風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

『新世界』

2008年06月28日 | 清水ともゑ帳
昨日、富士ロゼシアターでの”西村智実「新世界」ツアー2008”へ、夫とともに行ってきた。
ずっと前から、西本さん指揮の演奏を生で聴きたいと思っていた。
チケット発売日にすぐ予約し、それから4ヵ月。
待ちに待った日がようやくやってきた。



オーケストラが入場してすぐの音合わせで、すでにウルウルしてしまった。
西本さんは、タクトをふっているときはもちろん、ステージに入るときも、あとにするときも颯爽としていて、すごくカッコいい。
村治奏一さんのギター演奏を交えての『アランフェス』にうっとり。
20分の休憩をはさんだあとはいよいよの『新世界』。

曲が終盤にいくにつれ、まだ終わらないで…と願いながら聴く。
なりやまない拍手。
そして、アンコールへと移った。
「ブラボー」の声があちこちから上がった。
私はもう立ち上がらずにはいられず、周りを見たら、やはりスタンディングオベーションだった。

帰りの車で、夫が『新世界』にまつわる思い出話をしてくれた。
彼が中学生のころ、音楽の先生の話を聞いて、どうしてもそのレコードが欲しくなり、買ったのが、カラヤン指揮の『新世界』だったという。

帰宅して、二人でビールを飲みながら、余韻に浸った。
そのときになって私は初めて、手のひらが赤く腫れ、じんじんしているのに気づいた。
拍手でこんなふうになったのは、10数年前のスティーヴィーワンダーのコンサート以来だ。

西本さんの『新世界』が流れる、スズキSX4のCMはもう何度も見ているのに、今日は違う。
昨日の感動が蘇り、涙があふれてくる。
ゆうべからずっと、私の頭の中は、『新世界』がエンドレスで流れている。