辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

いちどきり

2012-02-14 22:39:05 | 
どの春も いちどきり

その年の桜も いちどきり

どの人の

どの一生も

いちどきり

たとえうまれかわっても

このわたしはいちどきり




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小さなひとたち

2012-02-13 21:29:53 | 
小さなひとたち

あなたがわたしを忘れても

わたしはあなたの小さな手を

お菓子のようにまるいほっぺを

テーブルに子犬のようにのっけたあごを

覚えているよ

小さなひとたち

この世は無条件にあなたをうけいれ

あなたがいることを望んでいる

小さなひとたち

どんなことが起ころうと

忘れないで

あなたがここにいることで

絶対に救われるひとがいる

絶対に幸せになるひとがいる















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あなたのままで

2012-02-12 22:19:16 | 
いつでも

いつまでも

あなたのままでいてください

嵐の中でも

その中心に

静かな池がある

水面は揺れ

光が歌う

いつでも

いつまでも

そんなあなたでいてください
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小さな火

2012-02-11 23:55:55 | 
時には

手をかざす

小さな火が必要だ

ぱちぱちと火花が

うまれては消える

手のひらが熱いくらいの

小さな火が必要だ




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織りつづける日々

2012-02-10 23:55:45 | 
なにかもかも

懐かしくなる日が

くるでしょう

その日まで

一日ごとの空と

一日ごとの風と

一日ごとの花と

一日ごとの唄と

積み重なる時間を

縦と横の糸にして

織りつづけようと

決めました










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明日の絵を描くために

2012-02-09 23:38:55 | 
明日の絵を描くために

スケッチブックには

白紙のページがいる


明日の絵を描くために

今選びたい色を

なにがなんでも選ぶ


明日の絵を描くために

明日のそのまた明日の先の

晴れ渡る空をかたちにするために








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おやすみなさい

2012-02-08 23:47:09 | 
お月さまは

空から雪が降る夜も

静かに照らしているのだから

ゆっくり ぐっすり

おやすみなさい


















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またあそぼ

2012-02-07 23:16:55 | 
またあそぼ

おやつと

話したかった事を

てんこ盛りにして

バッグに入れて訪ねるから

待っててね

あなたが元気なら

一緒に笑う

あなたが悔しいなら

一緒に怒る

あなたが悲しいなら

頭をなでて手をあたためて

あとから私も一人で泣くよ

またあそぼ

またあそぼ
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春の記憶

2012-02-06 21:03:28 | 
つないでいた手を

いったん離した 春

白い日射しが

背中をあたためる

かじかんだ手で

握りこぶしをつくり

足を踏み出した日

あのときの

手のひらの記憶が

甦る 春






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チョコレート

2012-02-05 23:02:23 | 
きみの言葉は

山登りのときの

チョコレート

ぜったい必要かと言われたら

どうかなあと思う

だけど

生きるか死ぬかのそのときに

その一粒が救うんだ

その一粒が光るんだ





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唄のひとひら

2012-02-04 23:39:46 | 
風の日に

手のひらに

はらはらと落ちた

それは

雪でなく

桜でもなく

誰かの唄

たしかに生きていたひとが

口ずさんでいた

小さな小さな

唄のひとひら

体温がある

唄のひとひら
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すべての花は

2012-02-03 22:21:31 | 
すべての花は

おなじように

待つしかない時を生き抜いて

はじめて咲いているのです

すべての花は

おなじように

自分の花でありながら

この世の花となるのです














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青をあつめる

2012-02-02 23:51:42 | 
青をあつめる





猫の目

古い硝子

雪の影

こどものころの

待ってる気持ち

青をあつめて

日にかざす

お日さまが

いちばん光与える



お日さまの

いちばん古い友人

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肯定の月

2012-02-01 23:16:48 | 
風が冷たい夜のこと

わたしの真上の高い空

あかるい月が浮かんでる

ああ 

これでよい

これでよいのだ

空にあるのは 肯定の月

白い光がまっすぐに

ひとの迷いを洗うのだ

ああ

これでよい

これでよいのだ





















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