Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Gustavo in Munich

2015-06-05 22:00:00 | Gustavo Dudamel
Programは前半がAdamsのCity Noir、後半がベートーベンの交響曲第7番。
City Noirは前回のLA Phil in Suntory Hallよりは寝ずに聴けたように思う。
フィニッシュが華麗だった。
そして後半は待ちに待ったベートーベンの交響曲第7番。
いつも何か発見のあるGustavoの演奏会ではあるけれど、今日のは特別。
これまでに聴いたなかで、良く言えばsweetestな演奏。
あまりに7番らしくない7番でびっくり。
ヴァイオリンはまるで全ての音符にテヌートを付けたような弾き方で、
演奏する人は大変だったのではないかと推察する。

聴きながら、指揮者は演奏会において何をゴールにしているのだろう、と考える。
常任指揮者であることと、こうして客員として来ること、
1回1回の演奏会でのゴールというのは異なるのか、同じなのか。

それにしても7番に期待していたものとはあまりに違って、何とも不思議な感覚。
 

相変わらずのミーハーは最前列の真ん中の席、
7日も最前列の真ん中の群の舞台向かって左側、
今度のベルリンフィルも最前列真ん中
(なぜかこういう席が直前に出てくる)と、
音を聴くのにどうなの?と自分で自分にツッコミを入れるも、
理性は無力、どうしても誘惑に負け、言い訳を考える。
「学習効率は距離の二乗に反比例する」と
高校の物理の先生が仰っていたし、
指揮者と同じ位置で演奏を聴いているのだと思えば。。。

演奏会の後少し話ができたので、今日のベートーベンはSweetだった、
と話したところ、違ったの分かったでしょう?、ちょっとpastoralだったでしょう?と。
何で変えたの?と尋ねたら、人生も変わるように、音楽も変わるんだよ、
みたいなことを言うので思わず二人で大笑いしてしまったのでした。
あまりに断片的にしか知らない人を統合しようとすることに無理があるのは分かっているけれど、
こういう音楽を作るGustavoと、それ以外の部分の彼を統合しようとして失敗した感のある夜。
 
追記:Gustavoの次の来日は2017年SBSOVと、とのこと。

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