昨年末に、こんなものができたらしい。
化学肥料で育てた農産物は栄養価が低いという話はよく聞くし、
それに対して、人工的な窒素固定によってこそ、今のこれだけの農業生産が可能になった、という話もよく聞く。
しかし、化学肥料の本当の問題点というのは、リンなのではないか、と思う。
かつて高校時代の授業でATPとかADPというのを習ったが、
リンは、およそ生物は全て必要とする元素で、
従って、生物がいるところには必ずある。
残飯・死体はもちろん、老廃物にも排泄物にも含まれる。
しかし、今の農業は、一般に、リン鉱石から取り出されたリン分を、田畑に撒く。
伝統的農業では糞尿から補充していた窒素とリンを、
近代農業では、人工的に窒素固定したものとリン鉱石由来のものに替え、
それによって、安価で大量の生産を可能にした。
その結果、鉱石としてのリン資源は、枯渇して来ている。
まぁ、当然の結末であろう。
窒素は空気中からいくらでも取り出してアンモニアに固定できるが、
リン鉱石は地球上に限られている。
先日、『モーニング』を読んだら、
「ドラゴン桜」の作者が今連載している作品で、
やたらと近代農法を称賛していた。
有機農業への信仰に疑問を投げかけること自体は良いのだが、
リン資源枯渇について触れていないのは、
アンフェアのような気がする。
化学肥料で育てた農産物は栄養価が低いという話はよく聞くし、
それに対して、人工的な窒素固定によってこそ、今のこれだけの農業生産が可能になった、という話もよく聞く。
しかし、化学肥料の本当の問題点というのは、リンなのではないか、と思う。
かつて高校時代の授業でATPとかADPというのを習ったが、
リンは、およそ生物は全て必要とする元素で、
従って、生物がいるところには必ずある。
残飯・死体はもちろん、老廃物にも排泄物にも含まれる。
しかし、今の農業は、一般に、リン鉱石から取り出されたリン分を、田畑に撒く。
伝統的農業では糞尿から補充していた窒素とリンを、
近代農業では、人工的に窒素固定したものとリン鉱石由来のものに替え、
それによって、安価で大量の生産を可能にした。
その結果、鉱石としてのリン資源は、枯渇して来ている。
まぁ、当然の結末であろう。
窒素は空気中からいくらでも取り出してアンモニアに固定できるが、
リン鉱石は地球上に限られている。
先日、『モーニング』を読んだら、
「ドラゴン桜」の作者が今連載している作品で、
やたらと近代農法を称賛していた。
有機農業への信仰に疑問を投げかけること自体は良いのだが、
リン資源枯渇について触れていないのは、
アンフェアのような気がする。