辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

おしゃべりな色

2011-07-16 22:12:51 | 
緑の絵の具で描こう 夏の樹

青と白 はじっこ混ぜて 池

ひらひら揺れる夏の花 白にちょっぴり赤を入れ

蝶が寄り道  黄色に黒の模様を置く

ついっと飛んだ燕 黒 白 そして赤い点

美しい記号の色 

おしゃべりな色

何者かを伝える色

目をあけると また 別の色が花開く







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月の鏡に

2011-07-15 22:45:27 | 
つやつや実る満月

光こぼれて降り注ぐ

古い縄がとかれて

傷あとが洗われる

天の鏡に映るのは

新しい顔
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生き抜くことには訳がある

2011-07-14 21:39:33 | 
土のなかには根っこがある

枯らしてはいけない訳がある

生き抜くことには訳がある


あなたの葉が重なり

つややかな屋根をつくれば

その下で助かる命がある

あなたのつぼみが膨らみ花が開けば

望みを断たれた命が明日を迎える

あなたの小さな赤い実で

旅路で倒れた命が

再び歩きだす


土のなかには根っこがある

枯らしてはいけない訳がある

生き抜くことには訳がある













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咲くと決めた花

2011-07-13 22:22:45 | 
崖に咲きこぼれた 触れられない花

日常に咲く花は

おまえより

波しぶきに近かった

でも

咲くと決めた花は 

どこであろうと 咲くのです

なにがあろうと 咲くのです
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夏のあかさたな

2011-07-12 19:35:15 | 
アイス大すき あいうえお

けんけんぱあで かきくけこ

サンダルひっかけ さしすせそ

トリケラトプス たちつてと

何色で描く? なにぬねの

ほんとの色は自分で決めるさ はひふへほ

満足 満足 まみむめも

夕立 雷 ごろごろ やゆよ

大粒雨粒 弾んで わをん



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笹舟

2011-07-11 19:25:40 | 

風はどこからきたの

光はどこからきたの

記憶はどこへいくの

気持ちはどこへいくの

小さな笹舟に乗って

巡りゆく川を流れて

きらきらと星のように

さらさらと砂のように

遠くから 遠くへ

ただ永遠に巡る流れに

小さな笹舟に乗って

いずれまた巡りあう日まで









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真夏

2011-07-10 19:41:44 | 
日傘 咲いた

路地のさるすべり 咲いた

横断歩道 じりじり

工事現場 ヘルメット ぴかぴか

立ち読みのはしご

古道具屋に寄リ道

アイスクリーム食べて

知らぬ間にお昼寝

夕方の風

西の空の夕焼け

いつのまにか真夏




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試み

2011-07-09 20:50:34 | 
この花 この葉の

完璧な設計図

誰がつくりあげたものか

ほんとうは 誰も知らない

蟻も蝶も犬も鯨も

そのかたちとつくりで一生をすごす試みは

星ができたころには もう始まっていた

ひとつながりの切れない糸により

鳥は空を飛び

ひとはひとに笑顔を見せる



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雛の目

2011-07-08 23:59:28 | 
街のあちこちで

雛の声が聞こえる

ちっちゃいのが

巣のなかでぎゅうぎゅう

ちっちゃいのが

巣のなかでぴいぴいぴい

巣から出て 最初に何を見るのだろ

はじめて飛んだ空の上から

見おろす景色はどんなだろ






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願いごと

2011-07-07 22:13:50 | 
見上げれば 雲

でも

空の高いところでは

数え切れない星が

瞬いている

願いごとは

星を忘れないこと











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闇にも光にも

2011-07-06 20:41:13 | 
闇は消せません

闇にも命があり

命は続こうとするものです

わたしたちに 出来ることは

闇に染まらず 歩くこと

そしてまた

光にも 染まらず

毎日を 洗いながら 歩く

濁らず 歩く 歩く 歩く

命は続こうとするものです

とどまることはできません
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山のはじまり

2011-07-05 22:43:02 | 
あの山

いつから あそこに あるんだろう

誰かが ここに山があるといいなあ って思ったのか

それとも

山が ここにいたいなあ って思ったのか

たぶん

山が 目覚めたときに

あれっ いつのまにか こんなところにいるぞ って

思ったんだろうなあ

それから いろんな草が生えて樹がのびて

鳥がやすむ こんもりとした 緑の山になった

ねえ ずっと そこにいてね

ずっと ずっと そこにいてね





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雀のブランコ

2011-07-04 21:13:30 | 
風が びゅうびゅう 吹いている

電線 揺れる ゆうらゆら

雀が 上で ゆうらゆら

ブランコみたいに ゆうらゆら

子供がひとりで帰るみち

小さく賭けて遊ぶように

どこまでとまっていられるか

やってみようと ゆうらゆら

大きな風に乗れたなら

ちょっぴり強くなれたかな

雀 ごきげん ゆうらゆら





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風の神さま

2011-07-03 14:13:01 | 
見えないものが 動く

それが 風

大昔うまれた力が

この世を 巡りつづけている

風の神さま 

さっき 目の前を横切った蝶が

花びらに見えました

あなたに とって 陸地の蝶は

海のヨットのようなもの

風の神さま

わたしたち 花びらに見えますか

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遠い旅人

2011-07-02 23:48:09 | 
きらきら 夜空が きらきらら

きらきらは 遠い旅人

永遠に似た暗いところを

記憶も消える旅をして

今 夜空で きらきら

うまれてきたすべてのものと

よく似た夜空の きらきら

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