音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

333 LANA LANE 『LOVE IS AN ILLUSION』〈1995 アメリカ〉

2015年02月08日 09時26分52秒 | CD日記 '90洋楽編


1)LIAA PRELUDE
2)LOVE IS AN ILLUSION
3)COLOURED LIFE
4) COLD OUTSIDE
5)THROUGH THE FIRE
6)THROUGH THE RAIN
7)FAERIE TALE STATE OF MIND
8) DREAM BURNIN' DOWN
9) CAN'T FIND MY WAY HOME
10) LIAA POSTLUDE

久しぶりのCD日記と参りましょう。

1990年代後半の一時期ですが、洋楽で女性Voのいいアーティストがいないものか、と模索したことがあります。結局、その当時はピンとくる歌手と出会えなかったのですが、その中で唯一(?)出会えたミュージシャンがいました。それがメロディアスHR/HMを歌うラナ・レーンでした。
現在では、名の知られた(特に日本で人気?)の彼女ですが、1stアルバム発表当時は、HR/HM誌BURRN!のレビューでも大きく取り扱われてはいませんでした。ですが高得点の評価が付けられ、奇遇にもそのレビューが目に留ったのです。
「へぇ~、いい作品なんだぁ」と思いながらも、CDショップで探すことまではしませんでした。それに、大々的に(郊外の)CDショップで推している作品ではなかったので、余計でした。
しかし、“縁”というものはわかりません。当時、私の好きな凄く品揃えの良いCDショップが東京郊外にありまして、そこの棚で目に留ったのです。「あぁ!このアルバム!」と思った私。それこそ、“これも何かの縁!”と買って聴いたのです。

ラナ・レーンの1stアルバムです。
内容はハード・ロックを基調に、プログレあり、バラードありと幅広いです。
ですが散漫な印象は無く、1)と10)のように、オープニング、エンディングが設定された構成の良いアルバムです。トータルタイムが約47分というのも聴きやすいです。
HRの2)でラナのVoを聴くと、彼女が尊敬している、ハートのアン・ウィルソンの影響が感じられます。
2)を聴く限りでは、「ハートのようなロックを聴かせるのかな」と思いきや、3)のイントロではメロトロンが鳴り響くプログレチックなポップスを聴かせたり、また7)では幻想的且つ壮大なサビを聴かせたりと、奥の深い内容です。
そして、アルバムを締めるかのように9)のバラードでは感動を呼び、10)へバトンを渡し、アルバムが終わっていきます。
当時何となく(?)買ったアルバムでしたが、とても気に入り、何回も聴きました。
私のCDライブラリーの中で好きなアルバムでもあり、手放すことの無い、いわゆる“無人島に持っていく”アルバムの内の1枚でもあります。
このCD日記を書くにあたり聴いていますが、やっぱりいいです!

これを気に彼女のアルバムを聴き進めていくことになりましたが、私はこの1stが一番好きです。
このアルバムをプロデュースをしていて、後にラナの夫にもなる、エリック・ノーランダーとの“夫婦タッグ”を中心に活動を続けていきます。
エリックのプロデュース力で、これ以降の作品も完成度は高いのですが、反面、“器用になり過ぎた”感もあります。
わかりやすく例えるなら、この1stはどこか“霞んだ感”があってよかったのに、作品を重ねるごとに(特に3rd以降では)、“きっちり、綺麗に磨き上げられた感”が出ていて、趣を感じられなくなったのが、個人的には残念です。

このアルバムは、1998年にエリックによるリミックス、再プロデュースされた“1998 Version”が出されましたが、それこそ“霞んだ感”が希薄となり、低音が強調された音質となっていました。しかも、新たな曲も加えられ、がっかり…。
本来の良さを聴くのであれば、当時のオリジナル盤の方が良いと思います。

[CD日記 '90洋楽編 # 20]
コメント
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