ちいさなどうぶつを
手のなかにつつみ
いとおしいとつぶやく
おまえはさいこうの
いきものだよとささやく
そのことばを
じぶんにむけてごらん
かみさまみたいに
いつくしみのきもちを
じぶんにむけてごらん
まもる
あたためる
ともにかなしむ
うなづく
いっしょにいる
それはまるで
羽のように
やわらかく
おもさもなく
かぜがふけば
とんでいくような
だけど
それなしでは
生きていけない
いのちをささえる
ちいさなちから
旅する鳥に憧れて
羽づくろいをしています
ゆきさきだけは決めている
あとは風にのるために
身軽になろうということで
おもいでを日に干している
旅する鳥がきたならば
どうして飛べるか聞いてごらん
ちいさなからだのそのなかに
なにかを抱えていたならば
こんなに高く飛べません
こんなに長く飛べません
旅する鳥に憧れて
ひみつで羽をひろげてる
トータル
