ビルの立ち並ぶ都会に突如として現れた怪獣!
エアフォースが最新の軍備を以って集中攻撃を行うが、全く歯が立たない!
人々は我先に都市から逃げ出そうとするが、
パニック状態で道路は事故車で埋まり、みな走って右往左往。
その間にも高層ビルが次々と倒され、被害はどんどん増えて行く。
人々が絶望しかけたその時、空の彼方から某国国旗の柄にプリントされた巨人が現れ、
颯爽と地上に降り立つ。
そう、彼こそが、祖国の平和と自由を守る正義のヒーロー、
その名もナショナルマン!!
……という想像を、
新宿駅で「ウルトラマン展」のポスターを見ながら思い浮かべてしまった。
ウルトラマンが無機質な銀色で無駄のない合理的な体をしたヒーローで、
科学特捜隊らとともに、様々な暴力的な怪獣を倒していくのは、
進歩発達し様々な問題を解決していく科学への、当時の希望と信頼を反映したものであるという。
環境に優しい太陽エネルギーで活躍する点も、
原子力問題からゴジラを生んだ円谷プロならではの意識であろう。
しかし、今、何らかの社会的意識を以って新たなヒーローを作るとしたら何であろうか?
便利な生活を提供する科学技術への信頼というのも、
環境問題がこれだけ騒がれる今では難しいだろう。
「ウェブ2.0」の時代であるし、
みんながネットを通じて声援を送れば送るほど強くなるという、
「全員参加型」のヒーローではあまりに弱そうである。
やはり、骨太の力強さと言えば、愛国ではないか。
以下、中央線に乗り換える途中で展開した、
どーでもいー妄想「ナショナルマン」の続きをば。
怪獣は突然現れたヒーローに動じず、猛然と襲い掛かるが、
ナショナルマン、力強く反撃し、怪獣を蹴り倒し、投げ飛ばし、踏みつける!
ナショナルマン、強い!!
たまらず怪獣は背を向け、東の空に逃げ出す。
こうして都市は救われたのであったが、
しかし、危険で暴力的な怪獣を野放しにしてはならない。
再び悲劇を繰り返さないために、ナショナルマンは怪獣を追跡し、
長い追跡劇の結果、中央アジアの山岳地帯に追い詰め、
得意のパトリウム光線で、
ついに怪獣にとどめを刺した!!!
やったぞナショナルマン! 正義は勝つ!
ナショナルマンの活躍に人々は湧き立ち、
破壊された都市の瓦礫に再び希望が宿った!
そして、ナショナルマンは颯爽と去って行ったが、
都市の人々は、彼の功績を称えて銅像を建て、
栄誉国民に認定した。
……が、しかし、ナショナルマンが怪獣を倒したところが外国であったのが問題を呼んだ。
すなわち、領域侵犯である。
中央アジアの某国に断りもなく進入し、武力行為を行い、
山岳地帯の人々の暮らしを破壊し、治安を悪化させたことについて、
国際世論が盛り上がった。
怪獣を都市から撃退するための戦いは正当防衛であるが、
その根源を断つという理由のために他国で武力行使を行うのは、
自衛権の過剰な発動ではないのか。
あるいは、ナショナルマンが某先進国の国民ではなかったことから、
集団的自衛権の問題として取り上げるものもいた。
ナショナルマンは、善良な市民を邪悪な破壊行為から守るために戦ったが、
今度は国際法と国際世論という新たな敵が立ちふさがった!
どうする! ナショナルマン!!
正義の名の下に、恐怖との戦いを遂行することができるのか?!
~くだらないけど、続く~
エアフォースが最新の軍備を以って集中攻撃を行うが、全く歯が立たない!
人々は我先に都市から逃げ出そうとするが、
パニック状態で道路は事故車で埋まり、みな走って右往左往。
その間にも高層ビルが次々と倒され、被害はどんどん増えて行く。
人々が絶望しかけたその時、空の彼方から某国国旗の柄にプリントされた巨人が現れ、
颯爽と地上に降り立つ。
そう、彼こそが、祖国の平和と自由を守る正義のヒーロー、
その名もナショナルマン!!
……という想像を、
新宿駅で「ウルトラマン展」のポスターを見ながら思い浮かべてしまった。
ウルトラマンが無機質な銀色で無駄のない合理的な体をしたヒーローで、
科学特捜隊らとともに、様々な暴力的な怪獣を倒していくのは、
進歩発達し様々な問題を解決していく科学への、当時の希望と信頼を反映したものであるという。
環境に優しい太陽エネルギーで活躍する点も、
原子力問題からゴジラを生んだ円谷プロならではの意識であろう。
しかし、今、何らかの社会的意識を以って新たなヒーローを作るとしたら何であろうか?
便利な生活を提供する科学技術への信頼というのも、
環境問題がこれだけ騒がれる今では難しいだろう。
「ウェブ2.0」の時代であるし、
みんながネットを通じて声援を送れば送るほど強くなるという、
「全員参加型」のヒーローではあまりに弱そうである。
やはり、骨太の力強さと言えば、愛国ではないか。
以下、中央線に乗り換える途中で展開した、
どーでもいー妄想「ナショナルマン」の続きをば。
怪獣は突然現れたヒーローに動じず、猛然と襲い掛かるが、
ナショナルマン、力強く反撃し、怪獣を蹴り倒し、投げ飛ばし、踏みつける!
ナショナルマン、強い!!
たまらず怪獣は背を向け、東の空に逃げ出す。
こうして都市は救われたのであったが、
しかし、危険で暴力的な怪獣を野放しにしてはならない。
再び悲劇を繰り返さないために、ナショナルマンは怪獣を追跡し、
長い追跡劇の結果、中央アジアの山岳地帯に追い詰め、
得意のパトリウム光線で、
ついに怪獣にとどめを刺した!!!
やったぞナショナルマン! 正義は勝つ!
ナショナルマンの活躍に人々は湧き立ち、
破壊された都市の瓦礫に再び希望が宿った!
そして、ナショナルマンは颯爽と去って行ったが、
都市の人々は、彼の功績を称えて銅像を建て、
栄誉国民に認定した。
……が、しかし、ナショナルマンが怪獣を倒したところが外国であったのが問題を呼んだ。
すなわち、領域侵犯である。
中央アジアの某国に断りもなく進入し、武力行為を行い、
山岳地帯の人々の暮らしを破壊し、治安を悪化させたことについて、
国際世論が盛り上がった。
怪獣を都市から撃退するための戦いは正当防衛であるが、
その根源を断つという理由のために他国で武力行使を行うのは、
自衛権の過剰な発動ではないのか。
あるいは、ナショナルマンが某先進国の国民ではなかったことから、
集団的自衛権の問題として取り上げるものもいた。
ナショナルマンは、善良な市民を邪悪な破壊行為から守るために戦ったが、
今度は国際法と国際世論という新たな敵が立ちふさがった!
どうする! ナショナルマン!!
正義の名の下に、恐怖との戦いを遂行することができるのか?!
~くだらないけど、続く~