Que ma vie est belle!

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自尊心の欠如?

2011-01-21 20:30:00 | ヨーロッパ

このブログにしては珍しい話題かもしれないが、備忘録としても残しておこうと思い立った。

先日、ベルリンで買い物の途中スターバックスに立ち寄った。友人が「It's your turn」というのでオーダーを担当。会計をしようとすると、何をオーダーしたのか?と聞いているようなので、ケーキ2つと(これは目の前にあったので問題なかった)、スモールラテと・・・、といったところで、上手く聞き取れなかったのか、

「WHAT??」

とドイツ語で聞くので、繰り返し始めると、再び、

「WHAT??」

とかなり大きな声で聞いてきて一瞬たじろぐと、隣に居た友人が、

「WHAT??」

と店中に響き渡りそうな大声で、店員に向かって叫んだ。その後、冷静な声で、彼女はドイツ語がわからないのだから・・・と説明してくれているようだ。私は鳩豆状態で、そこに立ち尽くすしかなかった。結局、どちらもそれ以上怒ることもなく、その場は収まった。

席について、友人に御礼を言い(言ったと思うけれど-言っていなかったら、ごめんなさい。ありがとう。)、こうした場面では、大声でやり返すより、相手が乱暴であればあるほど、殆ど慇懃無礼に応えるのが私のやり方なのだと説明はしたものの、どの程度理解されたのか感触はつかめなかった。

昨日、何かのサイトに、怒らないことは自尊心の欠如の反映だというようなことが書かれていた。それを見たとき、この瞬間のことを思い出した。自分がどれほど「どんな相手に対しても礼儀正しく」と思っていても、相手の思考に「慇懃無礼」を理解する回路がなければ、それは単純に「なめてよい」のサインにしかならないのだろうか。良くMBAの体験談などでも、一度は本気で怒らないとなめられたまま終わる、と書いてある。ということは、友人にとっても、私の行動は、単に「自尊心の欠如」と映っていただけなのかもしれない。

文化というのは恐ろしい。「慇懃無礼」が通用しない世界で自分の怒りを伝えるには、そして「自尊心が欠如しているのではない」ことを理解してもらうには、冷静に怒鳴れる技術も身に着けなければならないのだろう。


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