反田さんのピアノを聴きに名取市文化会館へ。
なぜ、そんな遠くまで、というと、今回のBプロには我が最愛のシューベルトの3つの遺作ピアノソナタのうちの1曲(20番)が入っていたから。週末とバッティングしている中で一番近い(近くないけど)のが名取市の回だった、という。
反田さんはショパンコンクールで使われたというShigeru Kawaiのピアノを遥々ワルシャワから運び込んだとか。ピアノが舞台の上でピカピカに光っている。
席は今回も最前列で、ちょっと心配だったけれど、京都の時のようにピアノが今にもステージから落ちそう、というのとはだいぶん違って、悪くない。第四楽章のテーマが、最後に戻ってきた時、とても優しい音がして、ああ、これを弾くためにこのピアノを使ったのかな、と勝手に納得。
ああ、シューベルトの遺作のソナタって、本当に切なくも美しい。透き通った秋の日のようではないか。。。他の2曲もぜひ演奏していただきたいし、将来にわたって演奏し続けていただきたい。あとはベートーベンのlast three sonatasも。
それにしても、曲間に指をバキバキするピアニストって、他に知らない。気持ちはわからなくもないが。。。
前日、宮崎で演奏をして、今日は宮城(音だけでなく会場でも韻を踏むのか?)。恐ろしく疲れているに違いないが、アンコールを5曲演奏してくださった上に、自著とCDのプロモーション。反田さんは本物の、生まれながらのビジネスパーソンだと信じて疑わない。