辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

その小ささのために

2010-12-16 23:57:07 | 日記
小さい
ほんとうに
上から見ると
なにもかもが小さい
だけど
小さいから
きらきらする
小さいから
おろかしさと
けなげさが
点滅して
きらきらする
ひとときも
安定することなく
たよりなく
揺れるばかりで
そのために
きらきらする


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つくりたいのは

2010-12-15 23:59:44 | 日記
つくりたいのは

新しいものじゃない

つくりたいのは

懐かしいもの

すべてのひとが

朝を知っているように

すべてのひとが

夜を知っているように

すべての人がもっている

おとぎばなしの山なみの

雪どけ水を手にすくう






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明日

2010-12-14 21:13:22 | 日記
明日

まだ来ていない
でも来るであろうと
言うことができる一日

明日

景色がこれから
うまれてくる
スケッチブックの次の一枚

明日

水たまりを 飛び越える
ぐらいの気持ちで
賭けてみる 一日分の命

明日

きれいなもの
たいせつなもの
また ひとつ 見つける為に

明日

新しい顔で
新しい朝と
うまれたてで 出会う


 




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背中の羽

2010-12-13 23:43:10 | 日記
背中にはえてる羽は

みんな 違う色 違う形

自分には 見えない

自分から抜け出さないと

羽を見ることはできない






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待ちきれなくて

2010-12-12 17:45:50 | 日記
玄関の絵を 新しくした

靴下もおニュー

うさぎの小物ばっちり

かたちから支度

まだ早いけど

書き初めのように

抱負など 書きますか

鬼が笑うなら

こちらもにっこり

だって

待ちきれないものですから












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空の白線

2010-12-11 20:45:31 | 日記
飛行機が

青い空にひいた 

白線

そうだ
 
スタートだね




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空間の満たし方

2010-12-10 23:55:59 | 日記
空っぽだと
なにかで満たさずにいられないのです

なにで満たすかが 問題なのです

煙のような不安と
錆のような苛だちの
いれものにするのは哀れです

せっかくの空間ですから
花を咲かせたいと思います

毎日 新たに 花が咲くように
水も日ざしもとりいれて
風通しも考えなくてはいけません

空っぽだからと
嘆く必要もありません

これから咲く花を
妨げるものが
ありません

双葉がちゃんと見えるのも
嬉しいことです

どこにいても 
この双葉は この花は
そして 吹き抜ける風は

あなたのものです



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飛行するものたち

2010-12-09 22:11:13 | 日記
飛行するものたち
眺めはどうだい

急降下して獲物をとらえる
美しい猛禽類
高い木の上を移動する
手のひらよりも小さな鳥

望むものは
おいしいものと
気持ちよい水
自分だけの隠れ家
それから 
わずかな数の
ほんとうの仲間

あなたたちが
木の上から見おろしている
人間という生きものも
本当は同じはずなのに

どうして 人間は
不思議なものを
ほしがるのだろう

どうして 人間は
もちきれないものを
ほしがるのだろう

あなたたちは
くわえて飛べないものは
ほしがらないのに




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眠り

2010-12-08 22:34:39 | 日記
すべてをゆだねて

すやすやと
寝息をたてる

犬も猫も鳥も人も

すやすやと
おなかが上下する

どんな生きものも
赤ん坊に戻って

ほわほわと

あたたかい
温度につつまれる

じぶんとまわりの境目が
まだないときに戻り

すべてゆだねて

すやすやと
寝息をたてる



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うさぎの耳

2010-12-07 21:49:29 | 日記
ある日 突然
ほかのみんなより
耳の長い一匹が産まれた

どうして みんなと違うんだろう
どうしてだろう
どうしてだろう

その どうして の答えは
わからないまま 
長い耳のうさぎは
生き残った

柔らかい命を
敵から守る長い耳

だけど
うさぎはわからない
長い耳が力になること

この世に産まれたいきものは
同じ種類のものたちと
違うところをもっている

どうしてだろう
どうしてだろう

そのどうして の答えは
わからない

けれども それは
与えられた 力






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きらきら

2010-12-06 20:23:33 | 日記
きらきら
 
つらら  
しずく 
朝の雪

きらきら

波しぶき
ガラスのかけら
砂浜

きらきら

ほっぺ
スキップ
手をつなぐ

きらきら

葉っぱ
はなびら
ちょうちょ

きらきら

きれい

きらきら

かわいい

きらきら

しまっとこ

きらきら

たからもの


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大人の花

2010-12-05 19:58:00 | 日記
じぶんは悪くないと
無邪気に言うことは
もう できない

それが大人

生きてるだけで
奪っていると
知っている

生きてるだけで
傷つけていると
知っている

なおかつ
素直であるならば
崖の上に咲く花のように
美しい

そして 
花は咲いています

いろいろな場所に
目立たない場所に


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一本のネジにより

2010-12-04 23:57:56 | 日記
宝ものを知った日から

朝おきてから夜ねるまでの時間のなかで

宝ものが 一本のネジになり

きっちりと今日を成立させる

日々起こるさまざまなことも

一本のネジと同じく 必要であり

しかし そう思うのも また

ネジが存在するからです

ああ 今日も 完結 

そう思いながら 一日を終えるのです

考えてみますと

こどもの眠りみたいなものです

ああ 今日も 完結

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劇的なり

2010-12-03 18:39:07 | 日記
雷の音
まもなく 雨が
どうどうと降りつづく

ざぶざぶと洗われた道

雲は去り 空は青く
太陽は ぴかぴかである

最大の肺活量ではきだされた風
屋根を壊して移動する

劇的なり 一連の絵

この絵が カードの一枚なら

はじめよ

恐れずに すすめ



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にこにこにこ 

2010-12-02 23:35:12 | 日記
夜道にて

あたたかい
小さいものがいるようで
立ちどまる

黄色いばらが咲いていた

見上げるように咲いていた

にこにこにこ って
咲いていた

葉っぱが両手みたいだよ

ほんとに お前
かわいいこと

朝になったら
おひさまに
にこにこにこ って
するんだね






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