叔母さん

昨年の11月11日に父親が亡くなってもうすぐ一周忌が来る
どうしても釈然としないことがある
父親の親戚周りのことだ
あれだけ葬儀や法事に出て行ってたのに　父の親戚の人はほとんど葬儀に出席してくれてない
日曜日の朝亡くなって翌日葬儀をしてしまったのでいかんせん時間が短すぎた
しかもその日は新聞休刊日で葬儀の告知を見て参列してもらうわけにはいかなかった
そういう事情もあるにはある
でも母方の親戚は多数参列してくれた
親父は嫌われていたんだろうか・・・
この人はちょっと変わっていたと言えばそう言える
実に家族には優しい　その反面近所とか仕事関係の人には言いたいことを言う
僕が組合の会合に出始めた頃　言われた
「あんたはえらいなぁ　あの親父と毎日付き合ってるんだから」　と
「え、そんなことないですよ　親父はわがまま言わないし　うちでは静かですから」
というと
「え～～～～」僕に言葉をかけてくれた隣の人まで「え～～～～」　と言わはる
こっちこそ　「え～～～～」なのである
家と世間では　違う顔を持ってる人はよく聞くけれど
家でおとなしい人も珍しんいでないかい？
因みに僕はどっちでも大人しい（けど怒ると怖いらしい）
また脱線しちゃったが　一番の気がかりなのが　父の妹だ　僕の叔母さん
葬儀の時に連絡がつかなかった
恥ずかしい話もしよう
この叔母の息子が自己破産をした
滋賀県に住んでいてちゃんと田畑を持っていたが10tのトラックを手に入れて
その仕事がうまくいかなかったようだ
父も借金の申し込みを受けた　それは命を削るような金額じゃなかったけど
連絡が来たのは弁護士からの破産報告だけだった
父と妹は14歳離れている
かわいい妹に違いなかった
もう現役を引退してる身で　お金を貸すような身分でもなかったんだが多少無理をしたと思う
本当は弁護士からの連絡じゃなく　本人からの誠意ある言葉を欲しかったに違いない
　少しずつでも必ず返すから　って言えんのだろうか
はじめに恥ずかしい話と言ったのは　破産したことじゃない
この一言を言えずに連絡を絶った　ということなんだ
母親（叔母）まで消えることないのに・・

そして3か月くらいになるかな
ようやく叔母から電話があった
母が父の死を告げたら　絶句してた　ということだ
ちょうどその時お客さんが来たので　またあとでかけてね　で切ったまま・・・
またずっと連絡がない
ここなんだよね
普通ならすぐお参りに来るはずじゃない？
あんなに世話にもなって（って破産という結果だったからそうは思ってないのかなぁ）いろいろ面倒見てもらってるのに
よくそのままでいれると思う
そりゃ考えるさ
叔母さんの立場になって・・・
でもどんなに彼女の立場になってみても　そのままはあんまりひど過ぎる
ちょっと常識はずれの所と弱い部分があったけど　僕は叔母さんは優しいいい人だと思ってたしこんな風になるとは夢にも思ってなかった
今の気持ちは　人の道に外れとる　と怒鳴りつけてやりたいくらい
早く息子と二人で手を合わせに来てほしいんだけどね
一周忌までに連絡は来ないかもしれんな


ホントはね　親父に言いたいんだけどね
多分そんなこと言ったら　親父また悲しむからね
ここで代わりに言っちゃった
　こんなこと聞かせて　ごめんよ