道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

華麗なるライス

2006-02-05 21:42:15 | 言葉
「カレーライス」でググると、約 1,260,000 件のヒットがあった。「ライスカレー」だと、約 50,300 件。
また、「カレーナン」だと約 486 件、「ナンカレー」だと 約 784 件であった。(2006年2月5日20:55現在調べ)

すなわち、日本人の感覚としては、「カレーライス」は「ライスカレー」よりはるかに馴染んでいるが、「ライス」ではなく「ナン」になると、「カレーナン」よりは「ナンカレー」の方が優勢である。
ご飯もナンも、カレーと一緒に食べる時には同じようなものであるのに、これは何故であろうか?

あくまで私見であるが、これは、これらの言葉が、「特徴を表す語+本質を表す語」という構造として我々に捉えられているからではないだろうか。
例を挙げて説明すれば、たとえば「毛布」は、「布」として人間の体を包むのがメインの役割であり、「毛」はその「布」の性質の一部である。また、「電車」は「車」として使うものであり、通常では「電(電気)」として使おうとは考えない。

つまり、カレーの話に戻せば、「カレーライス」と言えば、それは「ライス」の食べ方の一種として「カレー」をかけている、という認識である。また、「ナンカレー」と言うのは、「カレー」の食べ方として「ナン」を用いるのであり、「ナン」の食べ方の一種として「カレー」があるのではない。
カレーをナンにつけて食べるのであるから、本来は「カレーナン」と言うべきである。しかし、我々日本人にとっては「ナン」とはカレーを食べる時しか食べないが、「カレー」はご飯やパンとも一緒に食べるものである。そのため、「ナン」とは「カレーの食べ方の一つ」であり、「カレー」という本質に付属するものとなっているのである。

ならば、「カレー」の修飾語に甘んじているナンも、カレー以外の食べ方が一般化すれば、「カレーナン」としての地位を確立するのではないか。


……長々と、どーでもいーコトを書いてしまった。。
しかし、こうした細かい言葉遣いには、我々の無意識な考え方が反映されていて、考えてみるのも面白いと思う。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カレー (MST)
2006-02-05 23:59:45
カレーライス大好きなんですよ。

他にはたこ焼き、豚汁、鰯のつみれなど…。

カレーなら、翌日、またその翌日でも食べれます(笑)

日を置くごとに旨みが増すから、すごい食べ物ですよね。

でも、あまり日を置きすぎると食べられない^^;
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咖哩 (ping)
2006-02-06 09:57:59
そうそう、作った日より、次の日の方が旨みとコクが増すんですよね。そして、辛さは減るから、カレー粉を加えて食す。

わたくし、辛党です。初めてCoCo壱に入った時は、10辛を頼んで、友人に「バカか」と言われました。でも完食!……青春の思い出です。



しかし、カレーって、日本人なら誰しも思い出がありますよね。給食とかキャンプとか合宿とか...etc...



カレーって、やっぱりすごいですよね^^
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うむむ (MST)
2006-02-06 11:50:35
なんでキャンプとかに限って、カレーライスを作るんでしょうかね?(他にも焼肉とかあるけど)

やっぱり、みんなでお話しながら作れるからかな?
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それは (ping)
2006-02-07 06:46:14
あんまり辛くしなければ、誰でも食べられて、かつ作るのにあまり失敗がないからではないでしょうか。

失敗がないっていえば焼肉にはかないませんが。。
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