私が子どもの頃、まだ家の前の道は舗装されてない砂利道だった。
ある日、舗装道路工事が始まった。
大きなロードローラーが行ったり来たりして、道に敷きつめられた石をつぶしたのを見ていた。
「あれにひかれると、おせんべいみたいにぺっちゃんこになるよ。」
いたずらっ子だった私に、母はそういった。近づくと危ないと思って、おどかしたのだ。
その言葉は十分すぎるほどききめがあった。
平べったくなった自分の姿を考えてはふるえあがり、夜寝てからうなされたほどだ。
決して道には近づかなかった。
(写真:トントンとわたし。妹がまだ生まれていない頃)
ある日、舗装道路工事が始まった。
大きなロードローラーが行ったり来たりして、道に敷きつめられた石をつぶしたのを見ていた。
「あれにひかれると、おせんべいみたいにぺっちゃんこになるよ。」
いたずらっ子だった私に、母はそういった。近づくと危ないと思って、おどかしたのだ。
その言葉は十分すぎるほどききめがあった。
平べったくなった自分の姿を考えてはふるえあがり、夜寝てからうなされたほどだ。
決して道には近づかなかった。
(写真:トントンとわたし。妹がまだ生まれていない頃)