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中国人の友人と話していると、たまに、
「日本人が英語が下手なのは、カタカナ語のせいだ」
ということを言われる。
確かに、かつて父がアメリカに行った時、マクドナルドで「コーヒー」を注文したらコーラが来たという。これは、まさしくカタカナ語の弊害と謂えよう。
もっとも、「salad」を「沙拉(shala)」、「sandwich」を「三明治(sanmingzhi)」と呼ぶ中国人に言われる筋合いでもないだろう。
しかし、こうした中で、横文字の言葉を如何に表記すべきかという問題について、一律に教科書に従わず、工夫を試みる者もいる。
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「丸の内ビルヂング」が「丸の内ビルディング」になったこのご時勢、「コーヒー」がこのように「コーフィー」と表記しても良かろう。この方が、アメリカに行ってもコーラを出されずに済むかもしれない。ならばいっそ「カフィー」にすれば良さそうなものだが、そこであえて「コーフィー」に留めるところに、こだわりが感じられる。
なお、「building」についても、「ビルヂング」「ビルディング」以外に、独自の表記をするものがいる。それも大会社で。
去年だったか、空港が軒並み大赤字であるのに、空港ビル管理会社が免税店や駐車場等を独占的に経営することで巨利を得ていることについて、少しだけ報道されたことがあった。その代表格で、羽田空港を縄張りとしているのが、「日本空港ビルデング」という名称である。
また、その他、「ヒルディング」というものまである。
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思うに、
そもそも、「ビルヂング」にせよ「ビルディング」にせよ「ビルデング」にせよ、
英語そのままの発音ではないのだし、日本語の中で使用される単語なのだから、
まずは日本語としての響きがどのようであるかを問題にすべきである。
古くから東京駅と皇居の間に立つ丸ビルが、「ビルヂング」と「ビルディング」のいずれの表記を採る方がその伝統と格式にふさわしいのか、いずれが雅な味わいを有するのか、考えてみるべきだったのではないかと思う。
例えば、地方紙にこのようなものがあるが、
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「デイリー」と改称しないからこそ保ち続ける興趣というものがあるのではなかろうか。
いたずらに原語の発音への近さを追求すると、小賢しさをも通り過ぎて、却って野暮ったくなってしまう危険性すらある。
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日本語としての見た目・聴こえをもう少し考えるべきであろう。
ただし、もちろん、それにも限度はある。
カタカナとアルファベットが離れすぎていてもいけない。
何事にも、バランス感覚は大切である。
・「Deneii」で「デンエー」
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・「Angel Home」で「エンジエルハイツ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/10/c87deb2efd1be8a0430ef22977b19994.jpg)
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