへ向かってそぞろ歩いていると、Jean-Philippe Darcis(http://www.darcis.com/Fr/Home.php)に行き当たった。かのRelais Desserts(http://www.relais-desserts.com/)の加盟店。何と日本人ご夫妻がここのお店は切り盛りされていた。

Dsc00929

蓋を開けたとたんに、とても良い香りがした(危険な香り??)。これで21ユーロ。ちょっとお買い得な感じ。

Dsc00944


Midori (五嶋みどり)@Barbican 2

2008-04-06 22:45:28 | コンサート

2008年4月6日

木曜日に引き続いて、Barbicanにて五嶋みどり(Midori)のコンサート。午前中の雪は止み、夕方には晴れ間も覗いていた。

前回より数列前で、音も良く聞こえるし、彼女の手元も手に取るように見える。ブリテンの協奏曲はなじみが無いけれど、テクニックの正確さには、呆気にとられるばかり。ピチカートが弾きにくそうだったのは、少々相対湿度が高かったせいかしら?

驚きだったのは、休憩の間にみどりさんがロビーに出てこられて、聴衆と対話されていたこと。私もしっかりお話をさせていただいた。あまり手首を動かさない右手の動きについて伺ったところ、意識してそのようにされている、とのこと。レガートを作ろうとするあまり、手首を使い過ぎること(あくまでも「過ぎる」事が問題)が多いので、お弟子さんにもそのように指導されているとか。おおっ、「ヴァイオリンを売る!」とか言っておきながら、世界のみどりさんから、無料レッスンを受けてしまった!!

みどりさんは、日本語でお話されるのが少し大変そうだった。せめて英語のレベルくらい追いつきたいものである。


4月の雪、こんな日は・・・

2008-04-06 09:34:27 | パティスリー

Dsc00900

朝、目醒めると、London中心部にあるこのflatの外でも数cmの雪が積もっている。しかも止む気配がない。

こんな日の朝食は、熱々のカフェオレとケーキに限る。

これは以前にも紹介したMaison Bertauxのもの。こういうシンプルなタルトを売るお店がもっとあればよいのに。いっそのこと、自分で作ってしまおうかしら?


Bang&Olufsen

2008-04-05 19:17:13 | ロンドン

Dsc00876

前々から欲しかった、Bang & Olufsenのイヤホンを購入。普通のイヤホンが幾つ買えるだろう?ま、美しいからよいか(参考まで・・・英国や国際線機内で買うより日本で買った方がお安いです)。

木曜日に演奏を拝聴させていただいたMidoriさんがBachをリリースしているというので、このCD(Bachの無伴奏ソナタの2番とバルトークのソナタ1番 )を購入、早速このイヤホンで聴いている。この間のホール(Barbican)よりずっと響きが良い。Royal Festivalの内田さんの時は響きが良いな、と思ったのだけれど、Barbicanは音が吸収されてしまう印象があった。

2006年12月録音と聞いている。このときは、他にソナタの3番、パルティータの3番を録音しているらしい。これらのリリースはいつかしら?そして何より、早くかのシャコンヌの入っているパルティータ第2番も録音・リリースしてくれないかしら。


Midori (五嶋みどり)@ロンドン Barbican

2008-04-04 00:12:43 | コンサート

2008年4月3日

昨日の演奏会時に、知人からMidori(五嶋みどり)の演奏会が今日あることを伺い、早速Netで予約。日本だったら前日にチケットなんて取れないに違いない。ところが会場に到着すると、彼女のほぼ正面の素晴らしい席。

演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。あまりに有名すぎて、普段ならばそれだけで避けてしまうけれど。

果たして。。。

もう、ヴァイオリンを売ってしまおうかと、そのお金で聴けるだけ彼女の演奏を聴いたほうが良いのではないかと本気で思った。そのくらい演奏家として圧倒的。ヴァイオリンの演奏とは思えない。体と楽器が一体化してまるでピアニストが自在に(ずっしりと安定した)ピアノを操るが如く。弦と弓との会合が非常に安定していて、濃密で、何というか。。。完熟マンゴーのようなぴったり感。

一度でも彼女の演奏をご覧になった方はお分かりと思うが、「演歌」歌手を思い出さずにはいられない動きが印象的・・・不思議な光景ですらある。生み出される音楽は、紛れもない西洋音楽なのだが。

更に、今日不思議だったのはイギリスの聴衆。演奏が始まる前、控え室の方から練習の音が聞こえると、誰かが「ブラボー」と小声で叫び、私も含め、かなりの人が声を立てて笑った。しかしながら、十分ブラボーな演奏だったのに、実際の演奏が終わっても、皆おとなしく拍手をするのみ。これも英国人のサーカズム?といまだに考えている。


Mitsuko Uchida (内田光子)@ロンドン Royal Festival Hall 

2008-04-03 00:34:24 | コンサート

2008年4月2日

Royal Festival HallにてMitsuko Uchida(内田光子)の演奏会。Schubert Sonata in C minor D958、Gyorgy KrutagのJatekokより、SchumannのEtudes symphoniques Op13。

音色が豊かで美しい。Steinwayの音にはこの数ヶ月かなり慣れ親しんできたはずだったが、そのレンジが遥かに広い。そして脳裏に色彩が投影される。Schubertは若草色。普段、Schubertの遺作ソナタ3作は枯葉色なのだけれど。また、所々「ハッ」とするような演奏があり、頭が演奏を記憶しているうちに楽譜を確認したい、と思う。Krutagはメタリックシルバー。Schumannはもう花火のように多彩だ。

アンコールはMozartのソナタとSchubertの4つの即興曲から。まるで演奏会が3部構成かのような素晴らしい演奏。Mozartは好んで聴く作曲家ではないのだが、思わずまた涙があふれそうになる。昔、日曜日の度に焼いていたホットケーキを想い出した。

そこでMozartのソナタ集を購入。しっかりサインと握手をしていただいた。

Dsc00860

拍手はきちんと出来たのに、席から立ち上がった後、動けなくなってしまった。脳の神経末端から神経伝達物質が放出されたまま、再取り込みされない状態(?)。こんな演奏会初めてである。