道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

有朋自遠方来

2006-06-22 23:05:16 | その他雑記
神戸に住んでいる友人が、就活のために東京に来て、
少し時間があるというので、観光案内をした。


その人は、二年前の夏休みに上海で短期留学していた時のクラスメートで、
その時、最初は学生が多かったのに、
みんな2週間や3週間のコースで途中で帰ってしまい、
一ヶ月間、最後の授業までその教室にいたのは、3人であった。
初めての中国で、言葉も習慣も違う中で一緒に戦い抜いた、
非常に懐かしい思い出である。

短期留学が終わって別れた後、
彼女は半年後に上海に再来して一年間の留学をして、今は帰国して就職活動中、
もう一人の戦友は、北京に行って本格的な学校で水墨画を学び、先日大学院進学が決まった。
二人とも、あの後、様々な経験をしたのである。

北京で水墨画を学んでいる彼とは、3ヶ月前に旅行で北京を訪れた時に再会し、
白酒を酌み交わしながら、楽しい話をたくさん聞いて、夜遅くまで盛り上がった。

今回東京に来た彼女とは、
一年半前に旅行で上海を訪れた時、私が上海を去るちょうどその日に、
彼女が長期留学のために上海に来たので、なんとか会うことはできたのだが、
トラブルが続いて時間がなくなり、結局顔を見て挨拶をしただけであった。

ゆえに今回、ゆっくり観光案内がてら、その後の様々な話を聞けそうなので、
非常に楽しみであった。


東京ドームで待ち合わせて、久しぶりの再会。
どこへ行きたいかを訊いてもまだ決まっていなかったので、
とりあえず観覧車に乗って東京を上から眺めながら、どこへ行くかを相談。
その後、靖国神社→武道館、皇居には残念ながら入れなかったのだが、
雷門を見たいというので、浅草へ。
「靖国神社に言ってみたい」というのは少々意外ではあったが、
観光っぽい観光コースであり、特にここで述べることもないであろう。

途中、移動している時や喫茶店で休んでいる時に、
長期留学の話、留学中に行った旅行の話、就活の話、卒論の話、
色々な話を聞けて、非常に面白かった。

就活は、本命の最終面接は終わったし、滑り止めで内定は出ているというのだから、
まじめな彼女が卒論を落とすということもあるまいし、前途洋々である。
また、中国語もしっかり勉強していて、HSK(国際的な中国語能力試験。1級が最低で、12級が最高)の
9級(非常にレベルが高い)まで取ったというのだから、素晴らしい。
何より、留学中の話や就活の話を聞いていると、彼女が様々な経験を通して、
ずいぶんとたくましく成長したようであった。
友人のこういう話を聞いていると、非常に楽しいし嬉しい。
今回ゆっくり会えて本当に良かった。


ただ、案内しながら少し思ったのだが、
以前教室で学んで、ご飯を食べに行ったりした時は、
あんなに自然に一緒に楽しめたし、遠慮なくからかいあったりしてたのに、
今回久しぶりに会って、一緒に東京を歩き回って話をしている時、
前よりも少しだけ距離ができた気がする。
これは、あれから2年間も経ってしまったからかもしれないし、
異国での限られた人間関係の中での連帯感がないからかもしれないし、
あるいは、上海と東京の雰囲気の違いのせいかもしれない。

久しぶりに会えて嬉しかったし、話していて楽しかった。
しかし、やはり、もう戦友ではないのだと思うと、少しだけ寂しい気もする。

井の頭通り沿いのトルコ

2006-06-14 22:50:33 | 街中
駒裏(駒場の北側)を歩いていると、遠くにドームとミナレットが見える。
「あれは何?」という悪友の言葉によって、行ってみることになった。

山手通りを北上して、井の頭通りを西に行くと、石造りの荘厳な建物に行き着いた。
東京ジャーミイ・トルコ文化センターである。

見学無料ということなので中に入ってみると、
内部は外観にも負けず豪華絢爛、見渡す限り壮麗な装飾がびっしり。
壁にかかっている絵も、台に置いてある皿も、すべて細かく美しい細工がなされている。

礼拝堂に行くと、床には絨毯、壁には嵌め込み細工、天井にはステンドグラス、一部の隙もない。
上を見上げれば六角形を骨組みとしたドームの天井と、その六角形に対応した雪印型のシャンデリア、
横を見やれば八角形のがっしりとした支柱。
案内の人が「全てに意味がある」と言っていたが、こうした建築形式にもきっと意味があるのであろう。

案内をしてくれた方は親切でとても愛想がよく、
スカーフの巻き方、礼拝堂などについていろいろ教えてくれた。
ほんの少しだけ募金はしたが、並べてある出版物を買ったわけでもなく、
向こうからしたらタダ働きであったわけだが、
それでも、帰る時には笑顔で「また来て下さい」と言ってくれた。

また来ますね。

ラーメン屋レポート×3

2006-06-11 21:59:12 | 街中
この三日間、昼御飯は全てラーメンであった。
しかも、狙っていたわけではなく、偶然である。

何はともあれ、せっかくなので、ラーメンレポート。


○山手別館
一昨日、朝に駒場で用事があって、昼の授業まで時間があったので、
以前から行こうと思っていた山手の別館に歩いて行った。

山手通りをてくてく歩いて北上、井の頭通りで左に曲がって少し行くと、
ちょうど11時半の開店直後に店に着いた。

「社長こんにちはー」
「おー」
「潰れる前に食べに来ましたー」
「失礼な。あと一週間は持つぞ! まぁ、とりあえず、今日はお代は要らないよ」
「ありがとうございます」
「オススメは何個かあるけど、とりあえず、色々適当に混ぜてみるよ」
「わーいw」

社長特製のラーメン、何ラーメンかとは言いがたいが、なかなか美味しかった。
山手の本店の味と較べると、麺や具の味はほぼ同じだが、スープが違う。
私自身は、食べ慣れてしまったせいか本店の方が好きだが、
これは好みの問題であろう。

手間のかかった特製ラーメンをご馳走になって、
話もたくさんしてもらったが(もっとも、あまり忙しくはなさそうだったが)、
2日後に人手不足の山手本店にバイトに行く約束をしたので、
結果的にはギブアンドテイクだった気がする。

○大勝軒
昨日は、友人と駒場にいて、昼ごはんをどこで食べようかという時に、
近くにある東海大学の学食が充実しているらしいので、そこに行ってみようという話になった。

しかし、到着して、守衛さんに食堂の場所を訊くと、
「今日は営業してるけど、土日は学生がいないから、メニューもたいしたことないよ」
と言う。
とりあえず、行って見てみたが、守衛さんの言う通り、本当に大したことはなかった。
そこで、東海大の学食で食べるのはまたの機会にして、別の店に行くことにした。

数日前に東京人さんのブログで南池袋の大勝軒が紹介されていたこともあり、
http://blog.goo.ne.jp/waspring/e/0ed2a3d90cb97d77bb76b9cbaf19db76
代々木上原の大勝軒で食べることにした。

店をのぞいてみると、山手別館とは大違いの客の多さ、満員じゃないかなと不安ながら入ってみると、
「お二階へどうぞ」
……さすが繁盛している店は違う。二階まであるとは。。

メニューは非常に多く、ラーメンやつけそばのヴァリエーションはもちろん、
御飯の定食やピラフまであって、常連を飽きさせない品揃えである。
とりあえず、せっかくなので、つけそばを頼み、
それから、何のことだか分からない「ルースラーメン」を注文して、
二人で分け合って食べることに。

つけそばは、やはり美味しい。
麺は、ラーメンともそばともうどんとも違う、独特な感じで、
スープは普通のラーメンスープよりも塩味が濃く、つけ麺によく合う。
そして、驚いたのは、「そば湯」が出てきた。
つけ麺へのこだわりを感じる。

ルースラーメン、「ルース」とは何のことかと店員に訊いてみると、
中国語の発音で「青椒肉絲」という言葉が返ってきた。
……日本語にはない音だから「肉絲」を「ルース」と書くのも間違いとは言えないが、
しかし一般に「青椒肉絲」をカタカナで表記する場合は「チンジャオロース」であり、
「ルース」と書かれても「肉絲」のこととは分からない。
もっとも、「ロースラーメン」と書くと、チャーシューのロースのことだと思われるから、
これもいけない。
思うに、「チンジャオロースラーメン」という命名にすべきであっただろう。

ともあれ、少々脂っこいが、ルースラーメンもなかなか美味しかった。
繁盛するわけである。

ちなみに、先程の「ルースラーメン」の話でもお分かりの通り、
どうやら、中国人の店員がかなり多いようである。
今回、オーダーを取った人、料理を運んだ人、会計をした人、
私たちが会話をした店員は全て中国人であった。
もちろん、日本語が非常に流暢な人たちなので、店自体には全く問題はないが、
その多さに少しびっくりした。

○山手らーめん
そして、今日は、一昨日別館で社長に頼まれたので、山手の本店でバイト。
昼にまかないでラーメンを食べるわけであるから、
これで一昨日から三日連続で昼食ラーメン。

今日は雨も降っているし、客は少ないだろうと油断していたら、客がどんどん来る。
開店2時間で100人を超えた。
店員・バイト合わせて三人いたので、さばくのは不可能ではないが、なかなか忙しかった。
うーん。。まさに社長に「一杯食わされた」というヤツである。

ようやく店内も空いた頃にまかないを食す。
まかないは好き勝手に作って良いので、麺を通常の三倍入れて食べる時もあれば、
メニューにない味付けをしたり、そもそもラーメンじゃなくて油そばにして食べることもあるが、
今日は、野菜を山ほど入れて作って、奥のテーブルで食べた。

山手のラーメンは、具はいまいちで、メニューも少なく、
客観的には大勝軒の方が美味しいのかもしれないのだが、
私にとっては、やはり、食べ慣れた山手のラーメンが一番良い。
落ち着いて食べられる。


3軒の店をレポートしておいて、
結局、「食べ慣れたものが良い」という月並みな結論になってしまった。
まぁ、事実であるから、仕方ないか。

ちなみに、バイトをしている最中、TBSから電話があって、
山手でバイトをしている女の子の一人を取材することになったという。
企画名は「東大生らしくない東大生」。
つまり、ラーメン屋でバイトしている女の子というのは、
世間一般での「東大生」イメージとは違うらしい。

ラーメン屋でバイトするのって、そんなに特殊なことなのであろうか。

山手らーめん

2006-06-08 00:46:35 | 街中
「井の頭線駒場東大前駅を降りて、東口から東大に入り
 構内を突っ切って、裏門を出て左に曲がり、少し歩くと着きます」

電話で店の位置を訊かれた時は、いつもこう答えていた。
そう、私は、知る人ぞ知る「山手らーめん」でバイトをしていたのである。

「知る人ぞ知る」というのは、世間一般ではマイナーであるが、
裏にある大学の学生なら、まず知らない人はいないということである。
(要するに、マイナーというか、ローカル)

さて、「らーめん山手」なのか「山手らーめん」なのかよく分からないが、
とりあえず周りのみんなは「山手らーめん」と呼んでいるこの店、
メニューはラーメンとトッピング、ビールだけ。
水とお絞りはセルフサービス、椅子はビールケースにクッションを貼り付けたもの、
あんまり愛想のないお店である。

それでも、麺とスープにはこだわりがあるためか、
国道沿いであるのに周りに飲食店が多くないためか、
はたまた裏の大学の学生が授業の合間に(もしくはサボって)来てくれるためか、
そこそこ繁盛している。


ところで、この山手らーめん、実は「別館」なるものがあって、メニューは少し違うという。
以前から「紅白屋」として存在し、去年「山手別館」として新装オープンしたのであるが、
私はまだ行ったことがない。
なぜなら、バイトをしていてまかないのラーメンが食べられる時に、
わざわざ他のラーメン屋に行って食べる気になれなかったからである。
同じ理由で、桜新町にある「角信」(山手の姉妹店)にも行ったことがない。

これからもずっと行く気がなかったのであるが、
この間、バイトの最中に社長と雑談をしていて、気が変わった。

「中国では、汚い店で食べるものほど美味しかったですよー」
「そうか。しかし、それは、汚いから美味しいんじゃなくて、
 料理が美味しいから店が汚くなるんだよ」
「なるほど。客が多くて、きれいにしてるヒマがないってことですね」
「うんうん。だから、山手も、中国式なんだよ(本当に汚い)」
「そうですね。汚いってのは、
 掃除してるヒマがないくらい繁盛してるってことですね(開き直り)」
「でさー、別館の方は、掃除してないのにきれいなんだよねー」
「……余命はあとどのくらいでしょうか。。」
「……半年もつかな。」

社長にもそんなことを言われてしまった別館、
私が行こうというのは、店の売り上げに貢献しようという殊勝な心がけではなく、
「もうすぐ潰れるかも」と言われると、「それなら、一度は行かなくちゃ」
という消費者心理である。

概して「もうすぐなくなる」と言われると、欲しくなる。
この間、廃線になった鉄道の駅長がテレビで、
廃線前日の最後の列車に観光客が押しかけてラッシュになったのを見ながら、
「普段からこうであれば、廃線になんかならなかったんだけどねぇ」
と言っていた。

まぁ、それは仕方のないことである。


ともあれ、「別館が潰れそうなんです。売り上げに貢献して助けて下さい!」
などと社長思いなことは言いません。
潰れる前に是非行ってみましょう。
代々木上原駅から、井の頭通り沿いに山手通りに向かって少し行ったところです。
かなり見つけにくいらしいです。。

ちなみに、つけ麺で有名な「大勝軒」も近くにあります。
……って、いよいよダメだこりゃ。競合しとる。

正統性と解釈

2006-06-05 21:09:42 | 精神文化
今日は、バイトの後で授業をサボってセミナーを聴きに行った。
駒場にある美術博物館で行われた、「聖書はいかにしてユダヤ教の聖典となったか」というものである。

展示品も用いつつ、トーラーや安息日について解説や考察がなされたが、
中でもラビの登場とそれ以降の経典解釈のあり方についての説明が、非常におもしろかった;

バビロン捕囚以前のユダヤ教では、聖典はそれほど強いものではなく、
王権や祭司権のが信仰の中心を担って来た。
しかし、ダヴィデの血を引かないハスモン家が王や大祭司となったヘレニズム時代、
血筋による裏付けを持たない王権・祭司権の正統性への疑問から、
パリサイ派と呼ばれる人々は信仰のあり方を聖書に求めるようになった。
そして、ローマによってエルサレム神殿が破壊されると、
パリサイ派の流れを汲む、ラビと呼ばれる人々が登場し、
神殿がなくなった分、さらに神を聖書や伝承の解釈の中に求める傾向を強める。

聖典解釈の際、一つの絶対的な解釈を定めず、時代ごとに新しい解釈を行った。
一つの解釈で固定するのは、無限であるべき神を有限化するということにある。
神の言葉の意味は時代時代に合わせて変わってこそ、活きた解釈であり続けるのである。

各時代で様々な人たちが先人の解釈を引用しながら新しい解釈を付加し続け、現在に至る。
10年ほど前に亡くなったレヴィナスもエステル書について新しい解釈を著したが、
それは現代の歴史認識問題にも関わる意味を持つものであった。


信仰の正統性のあり方、経典の解釈のあり方、
これは古くからのものであるが、しかし今でも重要な問題であろう。

松涛

2006-06-05 14:53:32 | 街中
学生になって3年余り、駒場と渋谷との間を何度歩いたであろうか。
井の頭線で2駅というのは、少し遠いが電車代を払う気になれない距離なのである。

さて、駒場と渋谷との間には、「松涛」という地区がある。
渋谷に近く、環状6号線も目の前で、非常に便利な所で、
しかし渋谷の喧騒からは一歩遠ざかった、落ち着いた地域であるので、
品の良い豪邸が立ち並ぶ高級住宅地となっている。
江川達也や稲葉浩志もこの辺りに住んでいるとか。

「まつなみ」と読み間違えていたこともあり、
「松涛(しょうとう)」という地名には興味があったが、
今日、通りかかった時に、ふとしたはずみで鍋島公園の看板を見ると、
その由来が書いてある;

それによると、かつてこのあたりは紀州徳川家の下屋敷があり(むかしから高級住宅地だったわけである)、
明治になって、鍋島家に譲った。
鍋島家はそこで、茶の栽培を始めたのだが、この茶の名前が「松涛」であった。
「松涛」というのは、茶の湯の煮えたぎる音を取ったものという云々。

これで、疑問はすっきり解決。
擬音語に「松」と「涛(波)」をあてるとは、なかなか雅なことである。
私のような俗人では、「まつ」と「なみ」で、寿司のランクを思い浮かべるだけである。

しかし、この三年間、たびたびそばを通って来たのに、
今日始めて気がついたとは、不覚の極みであった。

ドンキホーテ1号店グルメ

2006-06-04 17:51:47 | 街中
一昔前、放火で有名になったドンキホーテ、
実は府中店が1号店なのである。

昔から地元民としてよくお世話になっており、
「あそこで万引きしたら、警察にも突き出してもらえないらしい」
というオソロシイ噂とともに親しんできた。

そんな1号店、半年くらい前に一時閉店となっていたが、
6月1日に新装開店したので久しぶりに行ってみた。

二階や三階ができた分、前のごちゃごちゃした感じは少し薄まったが、
商品の雑多さはさすがドンキホーテである。
そして、ペットボトル飲料の価格を見ると、税込み103円のものが多く、
最近勢力を伸ばしてきている「99円SHOP」に対抗しているように思われる。

相も変わらずかと思いきや、
UFOキャッチャーコーナーがあったり、休憩コーナーができたり、いろいろ変化もあったが、
中でも注目すべきは、佐世保バーガーの「gets」なる店である。

佐世保バーガーと言えば、アメリカ海軍相手にハンバーガーを作ったのが始まりという、
日本ハンバーガー史において欠かすことのできない重要なポイントであり、
近年では「ご当地B級グルメ」としてブームになっているという。
東京にも「ZATS BURGER CAFE」という店が高円寺にあるといい、
気になっていたが、食べたことはなかった。
それが、府中にできたというのだから、これは食べてみない手はない。

というわけで、すでに飲み会帰りでお腹いっぱいであったのにも関わらず、
一個買ってみることにした。

注文しようとカウンターに行くと、そこからハンバーガーを作っている姿が見える。
その場でハンバーグを焼いたりたまねぎを切ったりしている。
注文すると、「7分ほどお時間をいただけますか?」
どこかのハンバーガーチェーンのような作り置きではないようである。

手間がかかっている分、値段は700円前後と高めではあるが、
なかなか美味しい。
具もまあ、そこそこ入っている方であろう。


以前にも、ドンキホーテ府中店では、駐車場脇で、
ドネルケバブやらタイラーメンやら、ちょっとエスニックな、
くせのあるファーストフードが売られていて、
味もなかなか良かった。

しかし、それ以上に、この「佐世保バーガー」というのはウケるのではないだろうか。
味はまあまあであるが、「日本で最初に作られたハンバーガー」というのが強い。

最近の規制緩和の一環で、地名を用いた商標登録がしやすくなり、
「ご当地○○」が増えてきているという。
「グローバル化」によって「ローカル化」の志向が高まるというそんな話もあるが、
ともあれ、珍しくて美味しいものが食べられるのは良いことである。

食べながら、こんなことを考えていたのである。

昔を思い出すという思い出

2006-06-02 20:42:23 | その他雑記
去年まで二年間家庭教師で教えていた子に、久しぶりに会いに行った。
4ヶ月ぶりであろうか。

「こんにちは~」とドアを開けたその子の声は以前より低くなっていて、
また、ちょっと違和感があるなと考えてみると、大分背が伸びていることに気付いた。
中学校の制服姿を見せてもらいに来たのだが、
制服を着せる前に、その子がもう小学生ではないことを実感してしまった。

新しい生活に大分慣れ、中間試験も終わって一段落というところであるが、
そろそろ部活を何にしようか迷っているとか。
うんうん、懐かしい。
自分もこんな時期があったんだな、とついつい自分を重ねてしまう。
そして、自分を重ねてしまうからこそだが、
「音楽部なんていいんじゃない?」「美術部もきっと楽しいよ」
などなど、自分がやってみたかったことをいろいろ勧めてしまった。

そんなこんなでいろいろな話をして、夜も遅くなってきたので、
名残惜しいけれども、お別れすることに。
楽しくて、何時間もいたけれども、あっという間であった。


帰り道にふと思った。
家庭教師をしている時は、
折に触れて小学校時代のことを思い出して懐かしがっていたが、
もう、それすらもが思い出になってしまったのだ。

何だか、小学校を二度卒業したような気分である。