Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

絵画と音楽@オランジュリー美術館、パリ

2010-07-18 23:30:00 | パリ

オランジュリー美術館でクレー展を開催している、というので出掛けてみた。19日が最終日で、その前日だったからか、入場までに時間がかかった。「予約券」を信用せず、とりあえず予約なしで並んだところ1時間も待たされてしまった。もっとも、パリは雲ひとつない快晴、日陰は心地よい風が吹き、子供が無邪気に遊んでいるのを見るとはなしに見ていたので、それほど苦痛には感じなかったが。

さて、クレー展、思ったより作品数が少なく、かつて文化村で大々的なクレー展を見たことに比べると、まるで物足りない。少々がっかりして、スイスを旅行したときにバスで近くを通りかかった、ベルンにあるクレー美術館をいつか訪れなければな、と思うのみであった。

結局、モネの睡蓮の部屋に落ち着いたのだが、今回は細部の色の美しさを堪能しようと、壁に沿ってゆっくり、ゆっくり歩いてみた。すると、なんだか音楽が聞こえる。最初は鳴っているのか鳴っていないのか分からないくらい、しかし、暫くすると明らかに音楽を「流している」。

調性があるような、ないような-現代曲だ。最初は弦楽器が、かすかにいくつかの音を奏でる。モネの少し幻想的な睡蓮の絵(特に奥の部屋の)と音楽が非常にマッチしていた。暫くすると、コーラスやシンセサイザーの音が混じってくる。音量が大きくなると、絵の鑑賞を妨げられるような気がしないでもなかったが、試みとしてはとても面白いと思った。

係員に尋ねてみると、水曜日の17h-17h45、土曜日の10h30-13h30と17h-17h45、日曜日の17h-17h45に流しているらしい。Marguerite Moquet氏の発案でLouis Dandrel氏が音楽を担当したようだ。

なんだか、モネの庭に行ってみたくなった。


ホテル・フーケッツ・バリエール@パリ

2010-03-16 20:00:00 | パリ

今回のパリの宿泊先は、フーケッツ・バリエール。スパでのトリートメントと朝食がついて?606だったので、リッツの朝食付き?600も考えたが、とりあえず経験まで泊ってみることにした。

到着すると、マネージャが挨拶に来る。また、チェックインは部屋で、バトラーが来て行う。と書くと大層に聞こえるかもしれないが、まあ、新しいホテルの試み、というレベルで、どうということはなかった。

お部屋はジュニアスイートにアップグレード。6階(日本でいうところの7階)の窓からは、エッフェル塔も見える。

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浴室がなかなか。TVもついているし(鏡の中に移っている黒い四角い部分)、シャワールームは別にあり、かなり広い。しかし、今回朝3時までリッツで飲み、朝は8時から友人と朝ごはんを食べる約束をしていて、少しも部屋に居なかった。残念!

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トリートメントはアロマか指圧(?)といわれていたが、数日前から顔の皮膚が乾燥していたことを伝えると、フェイシャルのモイスチャライジングコースに変更してくれた。これはありがたかった。残念ながら大好きなスチームルームは改装中で使えず。。。

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ルームシューズがかわいい。また、クリーニングのサービスも高いけれど迅速で質が高い。流石、パリ。

次も泊るか、といわれると-パークハイアットやここのような、かゆいところまで手が届くサービスを目指します、設備は近代的です、駅近で便利です、は悪くはない。それでもなぜかリッツを-いつもパーフェクトからはかなり遠いサービスを提供する-リッツを私は選んでしまう気がする。朝ごはんが美味しいからだろうか?

多分それだけではない何かがあそこにはある。不思議だ。


アフタヌーンティ@リッツ・パリ

2009-04-05 22:00:00 | パリ

リッツ・パリ。入ったとたんに懐かしい香りがして、帰ってきた、と感じる。

今回は迷った末に、ランチではなくアフタヌーンティをいただくことにした。

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サンドイッチは凝っていて、見た目に美しいだけでなく、素晴らしく美味しい。サーモンのサンドイッチが少し乾いていたのが残念。

スコーンは、スコーンというよりケーキに近い。従ってクローテッドクリームは出てくるけれど、つけなくても十分美味しい。またスコーンの皿にはパウンドケーキやマドレーヌも。

ケーキはリッツ名物のフレジエ、チョコレートケーキ、ムース。

恐るべきことに、あまり好きではないチーズのサンドイッチ以外、全てお腹に収まってしまった。

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そして、こんなに甘いものが盛りだくさんにもかかわらず、飲み物はショコラショーを頼む私。チョコレートとしては濃いが、一緒に出された温めたミルクは使わずに飲んだので、意外とあっさり目でこれも完飲。ちょっと、お代わりしたかったかも。。。


懐かしいパリ

2009-04-05 17:00:00 | パリ

昔、サンジェルマンデプレ近くに2週間ほど滞在したことがある。その頃の思い出の場所を回った。

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ソルボンヌ近くの公園から。

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クリュニー中世美術館の中庭。前日観たオペラの舞台にちょっと似ている。

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サンジェルマンデプレ教会。

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チョコレートが大好きになるきっかけになったチョコレート屋さん。

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今回、お店はイースターのデコレーション。

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小さな入り口を覗き込むと、とても素敵なお花屋さん。


ホテル・ムーリス@パリ

2009-04-04 22:00:00 | パリ

今回はホテル・ムーリスに宿泊。現在ここはドーチェスターグループに属する。

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それ程広くはないが、パリのこの場所で340ユーロならばこのくらいなのだろう。

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アメニティがなかなか充実していて嬉しい。

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iPod用のスピーカー。日曜日の朝、モーツァルトと共に支度をしていると、またホットケーキが思い浮かぶ。ピアノの弾けるパートナーができたら、日曜日の朝ごはん(勿論ホットケーキ)の仕度をする間、モーツァルトを弾いてもらえたら素敵だ、と妄想が膨らむ。

帰りがけ、ポーターのおじさん達(ってそんなに年齢も違わないと思うのだけれど)が嬉しそうに英語で話しかけてきた。シャルルドゴールではなく北駅へタクシーを頼むと「またこのホテルに泊まる?」「来週も来る?」。

「ごめんね、来週はドバイなの」といいつつ、次回のパリはウェスティン(5、6年前に泊まった時はインターコンチネンタルだった-ホテル業界も厳しい)と決まっているし、残念ながら此処へ帰ってくる理由は見当たらない。


パリ

2009-02-02 18:34:05 | パリ

晴れ女の本領発揮。今回のパリも、快晴だった。

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ヴァンドーム広場へ向かって。

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4区からシテ島に入る。

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シテ島から左岸方向を見る。

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ノートルダムはバックシャンでもある。

今回、路上生活者の数は明らかに増えていた。道路の汚さは相変わらずで、ロンドンと最下位争い継続中だ。

それでも、初めて訪れた時そのままにナトリウム燈のオレンジ色に染まる夜のパリには抗いがたい美しさがある。オペラバスティーユに向かってタクシーに乗る私の胸は、まるで恋愛感情に苦しむかのように締め付けられていた。


リッツパリ@意志の弱い私

2009-02-01 23:17:00 | パリ

前回に引き続き、リッツパリに滞在。スタンダードルームの部屋からはオペラガルニエの屋根が見える。

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土曜日は、まずオペラバスティーユへ行き、夜のオペラのチケットを入手。その後、パティスリー巡りを済ませてから、リッツへ戻り、いつもの昼食。

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新鮮なサラダが奇をてらうことなく、普通に美味しい。パティスリー巡りでチョコレートをつまんだりしていたので、ミルフィユは諦めて、エスプレッソ。でも、付け合せに出てきたチョコレート、ホワイトチョコレートは完食してしまった、意志の弱い私。日曜日のエスプレッソには、エクレア(チョコレート、モカ)とシュークリーム。こちらも完食。

オペラから帰り、バーで手紙を書きながらトニックウォーターをいただく。ついついナッツをつまんでしまう、意志の弱い私。

部屋に戻り、お風呂にのんびり浸かって、足をマッサージ。気持ちの良いリネンと、マットレスのベッド。『お帰りなさい』-本当にまるで自宅にいるかのごとく、少々神経質なところがある私にしては珍しく、何の不安も感じることなく眠りにつくことができる。

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日曜日の朝は、まずヘルスクラブへ。スチームルーム、ジャグジー、プールを3クール。何も考えず、ただただのんびりする。至福のひと時。

リッツに問題があるとすれば、チェックアウトか。帰りたくなくなってしまうのである(意志の弱い私)。


分析癖-リッツパリで思ったこと

2008-11-15 14:59:24 | パリ

紅茶に添えられたマドレーヌで幼少時代を活き活きと思い浮かべるのがプルーストならば、リッツのクロワッサンに懐かしさを感じて、それが「何故なのか」を分析してしまうのが私であった。

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リッツのクロワッサンは生地を作った最後にきちんと水溶き卵黄を表面に塗っているのだと思う。その卵黄の焼けた香ばしい味と香りが口の中一杯に広がるのだ。懐かしい、と感じるのは、日本のパティシエがクロワッサンやパンオショコラを作る時にこれを実行しているからなのだろう。

リッツパリのキッチンで働く日本人で、前回Bar Vendomeでお目にかかった方と立ち話をする機会を得た。彼によれば、フランス人は不思議な人種で、普段はだらだらしていて少しも仕事が進んでいないように見えるけれど、なぜか最後はきっちり合わせてくる、という。知人でParisで長く仕事をした方も同じことを仰っていた。今回カラーリングにチャレンジしたリッツの美容室の仕事ぶりもそうだった。

こんな風に「フランス人」というステレオタイプはあるし、Parisに対する共通の憧憬が世界一の観光都市を生んでいるのだろう。

一方で、Parisで働いているのはParisien、Parisienneばかりでなく、世界各地からやって来た人々だ。Ritzでの案内係はオーストリア人だった。日曜日には日本人と思しき女性が、ロビーからテラスから、飾られている花の手入れをされていた。Guerlainのお気に入りの店員さんは東欧の方。人間だけを見ていると、もうそこがどこなのか言い当てるのは難しい。ParisもLondonも。それでも、ParisにはParisの匂いがあり、RitzやHermesにはそのブランドの特徴があり、それを期待して私たちはこの街を訪れ、店を利用する。アイデンティティを規定するもの、それは、一体何なのだろう。サービスや品物の質なのか。歴史なのか。あるいは伝説なのか。


リッツランチ@L'Espadon

2008-11-12 23:51:08 | パリ

リッツのメインダイニングL'Espadonにてランチ。

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いつも思う-「空腹は最大のご馳走」と。突き出しが一番美味しく感じる。ビーツのゼリーとフォアグラのムース。

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コロッケ風、というべきか。突き出し2品目。

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前菜にはフォアグラを選択。三ツ星と比べてはいけないのだろうけれど、この間のL'Osierのフォアグラが懐かしい。

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前菜二品目。ロブスター。このソースが美味しくないわけがない。ずるい、と思う。

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メインは子羊。良い香り。もう少しレアに仕上げてもらうようにお願いすればよかった。付け合せの茸に秋を感じる。此処の料理は奇をてらうことの無い、「子供の頃父に連れて行ってもらったフランス料理店」というイメージ。ホテルのレストランとはこういうところなのだろう。

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デザートは大好きなミルフィユだった。さらにこれも大好物のプラリネアイス付き!

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シャンパンムース。下はフルーツ。ライムも入って食後に良い。

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お砂糖も美しいこと。

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プチフールはオランジェットとマカロン。本当にお腹一杯。

古き良きフレンチ。ホテルのメインダイニングというのは、そうあることを期待されるのだろう。そうそう、隣のテーブルではラトゥールのマグナムボトルが空いていた。お昼から気前が良い。

生まれ年のソーテルヌが6000ユーロ余でリストに載っていた。私の価値は、d'Yquemより高いかな?微妙?


足早なパリ観光

2008-11-12 01:34:40 | パリ

朝食終了から昼食開始まで3時間しかない。お腹を空かせるべく足早なパリ観光に出掛ける。

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まずはサンルコジさんがお住まいのエリゼ宮。フランスの国鳥であるLe coq(雄鶏)がアーチの天辺に。

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ブランドショップが立ち並ぶAve. Montaigneには村上隆の作品が。ちなみに此処で金の指輪をかざして子供が近づいてきた(おそらくPick pocket)が、適当にあしらう。この通りはこうして観光客に声をかけてくる子供が多いようだ。要注意!

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セーヌ河畔に近づくと、エッフェル塔が見える。何度見ても美しい。ギメ美術館の前を通って、昨年アドヴェントリースを購入した花屋Joの前を抜け、Ave. Victor Hugoへ。

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お約束の凱旋門の横を通って、シャンゼリゼへ。

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Cartierの前には、日曜日でお店が休みだというのにShow Windowを覗き見る人々の姿が。

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日本でも富裕層向けの業務を開始したHSBC。Londonで見る似非(多分)お相撲さんの広告よりずっと良い。

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このガラクタ(失礼!)を集めたようなShow windowはルイヴィトンのもの。建物の中に入ると最上階部分の天井がとても美しかった。また、トゥールビヨンの腕時計に一瞬見入るが、トゥールビヨンを買うならPatek Philippeへ行くべき、と我に返る。

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クリヨンの横を抜け(写真は土曜日の夕方のもの)、Faubourg St. Honoreに入り、ホテルへ戻る。大分お腹もこなれたようだ。ランチはどんなだろう?