音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

129 JEFF BECK 『TRUTH』〈'68 イギリス〉

2009年05月25日 19時55分53秒 | CD日記 '60洋楽編


 1. SHAPES OF THINGS
 2. LET ME LOVE YOU
 3. MORNING DEW
 4. YOU SHOOK ME
 5. OL' MAN RIVER
 6. GREENSLEEVES
 7. ROCK MY PLIMSOUL
 8. BECK'S BOLERO
 9. BLUES DELUXE
10. I AIN'T SUPERSTITIOUS

当時最新作だったジェフの作品を聴いた私ですが(←[CD日記 '80洋楽編 # 21]に記述)、「次は1stを聴こう」と、彼のディスコグラフィーをおもいっきり遡ったのです。
彼の作品をレコ屋で研究していて、驚いたのがこの作品。何とメンバーに、ロッド・スチュワート(ヴォーカル)、そして現ローリング・ストーンズのロン・ウッド(ベース)の名を連ねているではないですか!「どんな作品なんだ?」と興味津々でした。

ジェフ・ベックの1stアルバムです。
一口に言えば、ハード・ロックアルバム。少々音が汚いですが、お腹にドスッ!と来る低音が響く、ヘヴィで、ラウドなハード・ロックが聴けます。
1は、ヤードバーズの時代の曲をカバー。原曲も聴いたことがありますが、こちらのバージョンに軍配が上がります。激しい間奏部は何度聴いても、興奮。ここでは、ジェフもギターを弾きまくっています。またロッドのストレートなVoも最高です。
2のサビ部分は見事。サビの歌メロを、ロッドのVoと並行してジェフがギターで弾きます。半ば、ロッドのVoにギターが被ってしまっている感もありますが、これは当時としては画期的だったとか。
4はレッド・ツェッペリンの1st(←[CD日記 '60洋楽編 # 11]を参照)でも有名なブルース・カバー曲。ZEPのペイジは、このアルバムを参考に1stを作ったと言いますからね。残念ながら、この曲はZEPバージョンに軍配が上がると思います。
ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズがオルガンを弾いている5は、ティンパニも鳴り響く幻想的な曲。私はなかなか良い曲なのでは、と思います。
6は、イギリス民謡で有名な曲。ジェフがアコースティック・ギター一本で弾いています。ヘヴィHRが並ぶ中、穏やかなアコギのインストが、束の間の休息を与え、また感動を呼びます。
8は、クラシック音楽で有名な“ボレロ”をヒントにしたインスト。現在でも、ライブのセットリストに加えられている曲です。
ジェフのワウワウペダルプレイが炸裂する10も、奇妙な(?)味付けですが、ラウドなHR。
ジェフのギターはもちろんですが、ロッドのVoも現在の“シブく歌い上げる”スタイルではなく、ストレートで、ぶつかってるようなスタイルのVoが素晴らしいです。
あと、ミック・ウォラーのヘヴィで、ラウドに響くドラムが一役買っていることも、忘れてはいけないと思います。10のラストでは、少しドラムソロもフューチャーされています。でも残念ながら、次作では彼は参加していません…。
1stではありますが、ジェフの作品で傑作の1つに数えられると思います。

後年、リマスター盤が出て買い替えましたが、なかなか良いデジリマ盤でした。
その後も、仕様を変えてデジリマ盤が出ていますが、そちらはボーナストラック付き。
私としては、ボーナストラックが無い方を買っていてよかったな、と個人的に思っています。
ボーナストラックも善し悪しで、付いていると、本来のアルバムの良さが損なわれる場合もありますからね。

ブラックを基調とし、うつむく女性の絵画を中央に施したデザインのジャケも気に入っています。実はアナログ盤では持っていません。なので、入手しておきたいアイテムの1つでもあります。
[CD日記 '60洋楽編 # 16]
コメント (2)
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