道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

ナショナルマン

2006-08-30 21:04:59 | その他雑記
ビルの立ち並ぶ都会に突如として現れた怪獣!
エアフォースが最新の軍備を以って集中攻撃を行うが、全く歯が立たない!
人々は我先に都市から逃げ出そうとするが、
パニック状態で道路は事故車で埋まり、みな走って右往左往。
その間にも高層ビルが次々と倒され、被害はどんどん増えて行く。

人々が絶望しかけたその時、空の彼方から某国国旗の柄にプリントされた巨人が現れ、
颯爽と地上に降り立つ。
そう、彼こそが、祖国の平和と自由を守る正義のヒーロー、
その名もナショナルマン!!


……という想像を、
新宿駅で「ウルトラマン展」のポスターを見ながら思い浮かべてしまった。

ウルトラマンが無機質な銀色で無駄のない合理的な体をしたヒーローで、
科学特捜隊らとともに、様々な暴力的な怪獣を倒していくのは、
進歩発達し様々な問題を解決していく科学への、当時の希望と信頼を反映したものであるという。
環境に優しい太陽エネルギーで活躍する点も、
原子力問題からゴジラを生んだ円谷プロならではの意識であろう。

しかし、今、何らかの社会的意識を以って新たなヒーローを作るとしたら何であろうか?
便利な生活を提供する科学技術への信頼というのも、
環境問題がこれだけ騒がれる今では難しいだろう。
ウェブ2.0」の時代であるし、
みんながネットを通じて声援を送れば送るほど強くなるという、
「全員参加型」のヒーローではあまりに弱そうである。

やはり、骨太の力強さと言えば、愛国ではないか。
以下、中央線に乗り換える途中で展開した、
どーでもいー妄想「ナショナルマン」の続きをば。


怪獣は突然現れたヒーローに動じず、猛然と襲い掛かるが、
ナショナルマン、力強く反撃し、怪獣を蹴り倒し、投げ飛ばし、踏みつける!
ナショナルマン、強い!!
たまらず怪獣は背を向け、東の空に逃げ出す。
こうして都市は救われたのであったが、
しかし、危険で暴力的な怪獣を野放しにしてはならない。
再び悲劇を繰り返さないために、ナショナルマンは怪獣を追跡し、
長い追跡劇の結果、中央アジアの山岳地帯に追い詰め、
得意のパトリウム光線で、
ついに怪獣にとどめを刺した!!!

やったぞナショナルマン! 正義は勝つ!
ナショナルマンの活躍に人々は湧き立ち、
破壊された都市の瓦礫に再び希望が宿った!

そして、ナショナルマンは颯爽と去って行ったが、
都市の人々は、彼の功績を称えて銅像を建て、
栄誉国民に認定した。

……が、しかし、ナショナルマンが怪獣を倒したところが外国であったのが問題を呼んだ。
すなわち、領域侵犯である。
中央アジアの某国に断りもなく進入し、武力行為を行い、
山岳地帯の人々の暮らしを破壊し、治安を悪化させたことについて、
国際世論が盛り上がった。
怪獣を都市から撃退するための戦いは正当防衛であるが、
その根源を断つという理由のために他国で武力行使を行うのは、
自衛権の過剰な発動ではないのか。
あるいは、ナショナルマンが某先進国の国民ではなかったことから、
集団的自衛権の問題として取り上げるものもいた。

ナショナルマンは、善良な市民を邪悪な破壊行為から守るために戦ったが、
今度は国際法と国際世論という新たな敵が立ちふさがった!
どうする! ナショナルマン!!
正義の名の下に、恐怖との戦いを遂行することができるのか?!


         ~くだらないけど、続く~

巨大発光物体

2006-08-26 01:34:11 | 街中
夜11時頃、友人の家から歩いて帰る途中、
公園の中を突っ切ろうとすると、
UFOものの特撮番組のような謎の光が、ぱぁっと広がっている。

あれれ、ちょっと「キャトルミューティレーション」の現場に遭遇か?!

……とは思わないが、何かと思って行って見ると、ドラマの撮影だった。
周りには撮影スタッフや俳優が何人かいて、
暗がりには夜遅くにも関わらず野次馬が大勢いた。

野次馬したいのはやまやまであったが、まだ家まで2kmほどあるし、
次の日は朝からバイトなので、邪魔にならないようなところを歩いて帰った。


しかし、光源が、とにかく、でかい。
大玉転がしのようなサイズの球体が、
クレーンで持ち上げられて、さんさんと輝いていた。
思わず、蛾のように、光に群がろうとしてしまった。

そういえば、以前も、この公園で真夜中の撮影に出くわしたことがあった。
100メートルくらいの並木が、横から一筋ぱあっと照らされて、
すさまじい光景であった。


ドラマの中で、「何気ない普通の夜のシーン」も、
実は非常に普通ではない手段を使って撮影されているのであった。

豆腐業界戦国時代

2006-08-23 19:31:41 | 社会一般
最近、豆腐業界で様々な個性が活躍している。
大豆やにがりを使った様々な商品を送り出す「三代目茂蔵」ブランドの篠崎屋
ネーミングは奇抜だが素材にこだわる本格派の男前豆腐店
「究極のきぬ」「至高のがんも」など某マンガを思わせるおとうふ工房いしかわ
面白い商品が続々と登場して、豆腐好きにはたまらない展開である。

しかし、こうした盛り上がりの中で、例に漏れず業界再編成が起きているようである。
男前豆腐店はもともと三和豆友というところからの暖簾分けのようなものなのだが、
今年5月、篠崎屋がその三和豆友を参加に入れた。
そして、男前豆腐店は以前から続いていた三和豆友との提携関係を、6月にやめた。
これは「三代目茂蔵」「男前豆腐」両ブランドのライバル関係を表す出来事ではないだろうか。

ともあれ、豆腐業界は今熱い。

先日「ジョニ本」が発売されたが、
篠崎屋の樽見社長も『豆富バカが上場した』他何冊か本を出している。
また、ネット上でも、
男前豆腐店のホームページはいわずもがな、
篠崎屋は社長自らブログをつけて発信しているし、
京とうふ藤野では各店舗の店長がブログをつけるようにしていくようである。
宣伝競争はすでに始まっている。

これからそれぞれが成長していけば、互いに勢力範囲が重なり、
販売面でもさらに熾烈な競争が起こるのではあるまいか。

世はまさに、豆腐業界戦国時代に突入しようとしている。

カリスマ豆腐

2006-08-18 22:50:48 | 社会一般
世田谷代田の辺りを歩いていると、見覚えのあるスーパーが。
何だろうと思い返してみると、以前新代田に住んでいた友人がよく使っていたスーパーである。

そう、今まで気付いていなかったのだが、
小田急線世田谷代田から井の頭線新代田というのは、環七沿いで一本道で行ける。
なぜ今まで気付かなかったのだろうと考えながら、
せっかくなのでそのまま北上。

そして、別のスーパーの脇を通りかかった時に、ふとのぞきこむと、
「三代目茂蔵」のマークが。

三代目茂蔵とは、
天然にがりから絹豆腐を作ったという、知る人ぞ知る豆腐メーカーで、
最近話題の男前豆腐店に負けず劣らずユニークな商品を世に送り続けている。

一般のスーパーでは置いておらず、最近はあまりチェックしていなかったのだが、
いつの間にか、カリスマ豆腐なるものが。
これは買うしかないと、夕飯を食べたばかりなのに買ってしまった。

値段はかなり張ったが、部屋に戻ってから食べてみると、なかなか美味しい。


これからも、豆腐界が日夜試行錯誤しながら進歩していくのだろうと思うと、
将来が楽しみである。

広島焼き

2006-08-18 22:26:02 | 街中
友人が食べたことがないというので、
広島焼きの店に連れて行った。

どうせなら美味しいところへ行こうと、梅が丘のぼろんていへ。
噂によると、広島人も絶賛だとか。
これは行くしかない。

小田急線で下北沢から一駅だと思っていたので、駒場から歩いたのだが、
実は二駅。
井の頭線も合わせて四駅分の距離。
ちょっと遠かったが、歩いたおかげでお腹を空き具合もいい感じ。

入ってみると、ごくごく普通のお好み焼き屋の雰囲気なのだが、
焼いてる店員さんの手際が良い。
で、そばがパリパリで美味しい。
チーズ入りもいける。

今まで広島焼きといえば、
肉と生地を一緒に焼いて、キャベツ、そばを上から乗せ、
その上に玉子をかけて、それが固まった時にひっくり返して焼くものだと思っていた。
しかし、この店では具の一番上に肉をのせ、ひっくり返し、
それを平行移動させて目玉焼きの上に乗っけていた。
なるほど、こっちの方がひっくり返すのが楽である。


生まれて初めて広島焼きを食べたのは高校一年生で行った本場広島、
あの時は「こんなお好み焼きもあるのかー」とびっくりした。
それから、大学一年の時に、学園祭でサークルで出した屋台が広島焼き。
叔父さんがお好み焼き屋という友人のもとで大量に作った。

そして、屋台でやってからまた三年たった今、
また広島焼きを食べているのだなぁと思うと感慨深い。

OB会後記

2006-08-17 12:44:37 | その他雑記
将棋部のOB会に行ったのであるが、もちろん、将棋を指すだけではなかった。

まずは、二時間ほどサッカー。
慣習というべきか伝統というべきか、将棋部は毎週サッカーをする。
ひょっとしたら、高校時代、サッカーの方が将棋を指す時間よりも長かったかもしれない。

それから、普通のOB会のように、飲み会。

そして、終電逃した連中と、
公園(雨が降ってきたので途中からファミレス)で徹夜。


……ベタベタな青春というのも楽しいものである。

将棋の宇宙

2006-08-17 12:36:07 | その他雑記
先日、OB会があるというので、久しぶりに母校に行った。
国立の町も、ところどころ変わっているが、真っ直ぐな通りと立派な並木は相変わらずである。

高校時代は将棋部に所属し、オール学生団体戦では某T大学を抑えて3位になったこともあるのだが、
ここ数年は全く指しておらず、棋力は大分落ちていた。
それは、知識として忘れてしまったということでもそうだが、
何というのであろうか、勝負の勘というか、
将棋独特の感覚から離れてしまったのである。

かつて将棋を頻繁に指していた頃は、盤上に存在する何か大きな流れ、
「棋理」とでもいうのであろうか、
無意識のうちにそういうものを持って、対戦相手と向き合っていた。
しかし、今改めて指してみると、そういった将棋独特の論理世界に入ることができず、
何を目指して指せば良いのか、何が良くて何が悪いのか、
そういった感覚的なものがないまま、違和感を抱きながら指している。
いわば勝負の当事者でありながら、勝負を客観視してしまっているというべきであろうか。

つまり、私は将棋指しではなくなってしまったのだろう。

別に感傷に浸るつもりはない。
ただ、将棋は自分にとって、一つの宇宙だったのだな、と少し思った。

智に働き、情に棹さし、意を通す。

2006-08-08 23:25:03 | 精神文化
とある論文で、面白いことが述べられていて、
「なるほど」と思いながら読んだ。
端的に要約すれば、以下のような内容である;

認識には「知」「情」「意」の三種類があり、
文化によって、そのうちのどれを重んじるかが異なる。
日本は「情」を重んじる文化であるが、それに対して中国は「意」を重んじる。
また、西洋文化は「知」を重んじるものである。

補足すれば、
○「知」とは知識や論理といったもので、普遍的な「真」を価値とするもの。
人のあり方としては、協力によって団結することはあっても、
原則としてはそれぞれ個々人が独立して思考・判断する自我の強いものであろう。

○「情」とは感情や欲求といったもので、感覚的な「美」を価値とするもの。
人のあり方としては、人々が共感によって結ばれ、
雰囲気や美意識などによって調和して生きることとなるであろうか。

○「意」とは義理や理想といったもので、社会的な「善」を価値とするもの。
人のあり方としては、それぞれが身分・立場や状況に応じて、
社会的・道義的な責任を果たしつつ、理想の実現へ向上していくものである。


伝統文化について考えてみれば、
日本では「もののあはれ」「わびさび」などの感覚的、感情的なものが表に出るのに対し、
中国では「仁愛」「正統」などの倫理的、社会的な観念が強い。
そもそも、日本語において、
「悲しい」「嬉しい」といった感情を表す言葉の多くは和語であるのに対し、
「義理」「理想」など、義務や正義、意志などを表す言葉はほとんどが漢語由来であり、
自前の文化では感覚や情念は独自の発達を遂げたが、
社会関係や思想良心などの概念は中国のものに頼ったことが分かる。
また、現在でも、日本人は過去の問題を「水に流す」感情的な手法で解決することが多いが、
中国人はいつまでも「正しい歴史認識」などの正義論で解決しようとする。

日中の文化的、思想的な差異を考える上で、「情と意の相違」という構図を頭に置いておくと、
かなりのことが説明できるような気がする。

ただし、西洋を一言で「知を重んじる文化」というのはどうであろうか。
確かに、ギリシア哲学は何より「知」を重んじるし、
近代以降の自然科学は「情」「意」を介入させず、ひたすら「知」を追究する。
「知」の追究の点で、他の文明の追随を許さないものがある。
しかし、これだけを挙げて「西洋の文化」と言い切れるだろうか。
例えば、ソクラテスやプラトンは「良き市民のあり方」や「義」を追究したし、
中世の騎士道物語は、科学的真理や現実性ではなく、情熱をテーマとする。
何より、「西洋」のアイデンティティーの大部分を担う、
キリスト教こそ、「神への義」「隣人愛」など、「意」が前面に出た宗教と言えるだろう。

そう考えてみれば、中国においても、
儒教こそ「君臣」「親子」などの人間関係におけるあり方を述べる「意」重視の思想であるが、
老荘思想の類は、普遍的真理の追究から全てを相対化して、
「仁義」などの「べき」論を否定した、「知」重視の思想である。
また、禅もまた、社会的価値観に縛られず、ラディカルに思考し、問答などで論理を深め、
個々人がそれぞれの悟りを目指す点で、やはり「知」重視といえる。

日本においてだって、武士道というのは、君臣などの社会的関係における義理を重んじ、
「情」ではなく「意」が中心となっている観念である。

結局、何か一つの集団の文化を「100%『○』的文化」と言うことはできない。
また、構成員一人一人の価値観というのはそれぞれ少しずつ異なるものであろう。
ただ、ある文化や宗教の背景としてどのような考え方を強く持つのか、
ある人がどのような価値観を持っているのかといったことを考える上で、
「知」「情」「意」というのは非常に便利な区分法であり、
自分との違いを意識する上で非常に役に立つのではないだろうか。

コンビニネタ

2006-08-07 22:31:18 | 街中
コンビニでバイトをしていると、妙なものに目がつく。

例えば、じゃがりこのバーコードや、豆腐屋ジョニーは、バイト中に見つけたものである。
また、以前、「ハムエッグサンド」という商品が出たこともあったが、
これって、定番の「ハム玉子サンド」とのネーミングの違いがまったくない。。。

それから、たこ焼きパンやらお好み焼きパンやら、色々なゲテモノが登場する中で、
何故か「やきそばパン」ではなくて「やきそばドッグ」。
これでは、「おい、パシって焼きそばパン買ってこい」という定番のセリフが形無しである。

最近では、
プリントチップス(発想は面白いが、プリントされているのといないのが半々というのは
なんだか中途半端)、その他、食いっく亭やら、タイツくん大人のドリトスやら、
小ネタの宝庫である。

所詮「小ネタ」である。
しかし、楽しもうと思えば、色々楽しめるものではある。


追加小ネタ
www.baka.ne.jp/
……「ばか受け」だからって、「baka.ne.jp」とは思い切ったコトを。。。

ちなみに、「わっか」のホームページから、花占いもできます。お試しあれ。

100円コンビニ

2006-08-07 22:07:09 | 街中
新代田に友人がいた時は100円ローソンによくお世話になり、
京都に旅行に行った時はショップ99にお世話になったが、
今日は戸越で100円均一のampmに行った。

3年くらい前にショップ99を見つけてびっくりして以来、
あっちこっちでショップ99を探し回って楽しんできたが、
もはや100円均一生鮮コンビニは都市では当たり前になってきているのだろうか。

ただし、コンビニ経営は結構苦しい。
本社は上前をはねれば良いのだからどんどん店舗を出すが、
競争激化で店舗ごとの売り上げは減ってきているのだから、
各店舗の経営は悪化する。
24時間経営だから光熱費もかかるし、
犯罪に備えて売り上げの少ない時間帯も2人以上は店員を置かなければならないのだから、
リストラもできない(むしろ、私のバイト先は人手不足。昨日は6~18時で働いてしまった)。
その上、単価を下げるし、痛みやすい野菜類を扱うのだから、
100円コンビニというのは経営が大変であろう。

ただ、一人暮らしのニーズをつかんでいるのだから、100円コンビニは今後も伸びていくだろう。
ただし、既存のコンビニ店のパイを食う形で。

ところで、どうせ「100円」と銘打つのであれば、何故「税込み100円」にしないのであろうか。
利益はさらに圧縮されてしまうかもしれないが、
釣銭を用意する必要は減るし、客も分かりやすくて喜ぶ。
何より、「100円コンビニですが、税込み105円なんです」という歯切れの悪さはなくなる。

……しかし、考えてみれば、消費税増税の可能性がある中で、
ここで無理矢理「税込み100円」にしても、「消費税10%」にでもなれば、
また中途半端な値段になってしまうのだから、
「税抜き100円」の言い分で通しておいた方が良いのかもしれない。