まっさんの模型屋blog

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AFVモデルステップアップ(1)-タミヤ 1/35 Ⅳ号戦車H型(初期型)【仕上げ編(3/3)】

2010年11月11日 16時31分37秒 | AFVモデルステップアップ

さて、いよいよ今回で完成となります。

まずはウェザリングの続きから。

砲身というか砲口にスス汚れを施します。

オススメはタミヤのウェザリングマスターBセット(630円)のスス色なんですが、今回は塗料のみ使用します。スミ入れに使用したものと同じエナメル塗料のフラットブラックとレッドブラウンを使いました。フラットブラックを多めにしてエナメル溶剤で薄めたものを砲口及びマズルブレーキ内のみに塗ります。

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少々解りづらいでしょうが、外側には塗らずに内部だけ塗っています。

さて、大方のウェザリングは終了しました。(最後にもう一仕事あります。)

次はデカールを貼ります。

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まず、貼り付けるデカールだけをはさみ等で切り取り水に浸します。水を吸って台紙の色が変わってくるとデカールが浮いてきますので、台紙ごと貼り付ける部分へ持っていき綿棒などでデカールを滑らすようにして貼る場所へ移動させます。移動直後はおそらく水に浮いていてデカールがユラユラしていると思いますので、綿棒で水を吸い取ってデカールを密着させます。

デカールが水で浮いている状態なら筆や綿棒で動かせますので、密着させた直後であれば筆や綿棒で水に濡らせてデカールを浮かすことができます。ピンセットやつまよう枝で強引に動かそうとするのはダメです。デカールが傷ついてしまいます。

また、デカールを密着させたときは綿棒をコロコロ転がす様な感じで中に入っている気泡を追い出します。

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デカールを一応貼り付けましたが、デカールの位置に凸モールドがあって上手く密着しませんでした。

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そこで、デカールを軟らかくして上手く密着させようと思います。GSIクレオスから「マークソフター」「マークセッター」というものが発売されております。(もちろん当店にも置いてあります。)マークソフターはデカールを軟らかくするもの、マークセッターはマークセッターに接着成分が入っているものです。今回は貼り付けた直後だったので、マークソフターを使おうかと思ったんですが、どうもウチのは家出しちゃってるみたいだったのでマークセッターを使用しました。

使い方はマークソフターもセッターも変わりません。貼り付けたデカールの上からマークセッターを塗ります。しばらくすると、デカールがフニャフニャになりますので、綿棒を転がすようにしてシワを伸ばしながら凸モールドに密着するようにしていきます。中々密着しない場合はポンポンと綿棒で軽く叩くような感じにすると良いかと思います。

なお、マークソフターでもセッターでも、デカールが軟らかくなっていますので、力をいれすぎると破れますし、捻るような力が加わるとデカールが歪んでしまいます。ご注意を。

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デカールが密着しました。

続いて、全体のつやを整えたいと思います。

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つやを整えると言っても難しいことはしません。クリアーのスプレーを全体に吹き付けるだけです。今回は「Mr.スーパークリアーつや消し」を使用しました。

作業自体は最初の塗装と同じで砲塔、車体、シュルツン、覆帯に分けた状態で吹き付けました。

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つやが整ったところで銀入れ作業に入ります。

金属同士がこすれているところは金属肌がむき出しになりますので、その表現をします。

使用したのはMr.カラーのC211クロームシルバーです。つや消し後に作業を行なうのは銀色のつやがなくなると金属感が損なわれるためです。

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まずは起動輪と誘導輪から。覆帯と接触する部分にドライブラシの要領で塗りました。

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最後に、覆帯と砲口です。覆帯の接地面と内側のセンターガイドに塗ります。接地面の方はドライブラシ気味にベベベとやれば楽に作業が終わります。センターガイドは気合と根性です。まあ、Ⅳ号戦車なら30~40分位で終わるんじゃないでしょうか。

砲口は出口部分だけを塗ります。

で、写真をわすれましたが、この色は乾いたあとに綿棒などでこすると光沢が増してきますので、綿棒で磨きました。

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機銃などのつやが消えていますので、Mr.カラーのC214ダークアイアンを機銃やスコップなどに軽くドライブラシして綿棒で磨きます。これも写真わすれました。

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いよいよ大詰めです。バラバラに分かれていた部品を一つにまとめましょう。

覆帯は接着するのですが、サーフェイサーや塗料が接着部に着いていますので、Mr.カラーのうすめ液を綿棒に含ませて剥がしました。(ヤスリがけでも構いません。)

板状のものを巻き付けるので接着部が弱いとあとで外れることがあるためです。

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覆帯の塗料を剥がし終わったら、起動輪を外した状態で覆帯を巻きつけ覆帯を接着します。(写真左)

接着して乾いたら起動輪を装着します。このキット、覆帯が少々長くて外側にたわんでいるのが気になりましたが、シュルツン装着したら見えなくなるのでそのままにしました。

気になる方は上部転輪にうまいこと接着してティッシュなどを一晩位詰め込んで弛んでいる感じに癖をつけると良いでしょう。

最後に砲塔を組み付け、シュルツンを接着します。シュルツンは単に乗っかるだけですので、塗装を剥がしたりはしていません。ここは外れても修理は簡単ですので。

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ようやく、完成しました。

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作品は店内ショーケースに展示しています。

次回のステップアップはガンプラステップアップ(2)をやろうかと予定しています。


AFVモデルステップアップ(1)-タミヤ 1/35 Ⅳ号戦車H型(初期型)【仕上げ編(2/3)】

2010年11月05日 16時37分38秒 | AFVモデルステップアップ

完成が見えて来ました。

スミ入れ、ウォッシング、雨だれ表現を行ないましたので今回は泥汚れを施しましょうの前に、皆さんに謝ることがあります。

前回の雨だれ表現で「やり過ぎ感がありますが、まあこんなもんでしょう」と書いていましたが、1週間経って改めて見てみると・・・本当にやり過ぎでした。

つうことで、泥汚れの前にもう一度雨だれを拭き取って間引きしています。

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まだやり過ぎの気もしますが、まあこの位なら妥協できるかなと。

拭き取る際、1週間経つとエナメル塗料もさすがに強固で中々拭き取れない箇所がありました。中々取れない箇所はエナメル溶剤を染込ませた綿棒で擦って拭き取っています。

(ラッカー塗料で塗装しているとはいえ、あまりしつこく擦りすぎると下地が出てしまいますので、注意してください。)

それでは、泥汚れの表現を行ないたいと思います。

どのように表現しようか迷いましたが、最初なのでドライブラシでやります。

ドライブラシ(直訳すると「乾いた筆」)は塗料を付けた筆をティッシュ等で塗料を拭き取った状態の筆を擦り付けるようにして塗装するという技法です。模型のエッジやモールドの強調などにも使えます。

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泥汚れをドライブラシで表現する際は精雲堂の「ハイグレードブラシセッド 戦車モデル用」の白い柄の筆がやりやすくてオススメです。同じくセットされている平筆と面相筆も使いやすいので一度試してみることをオススメします。

続いて、使用する塗料はこちら。

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タミヤのエナメル塗料「XF-64 レッドブラウン」「XF-52 フラットアース」「XF-55 デッキタン」「XF-57 バフ」の4色を次のように混ぜて使います。

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ドライブラシは3段階行ないました。最初は暗い色から順に明るくしています。

①はレッドブラウンとフラットアースを混ぜたもの、②は①とデッキタンを混ぜたもの、③は②とバフを混ぜたものです。

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左から①、②、③の順に各色を並べていました。各色は大体1:1で混ぜています。

また、色の調合は①が終わったらデッキタンを足して②に、②が終わったらバフを足して③にといった感じで調合しています。

さて、それでは泥汚れを表現していきます。

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車体前面の写真を忘れてしまいましたが、1色目のドライブラシです。この色は湿った泥のつもりです。

車体下部、シュルツン、覆帯にドライブラシをしています。車体前面、側面、シュルツンは泥が流れる垂直方向に筆を動かしています。覆帯の接地面は適当にゴシゴシとパターンの中にも多少色が付くようにしています。

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覆帯の内側(転輪側)は赤矢印の方向へ筆を動かしています。(転輪と擦れる部分ですので擦れる方向を意識しました。)

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2色目のドライブラシです。この色は少し乾いた泥のつもりです。筆の動かし方は1色目と同じです。

多少、変化に富んできました。

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3色目のドライブラシです。この色は乾いた砂のつもりです。筆の動かし方は1、2色目と同じです。

これで、泥汚れは完了です。

さて、いよいよ次回完成になります。


2010/11/5入荷商品

2010年11月05日 15時06分26秒 | 商品紹介

本日、入荷した商品のお知らせです。

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バンダイのSD三国伝シリーズ「真 呂蒙ディジェ・甘寧ケンプファー 強襲水軍セット」が入荷しました。

強襲水軍の水上艇は6種類もの形態に変形できます。呂蒙と甘寧は武器同士、武器と鎧が合体して強力な武具になります。

ケンプファーの手下がハイゴッグ、ズゴックE、ザクⅡFZってのが気にいりました。

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ドラゴンの「1/35 ドイツ兵 ハリコフへの進軍 1942」が入荷しました。

1942年の第2次ハリコフ攻防戦へ参戦するため進軍の準備をするドイツ歩兵を再現したものです。

3人は標準のドイツ陸軍の軍服を着用し、もう1人はドイツ空軍の軍服を着用しています。


2010.11.4入荷商品

2010年11月04日 17時56分05秒 | 商品紹介

入荷商品のお知らせです。

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バンダイの「HGUC グフカスタム」が本日入荷しました。

「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」で登場したジオン軍陸戦型MSです。

表情豊かな右手パーツが3種付属しています。

また、ガトリングシールド、3連装ガトリング、ヒートサーベル、ヒートロッドと武装も豊富にセットされております。

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新製品ではありませんが、ドラゴンの「1/35 sd.kfz.251/17 Ausf.D 対空自走砲」も入荷しました。不定期生産品ですのでお買い忘れのないようにお願いします。

中身はエッチングパーツにEZトラック、その他金属パーツとドラゴンらしい内容になっています。

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11/2に入荷していたのですが、掲載を忘れておりました。

GSIクレオスの「Mr.スプーン アンド スティック」が入荷しています。

0.1cc、0.3cc、0.8ccスプーンと塗料攪拌用スティックが3本ずつセットになっています。

塗料の調合や攪拌はもちろんのこと、パステル、パール粉の計量やパテの練り合わせや盛り付けにも使えます。