2009年3月26日。ロンドン、ウィグモアホール。
Leos Janacek: Violin Sonata
Johannes Brahms: Violin Sonata No.3 in D minor Op.108
Eugene Ysaye: Sonata in A minor for solo violin Op.27 No.2 "Obsession"
Cesar Franck: Violin Sonata in A
Josha Bell: Violin
Jeremy Denk: Piano
「天才」という言葉は、何人かの作曲家に対しては使われるべきではあるが、自分には相応しくないし不適切だ、と有名なワシントンの地下鉄駅での演奏実験の記事の中に、ベルの言葉として記載がある。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/04/04/AR2007040401721.html
(ワシントンポストの記事。考えさせられるし、笑えもします)
でも、言おう。
ジョシュア、貴方は天才だ。
最初の一音が鳴った時から、既にそれは明らかであった。最後のフランクでは、あまりの美しさに泣けた。
演奏会としての構成も、良く考えられていて、素晴らしかった。それぞれの曲で、ベルの異なる特長を見せることが出来ていたと思う。
それにしても、ワシントンポストの記事。気になる。
今日の演奏会の帰りに、オックスフォードサーカスで弾いていた人は、上手くなかった、と断言できる。しかし、2007年1月12日金曜日、午前7時51分、自分がL'Enfant Plazaを通りかかっていたら、足を止めて、涙を流すことが出来ただろうか(なんと言っても演奏された曲は、バッハの「シャコンヌ」なのである!)。