1)ジェット警察
2)これが私の生きる道
3)CAKE IS LOVE
4)愛のしるし
5)春の朝
6)レモンキッド
7)小美人
8) ネホリーナハホリーナ
9) 哲学
10) DE RIO
11) サーキットの娘
12) 渚にまつわるエトセトラ
13) MOTHER
女性ポップス・デュオ、パフィーの通算2作目であり、1stフルアルバム。
1996年の6月にシングル『アジアの純真』でデビュー。以来、彼女達のユルくコミカルなキャクラターが受け入れられ、次々曲もヒットし、CMへの起用(彼女たちも起用)、ドラマ主題歌起用、自身の冠番組を持つなど、快進撃だったのを記憶しています。そんな中で出されたこのアルバム、ブックレット内のおちゃらけている(演出の)彼女達の写真を見て、当時の快進撃ぶりが伝わってきます。
2)、4)、8)、11)、12)、13)は既発シングル曲。アルバム全体としては多彩な内容。
シングル曲はもちろん、アルバム曲も奥田民夫の楽曲中心。他には3)は井上陽水、4)はスピッツの草野正宗、5)は奥居香(現:岸谷香)、7)はDoctor Strange Love(作曲)、8)はトータス松本、といった面々の楽曲が並んでいます。
中でも、私は3)が好き。少し遠くからVoが響く幻想的なポップス。しかし曲内容の大意は「ケーキ大好き! 」。うん、井上陽水、面白いです(笑)。
あと仕掛けたかのように、有名バンドの楽曲要素が含まれています。
1)→THE WHO (の《 Won't Get Fooled Again 》)
2)→前期ビートルズ
7)→ブラック・サバス(の《 Black Sabbth 》)
といったところ。
初めて聴いたとき1曲目から「やってくれるなぁ~」と思いました(笑)。
ヘヴィで、コワい7)は異彩を放っていて、好きですね。
アルバムの一部の流れが、[ 爽やかな5) → ジャズ調でしっとりな6) → コワい7) → 明るい8) ]となっていて、天候に例えるなら[ 晴天 → 曇天 → 嵐 → すっきりした晴天 ]といった空模様の変化を私は想起します。
1)からコワい7)までは、一歩一歩危険な世界へ進んでいくようで、私はその流れを楽しんで聴きます。
しかしアルバム終盤、単に既発シングル曲が並ぶ11)~13)の構成が、ちょっと投げやりな感じで残念。シングル曲が多いのは仕方ないまでも、せっかく中盤の流れが楽しめるのに、実質10)でアルバムが終わるようで、11)~13)に関してはすでにシングル曲を聴いてれば新鮮さは無いし、ボーナストラックみたいです。もう一捻りあってもよかったかな、と思います。
このアルバムの後もPUFFYを聴き続けましたが、結果的に、私はこのアルバムまでが好きですね。
彼女達は現在も活動中。昨年2021年で、デビュー25周年。時の流れを感じます。
[CD日記 邦楽編 # 14]
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