紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

新年

2006-01-04 10:30:35 | 20・日々のできごと
一昨年までの何年間か、正月は一年中で一番忙しい時だった。
父母の介護がある上、嗜好も生活もバラバラの家族が出たり入ったり。
私は母のためのカロリー制限食を作り、朝夕インスリン注射をし、合い間に他の家族の食事の世話をし、一日中目が回りそうで何をしているかわからないほどであった。
実際に目がまわっちゃったくらい。

それで、去年とうとう年末年始をもう少し自由に過ごさせてもらうことにした。
去年は仙丈ヶ岳に、夫と一緒に年末から元旦にかけて登りにいった。
7-8年ぶりの自由な時間だった。
今年は栂池にテレマークスキー。

その間、母は高井戸の老人施設、N園にショートステイをお願いした。
去年は、そのようなことをするのが初めてだったので、ほんとうにそれでいいのか迷った。
お正月くらい、母も家族と一緒に過ごしたいのではないか。
でも、雪山なんかには、ここ数年しか私も体力的に登れないだろう。そう思い、迷いをふっきり、母を頼んで登りにいった。


そうしたところ、N園の職員の人たちに囲まれて、母は楽しく正月を過ごした。
今年元旦、夫とその日帰ってきた息子、姉と姪と一緒に、N園にいった。
職員の人たちによる「元旦の集い」もあり、和気藹々なごやかな雰囲気の中で、母は穏やかな時間を過ごしていた。

今年も、姉や妹と一緒に母の介護をしつつ、本を書く仕事をし、自分の健康と楽しみのために、山に登ったり、テレマークスキーでバックカントリーに出かけて行きたいと思っている。
それができるのも、この施設のおかげと、ほんとうに感謝している。