まごころあったか？

もはや定かではないが、かなり昔の記憶で、
親が弁当屋で、のり弁を買ってきて、それが非常に美味しかったことがあった。
それ以来、幼い頃の私にとって、弁当屋ののり弁というのは憧れのものであった。
「憧れ」というのは大げさかもしれないが、
幼い子供には、極力家で作った料理を食べさせるというのが母の方針で、
たまに外食することはあっても、弁当屋で弁当を買って帰るということは滅多になかった。
そのため、ごくたまに食べる弁当屋ののり弁当は、幼い私にとってはご馳走であったのだ。

しかし、それ以来、何度か食べたことがあったのだが、
初めて食べた時ほど美味しく感じたことはなかった。
最初に食べたものだって普通のチェーン店のものなのだから、
味にそれほど違いがあったとは思えない。
おそらく、記憶の中で味が美化されてしまったのであろう。

美化された味とのギャップにがっかりし続けたためか、
最近は、自分で買うことができるようになっているのに、
全く食べていない。
それでも、幼い頃から見慣れた弁当屋の前を通りかかると
何となく、のり弁に憧れた頃を思い出す。



先日も、昔からよく見ていた弁当屋の前を通ったのだが、その時、
ポスターの、ある言葉が目についた。

「まごころあったか」

真心が有ったか？　いったい何のことであろうか。
よくよく読んで見ると、少し離れたところに、

「おいしい弁当」

と書いてあった。
なんだ、「真心温か、おいしい弁当」か。

しかし、「まごころあったか」で文章を切られたら、
何だか、真心の有無を問われているようである。

「どういたしまして」

私の携帯は、メールを打つ時に、
一字入れただけですぐ推測変換の候補が出てくる。
過去に使った言葉はもちろん、使ったことのない言葉も候補に上がる。

例えば、「あ」と打ちこめば、「暁」や「愛人」、
「い」と入れれば「池」や「インターナショナル」、
「う」ならば「Windows」といった言葉も出てくる。

もっとも、当たり前といえば当たり前の機能なのであるが、
今日気付いたことがある。
「どういたしまして」が出てこないのである。
「ど」や「どう」で出てこないのはもちろん、
「どういたしまし」まで入れても、「どういたしまして」という変換候補はあらわれない。

気になって、Googleで「どういたしまして」を検索してみると、
上位にヒットするのは外国語関連のサイトである。
つまり、辞書的・教科書的な、訳語・模範的言葉遣いとしての「どういたしまして」であり、
日本人の日常的な口語表現としての性格は弱いということであろうか。


当たり前とされている言葉なのだが、
意外と使われなくなっているのであろうか。

朗報！

今年の春は、青春18きっぷが8000円で発売されるらしい。
http://www.asahi.com/travel/news/NGY200702080003.html

どこに行こうかな。
楽しみだな♪


……しかし、これは、３日前のニュースである。
何だか最近、私は情報を知るのが遅れているような気がする。

The Master of NAMPA

友人の友人の話。

彼は街ですぐにナンパをするのだが、
連絡先をマメに集めること４年、
今では彼のリストには5000人もの女の子の名があるらしい！

しかし、5000人もいても、活用できないだろうと思うが、
ここからが凄い。
自分でプログラムを組んで、
自動で「オレのこと、憶えてる？ 今度遊ばない？」というメールを送るようにしたらしい。
受け取った人の半分は反応せず、４分の１は「どなたですか？」という返信。
しかし、100人に送れば20人くらいが「じゃあ会いましょう」となるという。

なるほど、上手い仕組みである。
ナンパという、本来一対一で成立する関係を、
集団としてシステマティックに処理するその無機質さが、
何ともいえない才気と滑稽さを思わせる。

……もっとも、最初に連絡先の交換に成功し、
100人に20人でも好感を持って記憶してくれているというのは、
やはり、彼が、ナンパが普通にうまくなければありえないことではあるが。。

そばかす

先日、Forisに買い物をしに行ったのだが、
はんなり豆腐シリーズの売り場が設けられ、
とぼけた顔の愛らしいキャラクターが、でかでかと居座っていた。

うっかり目を引かれ、クッションに見入っていたのだが、
中でも特にチャーミングなのが、ごま豆腐。
そばかすの具合が何とも言えない！

……まてよ、こいつ、どこかで見たことあるな。
そうだ、友人の家にあった、メロンパンくんそっくりなのである。
目つき、口元、そして何と言ってもチャームポイントのそばかす！
どう考えてもパクリではなかろうか。

と思っていたのだが、よくよく見てみると、
両方ともジェー・ティー・エスなる会社の商品であった。

よかった。
パクリではなかった。
ただの二番煎じか。。

E233系

今日、中央線に乗ろうとしたら、
メタリックにピカピカした車体に明るいオレンジの線が入っている電車がやってきた。
中に入ると、座席は総武線のようなレイアウトで、
また、ドアの上には山手線のようにテレビがある。
どうやら、新しい「E233系」なる車両が導入されたらしい。

調べてみると、もう一週間以上前の話らしく、
中央線ユーザーとしては話題に乗り遅れた感もあるが、
最近は学校に行かずにバイト三昧だったのだから仕方あるまい、と言い訳。
http://kichijoji.keizai.biz/headline/176/index.html

網棚や吊り革が改良され、燃費も向上したといい、なるほど最先端である。
これから長くがんばってほしいものである。

ところで、乗っている最中に車内放送で知ったのだが、
今日は西国分寺で人身事故があったらしい。
車両は新しくなっても、相変わらずというか仕方ないというか。
なんだか複雑な気分で駅を後にした。