辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

たいまつを持て

2017-12-24 23:09:54 | 

たいまつを持て

夜の森でひとり

刀のかたちの月

けものの目の赤い光

見えない道を歩け

風の色とにおいで

どちらへ進むか決める

なにかが鳴いてる声を

冷たい耳がひろう

なにがあっても

あしたにたどり着くため

たいまつを持て

 

 

 

 

 

 

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きざし

2017-12-10 23:14:20 | 

からっぽ

まっしろ

風がとおる

つめたい指が

ふれたものは

あした降る雪

なつかしく

あたらしく

めぐるときの

粒子がひかる

これから

おもいでになる

歌が聞こえる

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雪は

2017-12-03 20:45:04 | 

雪は

花びらよりも

淡くつめたく

永遠にくりかえす

ものがたりのひとひら

雪は

ひかりのころもで

世界をつつみ

音を消し去り

ほんとうの居場所の

扉をひらく

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ふるえているから

2017-11-20 23:11:17 | 

乳白色の翅がふるえる

風に似たものが

微弱な流れが

うすい翅をふるわせる

おなじふるえをもつものを

みつけたとき

翅はひろがり

飛べるのだろう

いきものはみな

ふるえているから

世界はともに

ふるえているから

 

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目をとじて

2017-11-14 22:21:25 | 

手をのばして

空にとどくと思って

きもちがいいところまで

手をのばして

目をとじて思う

だいすきなこと

なつかしいこと

うれしいこと

ほめられることより

しあわせなことが

いっぱいあるんだ

目をとじて聞こえる言葉は

未来のささやき

目をとじて見える景色は

わたしの場所

目をとじてといかける

わたしがほしいもの

 

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たくさん

2017-11-05 17:31:58 | 

たくさん泣いて

たくさん笑って

たくさんみつめて

たくさん言葉にできなくて

たくさん旅をするの

たくさん覚えておきたい

たくさん手わたしたい

たくさんのさよならを

たくさんの大すきを

たくさんかかえて

たくさん歩いていくの

 

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今夜も月をみあげています

2017-11-04 19:18:17 | 

今夜も月をみあげています

月もみおろしているから

おなじ月をみている人がいるから

月をたよりにしている

数えきれないいのちがあるから

あるときは鏡

あるときは思い出

あるときは永遠

おなじ月は二度とないから

今夜も月をみあげています

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真っ白で歩き出す

2017-10-30 04:55:00 | 

真っ白な朝に

なにを思う

真っ白な一日で

なにを見る

たいせつなものは

もう自分の一部だから

あとは真っ白で歩き出す

空と地面と私と真っ白

あとは真っ白で歩き出す

 

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いいんだよ

2017-10-22 23:43:53 | 

空が大泣きしてる夜は

一緒に泣いていいんだよ

季節が変わるそのときは

一緒に変わっていいんだよ

風が吹いてるそのときは

世界を巡っていいんだよ

 

 

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雨の日は

2017-10-21 21:24:55 | 

雨の日はねむいね

強いものも弱いものも

雨のひはねむいね

あしたをおもうことも

きのうをおもうことも

きょうはおやすみ

とまった雲のした

まどろむものたち

いのちあるものたち

夢のむすびめ

手のひらでころがして

きょうはおやすみ

ゆっくりおやすみ

 

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悲しみ

2017-10-09 23:17:45 | 

それはとても

あたりまえの悲しみ

それは誰にとっても

とくべつな悲しみ

日々泡のようにうまれて

目のまえから消えても

永遠にわきあがる悲しみ

いつからいつまで

どこへいくのか

誰もしらずに旅をして

誰に渡すかわからない

手紙を書いて生きている

朝のひかりに透けてきらめく悲しみ

夜のあかりに浮かびあがる悲しみ

悲しみの泡のなかで

泳ぐさかなの群れ

息をしつづけることで

ぷくぷくと泡立つ悲しみ

 

 

 

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生きてると

2017-09-21 23:05:17 | 

生きてると怒る

生きてると笑う

生きてると泣く

生きてると望む

生きてると変わる

生きてると終わる

生きてるとはじまる

生きてるものと

生きていたものと

これから生きるものが

いっぱい存在する

この星のうえで

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月が眠る間に

2017-09-20 23:35:54 | 

月が眠る間に

ちいさな庭に種を蒔く

どんな花が咲くか

誰も知らない

木の実が落ちる

小鳥が夢みる

ささやくみたいに吹く風は

あしたは舟を押している

月が眠る間に

記憶を掘り起こし

地図をえがく

見えるものと

見えないものが

おなじように

そこにあるうちに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ひとつともうひとつの

2017-09-18 01:48:48 | 

ひとつの星と

もうひとつの星

ひとつの花と

もうひとつの花

ひとりの人と

もうひとりの人

そのふたつの共通のなにか

ふたつをつなぐみえない線

それをさがさずにいられない

ひとつの夢と

もうひとつの夢

ひとつの伝説と

もうひとつの伝説

ひとつと

もうひとつ

誰かにとめられたとしても

それをさがさずにいられない

 

 

 

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見えない水脈

2017-09-15 23:56:46 | 

おんなじときに

おんなじことを

一緒にきづく

それが

どうしてこんなに

嬉しいんだろう

わたしたちは

同じ水脈でつながる

あなたの震えは

わたしの震えだ

見えない水脈が

はっきり見えて

わたしたちは 

ひたひたと満ちる

 

 

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