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主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2015-01-05 21:35:42 | 読書
野尻抱介著『太陽の簒奪者』
西暦2006年、突如として水星の地表から噴き上げられた鉱物資源は、やがて、太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的でリングを創造したのか?―異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。

背表紙に書いてある粗筋をそのまま引用。
私がイメージするSFらしいSF、基本中の基本の異星人とのコンタクトネタですよ。
私のSFの始まりはクラークだからね。
どうしてもそういうイメージになってしまいますよ。うん「宇宙の旅」シリーズ好きだ!
実はもう1冊、SFを借りていて、好きな作家さんなんだけれど、途中で止めてしまった。
こちらは今時よく見かけるネットの発展系社会での話だった。
ネット系の方は自分と他者、ネット内と外というように人間を取り扱ったものになり考え混みがちになるので、こういう風に未知なるものを描いてくれる物の方が、最近の気分にはあっていました。
おかげで大晦日の夜10時から正月にかけての2年がかりで読んでしまいましたよ。
NHKの2355視るつもりだったのに。
実は、これブックリサイクルで「ラー」と一緒に貰ってきた物だけれど、自分的に掘り出し物でしたね。


小路幸也著『旅者の歌 始まりの地』
シィフルの地では、、7、14、21歳の誕生日は「試の日」とされ、「試しの檻」がある森に行かなければならない。
この地に住まう人『住者』の一部は、とある理由から(これは一般人には秘密とされている)この日を境に野獣へと換身してしまうからである。
『話者』としての教育を受けているニィマールと同じく『話者』の教育を受けている婚約者のジェイラ、そしてニィマールの兄トゥールとそ姉ティアラ(トゥールの双子)の四人は、同じ日を誕生日であったため、ともに試の日を迎えることとなった。
四人揃って檻に向かい、誕生日の前日の夜その中に入り、その日を迎えると。
ニィマール以外の3人は換身してしまった。
しかも、3人とも非常に希な野獣の姿になりながらも人の魂を持ったままの『離者』として。
ニィマールは『話者』だけがその存在を知る(ただし知られているのは存在だけ。在処は最高位の話者ですら知らない)『離者』を人に戻すことが出来るという地『離者の地』を探し求める『旅者』となることを決意。
4人は、普通の人には知らされないシィフルの秘密を教えられ、外の世界へと一縷の望みをかけ旅に出るのでした。


前回、電子書籍を買ったという話をしましたが、そのストアでこの本が紹介されていて、粗筋を読んで興味を持ちまして。
買わずに図書館で借りてきました。
世界設定がおもしろい異世界冒険譚ですねえ。
大変な旅ですが、まだ出発したばかりで、外の世界を知ることが面白いと思っている4人がワクワクと旅しているため(シィフルの地を出るときに一波乱ありますが)、こちらも読んでいてワクワクさせられます。
2巻は既に図書館に予約済み。早く来ないかな。
あ、この本、電子の方が先行なんですよね。3巻はまだ電子のみっぽい。
漫画は電子書籍でもいいけれど、本はなんとなく抵抗がある。専用機を持っていればまた違うのかもしれないけれど。

本日の読書

2014-12-26 09:14:03 | 読書
今年も残り1週間を切りましたが、年賀状が出来てません。
23日に印刷まではすませましたが、一言書く方まで気が回りません。
気分が乗らない。
自分のやりたいことをやるのが精一杯。(ここ重要。ストレスを溜めない為にもね)
ゲームぼちぼち、三味線と箏をぼちぼち(三味線は先日、譲ってくれた人の所に練習に行ったら「構えが様になってきた」と言われました。弾く方も変に力が入らなくなってきた)、ネットをダラダラ。
そしたら、読書の方に手が回らないのよ!!!

あ、大掃除もあったね。
寒いので、少しだけ。


加納朋子著『トオリヌケ キンシ』
一言で言ったら、ハートフルな物語の短編集。
加納さんも初期の頃の、ちょっと小綺麗な物語や日常系の謎なお話しばかりでなくなってきましたね。
あ、これは勿論、良い意味です。
どれも、出来過ぎな展開でもありますが、こういうベタベタが欲しいときもある。


あまり時間が取れない癖に、今、ネットから本を予約してしまった。
この図書館のネット予約機能は便利です。
図書館の検索機は、ソート機能がちょっとあれなんですよ。モデルチェンジ後、前はあった「1作家さんの作品を発行年月日に並び替え」がなくなってねえ。
一度図書館の人に聞いてみたら、お金がどうの言ってたけれど、この1機能にそんなにお金がかかるとは思わなかったよ。
(ネットからの検索ではちゃんと発行年月日順に並び替えられる)
あと、よくやる「ネットで薦められていたけれど、タイトル忘れた!!」がなくて便利です。


それと読書というにはおこがましいけれど。
ついに電子書籍に手を出してしまった。
PCから読めるコミックだけしか買っていませんが。
レンタルで気に入っていて、発売間隔が空いているコミックを買ってます。
前の方、忘れるから!
本の方はまだ買う気にはなれません。
本はやっぱりリアルに欲しい。
サービスが終了する心配もあるしね。
ちなみに買ったのは「ドリフターズ」と「将国のアルタイル」です。
アルタイルの方はぼちぼちこれから買っていく感じで。

本日の読書

2014-12-12 08:41:34 | 読書
宵野ゆめ著『売国妃シルヴィア (グイン・サーガ134巻)』

書き手が宵野さんになって、私が良いな、と思っているのは、栗本さんの時には名前程度しか出てこなかったような人がしゃべり出すところです。
あと、グインの全てに肯定的では、無い人が出てくる所とか。
前から気になっていたのですよね、世襲制国家なのに、ぽっとでの他国人の英雄を肯定にしよう!なハゾスさんの行動に。
おたくの選帝侯家でも、そんなことしちゃう?と。
ということで、理屈っぽそうなフリルギア侯にちょっと好感を抱きました。
あ、ついに選帝公会議が開かれたのですよ、色々あって。
この巻を読んで思ったのが、シルヴィアは本当に気の毒な子だなあと。
決して良い子ではないし、身近にいたらちょっとイヤなことのもあるだろうな、と思わせる子で、グインが来る前までの宮廷での扱い(ほぼ敵国視されている他国から嫁いできた不美人な公女の子供ということで、決して皇女として宮廷の人に愛されてはいなかった)も良くなかったけれど、グインが来て益々不幸に向かっているところが、気の毒で。
ほら、グインってばキタイだのグラさんにだの狙われているじゃないですか、そのとばっちりがしっかり来ているのがねー。
なのに、愛妾の方は、そんな目に合わないし、しかも生まれてくる子はケイロニアの皇帝になりそうで(これって世襲国家として!!という突っ込みを更に入れたくなる)、ルカさんからは関わりになると不幸になる子認定されているわで(外伝のアウロラさんが出て来て関わります)・・・。
彼女には、最後ぐらいにはちょっとぐらいはいい目にあって欲しいものです。
(何故かアムネリスにはこういう感情を抱かないんだよなあ)



坂木司著『肉小説集』
タイトルが強烈ですよね。
もうそのまんま『肉』をテーマにした短編を集めた本。
『青空の卵』でお気に入り作家さんなった坂木さんですが、いやあ、色んなタイプの作品を書くようになりましたよね。
「その作品全てが好みだ!」とは言い難くなってきましたが、それでも「あ、これ好きだな」と思う所がある限り、読むだろうな、と思う作家さんです。
要するに1話目は私にはさっぱり面白くなかった、と。
あと、まあそういう風にまとまるだろうというお約束的展開もあった。
お約束なのは、それが人の心に来るものだからお約束なのだろう、と思う・・・ことにしている。
が、お約束過ぎて読めなかったのが、子供が買っている某漫画のラスト。
私も主人公になってみたい。
どうでもいいけれど、この前あったちょっとした不幸。
車に糞がついていたから洗車して、買い物に行って、済ませて戻ったら糞が付いていた。
洗車したのはなんだったのか。
主人公的ラッキー体質なら、こんな目に合わないはず!!


坂木司著『僕と先生』
坂木さんが続いてしまいましたよ。上のは予約して、こちらは前作の『先生と僕』とずっと勘違いして借りていなかったもの。
一応家庭教師の二葉とその生徒隼人。(何故一応なのかは前作にて)
謎の前には主客転倒、隼人君が教える番。
中学生と大学生なので、出てくるのは日常の謎系。
前作はミステリーの紹介もあって面白かったのですが、今作は、うーん。
取り上げられたネタが身近なものが多かったので、現代社会への提言的な文に「そうよね」と反省したり、納得したりする話もあったけれど。
逆に身近だから、腹立たしく思うというか、二葉が良い子すぎるだろう、とか2人の対応にもやもやするものが。
1話目で隼人が「怪盗っぽいね」ですまそう、とするのですよ。
二葉が「それは万引きと、どう違うのか、正規に買おうとする人がいるのに、横から奪うのは」と言ってくれるのですけどね。
一粒2000円のチョコレートで、怪盗とは言って欲しくない!!
転売屋や彼女の代理という人もいるけれど、欲しくてちゃんと並んでいる人がいるのに、それはない!!
世の中、跡○様の為に、寒い中何時間も並ぶお嬢さんもいるんだぞ!!
普通の人が、頑張ればなんとか手に入るかもしれない、って言う物を盗んで怪盗というのは納得いきません。
普通の人が報われないのはイヤだあ!!

3話目の面接会場でのエントリーシート盗難事件。
これもなあ、被害者の先輩が余裕のある人で、「犯人が分かっても、断罪しようとしない」そういう人だからこそ狙われたというのがまたね。
就職難というこのご時世。
ここまでしちゃう人もいるのかもしれない。
けれど、そういう人間にはなって欲しくないですね。自分の子供には。



ところで、次男の睡眠との戦いはまだ続いています。
未だに神谷さんを最後まで聞いたことが無い、と頑張っています。
諦めて300から聞け!


雑談と本日の読書

2014-11-28 08:40:11 | 読書
未だに250から先を聞く前に撃沈している息子(↓のCDのこと)と300からはどうしても眠ってしまう私です。
もう一緒には聞いていないので、毎朝報告し合うのがお約束。
私は、もう200からかけたはずなのに!!
意地でも昼には聞きません!


祝ニート脱出1年
無事、1年クビになることもなく働くことが出来ました。
意外になんとかなった、ある意味接客業。
コミュニケーション能力が思ったよりはあったようです。
あと、いくつになってもチャレンジする精神は見習わないとなあ、と思わせてもらいました。
1週間程前、いくつかのまとめサイトで上がっていた「年寄り向けのPCスクールで教えているけれど」で上がっていた「子供に怒られて」は確かに聞きます。(でも、一番多いのは「ぼけ防止」)
まあ、私もそれでお金を貰っているから怒らないけれど、自分の親なら「またああ」と思うだろうね。
だって、「(最短)5分前も同じ事聞かれたなあ。ついでにこれで3度目」ってこともありますし。
あと「自分のメモが謎」というのも良くある。
「12月は緊急午前出勤があるかも」と言う話が出ているので、大掃除は適当にしようと思います。
↑単に掃除をやりたくない言い訳。


本日の読書
何が忙しいわけでもないですが、何か本を手に取る気分になれず、人生で一番本を読んでいないシーズンです。
今回は、何かピンと来る本が無かったというか、あったけれどちょっと厚めだったから読み切れないかもと思って借りてこなかったせいもある。
結局、2冊借りて読んだのは予約していたこれだけ。
海堂尊著『アクアマリンの神殿』
『モルフェウスの領域』の完全続編。
と言ってもこれも「桜宮サーガ」の1つの系譜ではあるのですが。
ん。今、Wikiで「桜宮サーガ」を見たけれど、このシリーズ、出版社がかなりバラバラですね。
一応、出版社ごとに系譜があるようだけれど。
自分が文庫を集めていたら、ちょっと気になるかもしれない。(私はシリーズ途中の背表紙のモデルチェンジも気になる派)

肝心のストーリーですが、今回は『モルフェウス』の時と立場が逆転したお話。
眠りから覚め、今度は番人となったアツシ。
睡眠時に学習をしている為、知識が有り余るほどあるけれど、学生生活を体験するようにという後見人達の配慮で、昼は学校へ。
学校生活で、人とは距離を置いた付き合いを始めはしていたけれど、とある事がきっかけで数人と『ドロン同盟』というものを築くことに。
今回は、このアツシの成長物語となっています。


本日の読書ととりとめのない話

2014-11-12 08:58:39 | 読書
「ちゃんと毎日、仕事しながら、ゲームしたり、本読んだりしている人はすごいなあ」と思う今日この頃の、脱ニート1年を迎えた私です。
たった週2回午後に出るだけで時間がない感が凄いです。
特にこの頃。
と思ったら、三味線の時間が増えた分もあるのよね。
あと、単純なパズルゲームに嵌って、「うおお!もうこんなに時間が経っている!」になっているせいもある。
なるほどスマホゲーが流行るはず。

そうそう、先週久しぶりに夜のお出かけをしました。
と言っても集合時間は午後3時半だったのですが。
色々あって、文化の日記念式典および祝賀会に出席および演奏があったのですよ。

もうね、この演奏や祝賀会について面倒くさいなあ、と思ったのこと2つ。
1.ちゃんと「私の分も買ってください」とはっきり言わなかった(「皆が買うなら買う」と言った。そして「皆で買うわけではない。私は持っていないから買う」と私ははっきりと言い切った。)癖に、一緒に買って貰えなかったとグダグダ言われた。←最も「一緒にネット通販して買って」と言われても断る気だったが。だってこの人、「『ついでに私の分も』と言って買った物に問題があったら、買った人に何とかしろという」という実績、「『任せる』と言って買った物にケチを付ける」という実績があるんだもん。

あ、ネット検索にかかるかもしれないので、一言分かりやすくここに。
箏で立奏台用の椅子を探している人!
キーボードチェア(キーボードベンチ)で50センチ前後の高さのが良いと思うよ!
ちなみに私は、45、50、53、55cmの高さに変えられるのを買いました。
私の場合、50センチだと気持ち高いかなあ、という感じでした。
立奏台の種類、身長にもよると思いますが。


2.祝賀会での席次が1人だけ違うテーブルだった人がいて、それをグダグダ言い続ける人が。両隣まるっきり知らない人でも無いのに。(1人だけ邦楽連盟の人が全くいないテーブルになったおじさんもいるというのに)女学生でもあるまいし、せっかく余所の会の人と交流する機会に勿体ないと思い「変わる」と言いましてね。
おかげさまで片側の先生から良い話も聞けたし、片側の比較的年齢が近かった人とはお互いが買ったCDの交換の約束までしてしまうくらい親しくなった。
1人だとイヤだと言っていた人は、しょっちゅうランチに行きたがるくらい出好きなのですが、親しくない人と一緒にいられないってなんなのでしょうね。
私は超出不精で人と出かけるのは面倒くさいですが、こういうのは平気なんですよね。
自分が思ったよりコミュ症ではなかったな、と思った次第です。


で、読書ですが、これだけしか読まなかった。いかんなあ。
木下昌輝著『宇喜多の捨て嫁』
なんでか、時代小説が読みたいと思ったら、新刊コーナーにあったので、手に取りました。

小さい頃は、親のせいで時代劇を結構見ていましたが、長じてからはそんなに見てないし、小説もあまり手に取らないので、戦国大名さんには詳しくありません。
私が知っているのはBASARAなんで!
「宇喜多さんっていたな」なレベル。

密林さんの紹介文を見ると「第92回オール讀物新人賞受賞作品」だったそうで。

舅、娘婿を弑逆し、妻や娘を自害に向けている宇喜多直家。
その為、人質としての役割を果たすことがないという直家の娘達は他家の者から「捨て嫁」と侮蔑の言葉で呼ばれることとなった。
嫁ぐ前に婚姻相手の家の嫁取奉行から「捨て嫁」と陰口をたたかれているのを聞いた四女・於葉。
「捨て嫁」という言葉を振り切るように婚家で生きようとする於葉の物語が1話目。
フラグが立っているっぽいのに、そう言う風にならないのが実際か。
(ネタばれになるからとお思って書かないでいるけれど、歴史見ればわかるよなあ。書いちゃっても良いかも?でも私みたいに知らない人もいるだろうし)
で、「於葉や他家、他人から見れば直家って!」という気持ちになったところで2話目からしばらくは直家視点の話。
そうなると、もう物事の善悪は簡単にはかれなくなってきます。(どの漢字の「はかる」か自信なくなった)
最後は直家に仕えることになった男の視点。

1人の人物を多角的な面で見ていく形式が面白かったです。
長編だと主人公になった人が善という前提で話が進んでいくけれど、こうやって善悪がはっきりしないところで見せていくのは面白い。
たまには、自分の好みのジャンル以外も読むと良いね。
でも、恋愛物は読みたいとは欠片も思えないけど。

本日の読書

2014-11-01 10:38:35 | 読書
一昨日に呟きましたけれど、今年、また乳がん検診に引っかかりました。
3度目です。
これまでの2回、全部乳腺炎という結果だったので、今度もそうだろう、と思ったのですけれど。
やっぱり結果が出るまでは不安です。
「3度目の正直」という言葉もありますからね。

万が一の場合はって考えてしまいます。
あ、巷で心配のタネになるようなハードディスクの中身は大丈夫です。
ブックマークは困るがな!
あ、そう言う意味で駄目か。
オタク系コレクションアイテムも処分に困るだろうなあ。
本や漫画もねえ。
あと楽器。これはまあ、近くに後を任せてしまえる人がいるからいいけれど。
前者がねえ。
ネッ友さんに選りすぐりの品だけは引き取って欲しいと思った。
保存場所的に迷惑になりそうですが。
捨てるには忍びないし、物によってはオークションでそこそこの値段だったりしたものがあるしね。

と悩むくらいならと、すぐに病院に行きましたよ。
すずさんも愛あるメッセージ、ありがとうございました。
私も同じ症状ありますね。多分同じです。
(レントゲンに取ると白くなっているから、それで判断する人、レントゲンを撮った時期によっては要精密検査に判定されてしまうのですよね。)
私なんて、見てくれだけで(平均ですが)、機能としては全く役立たずだったにもかかわらず、こういう後遺症だけは残されて非常に腹立たしい思いです。



さて、読書です。
何が忙しいのかさっぱり分かりませんが、読書タイムはあまりありませんでした。
読んだのは下の1冊。あ、レンタルの漫画は読んでいます。

恒川光太郎著『スタープレイヤー』
内容(「BOOK」データベースより)
路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで10の願いが叶えられる「スタープレイヤー」に選ばれ使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていき…。

紹介文丸々引用という手抜きになってしまいましたが。
どこかで見かけたような目新しさには欠けるネタですが、手堅くばっちりまとめられている(同じ感想を持っている人がいた)、というのが第一印象の作品です。
王道をしっかりぶれることなく貫いた感。
最後まで飽きることなく読めました。
要するに、本で大事なのは目新しいネタ、びっくり玉手箱、ではなく、しっかりした構成、文章なんだなあ、と思わされました。
ゲームで「グラフィックでの派手さ華やかさはなくても、ストーリーがしっかりRPGなの方がなんだかんだで良いよね。」というのと同じ理屈ですね。
人に安心して薦められる作品です。
ただ、本屋大賞とかには挙げられないだろうなあ、という地味さがある。
あ、でも近頃の傾向はなんだかなあ、だし・・・。
来年予想が外れて恥ずかしい思いをしているかもしれない。

本日の読書

2014-10-01 20:48:57 | 読書
先程、「いい加減読書日記書かないと」と呟いていたら、「かあさんの日記なんか読む人いないから、別に書かなくても良いじゃん」と子供に言われました。
自分の満足なんでいいんです。
これまでの人生で、例え数週間おきでもこれだけ、日記を長く書いたことないのだから!

ところでもう一つのブログの方、大丈夫なのだろうか。
実質運営会社に家宅捜索になったらしいけれど。
あちらは、カテゴリーが好き放題増やせるからゲーム日記だけ移したのよね。
(引っ越し当時、こちらはカテゴリーが30までしか増やせなかった。今は100のようだけど、数日前、あちらのカテゴリー数が100になった)


さて、読書ですが、読んだのは2冊。
何でというわけでは無いけれど、何故か時間が足りない。

海堂尊著『ガンコロリン』
医療関連をテーマにしたものがほとんどの短編集。
と言っても、バチスタシリーズのように重い物ばかりではなく、表題作と2編はちょっと笑い(どちらかと言えば苦笑い)が浮かぶお話し。
そんな中でも東城大学など、お馴染みの場所名が出てくるから、一応シリーズ関連作になるのだろうか?
そういえば、シリーズ以外の作品(正統系ではないから違う扱いにした)を読むのは初めてですが、シリーズ以外の作品ってどうなんだろう。
面白いのかな。


和田竜著『のぼうの城』
前回の『村上海賊の娘』が面白かったので借りてみたのですが。
うーん、ちょっと物足りないかなあ、とまず思いました。
普段、ゲームや漫画で、主人公ばかり、運に恵まれ良い感じになっていくと不満に思っている癖に、こう主人公感が足りないと、「物足りない!」と不満を漏らしたくなりました。
村上海賊の方でも思いましたけれど、一応主人公と思われる人物に焦点が当たるのが少な目なんですよ。
その舞台背景に力が入っているというのでしょうか。(でも、ここのところしっかりしてくれないと困るし・・・)
脇の方が光っているというのでしょうか。
敵役が良いというのでしょうか。
どの立場も公平に見ているといるからかなあ。よっぽどの小悪党以外。


本日の読書

2014-09-14 10:47:18 | 読書
和田竜著「村上海賊の娘 上・下巻」
話題の本もジャンル次第では「読んでみたい」と思います。
普段は、話題になると天の邪鬼をして避けたくなりますが。

内容(「BOOK」データベースより)
和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。

本年度の本屋大賞受賞作。
本屋大賞は当たり外れ(自分の好みの)がありますが、今回はかなり楽しめました。
もっとも、一番の盛り上がりの最後の海戦は主人公補正がありまくりですが。
この主人公補正をいかにイヤらしくなく魅せるかが、作家さんの力量なんでしょうね。
(最近、終わった某漫画の試合の結末を病院の待合で子供と一緒に読んでたら、2人で「ええー!」ってなった。お客さんが少なかったから、遠慮無く読めました)
上巻は主人公の景と彼女を取り巻く環境、時代の流れが描かれることが多いです。
ここは権謀術数の所の方が、景のことを書かれるよりずっと面白かったです。
下巻、漠然と抱いていた戦への憧れと現実を思い知り、周りの言うように女らしくあろうとして、とあることをきっかけにそれを捨ててからが彼女の見せ場。
でも、海戦の描写の方が面白かったけれど。
あれ?この小説、景のこと以外の方が面白くない?

映像化があり得そうなエンターテイメント作品ですが、これ主人公の景とその美人と誉れ高い義妹の配役が難しいよね。
景は醜女とは言うけれど、それはこの時代、この場所によるもので、同じく美女もこの当時のいわゆる美人(つまり今では全く美人ではない)なんですよね。
つまり景の方が美人だけれど、台詞はこちらが「醜女」を連発されるということになる。
分かってはいてももやもやを抱えそうです。

うん、久しぶりに時代小説読みたくなってきたな。

本日の読書

2014-08-30 22:23:35 | 読書
高田大介著『図書館の魔女(下)』
下も読み応えたっぷり。
上巻ラストのマツリカの「自分とキリヒトは自分で選び取った生き方をしているわけではない」という思いについては、あっさり割り切っているようですね。
まあ、マツリカはそれで悩むような性格ではありませんが。
ただ、キリヒトについては思ってあげているようです。
さて、上巻のとある一件のせいで、勤める人が増えた図書館。
キャラが増えて本の中でも賑やかになりました。
今にも勃発しそうな戦争と失われたマツリカの『声』を取りもどす為、ニザマに旅立つ一行。
下巻は思いっきり政治の場が描かれて、マツリカの叡智が冴え渡る姿がみられます。

この作家さんはこれが初の小説のようですが、また作品を出されたら、是非とも読んでみたいですね。




市川哲也著『名探偵の証明』
上はメフィスト賞受賞作ですが、こちらは鮎川哲也賞受賞作。

かつて一世を風靡した名探偵が、現代のアイドル探偵とともに再起をかける。“老い"という人間の宿命を、2人の名探偵を通じて活写する、第23回鮎川哲也賞受賞作。

密林では上記のようなご紹介。
鮎川哲也賞ということで、ミステリーかと思っていたのですが、メインは紹介文のように、様々な事情で探偵としてやっていけなくなったかつての名探偵の「探偵とは?」という思いが綴られた物語になっています。
うん、ミステリーとしてではなく、読めば面白いと思います。
ミステリー部分は、ね。
読む方は、こういう風に簡単に言うけれど、書く方はトリックだの動機だの、他にないアイディアを考えるのは大変ですよね。
次の作品も気付いたら読んでみようかな、と思えるような作品ではありました。

本日の読書

2014-08-23 13:56:58 | 読書
早く夏休み終わらないかなあ。
今年の夏休みは子供の通院が多くて、落ち着きませんでしたよ。
それにギリギリまで宿題(買い物が必要な工作や料理)が残ってねー。
創作料理って何よ!
そんなもの、簡単に思いつきませんよ、普段料理をしない子供には。
結局、全然創作にはなりませんでした。
ネットを見れば、レシピがあるようなもの。


そんな合間に読んだ本。
(おかげさまで病院の待合で読書が捗りました。)


五代ゆう『グイン・サーガ133 魔聖の迷宮』
またもや舞台は移動して、異変のあったミロク教の聖地ヤガに。
お懐かしい7人の魔導師の面々に会えます。

五代さんと言えば、もう一つのブログの方で布教活動に成功して、お薦めしたゲーム・アバチュの原案本をお買い上げになった方がいましてね。
私には面白かったけれど、面白くないと思われたら「どーしよー」とドキドキしていました。文庫本5冊だし。
自分が気に入った本やゲームは薦めたいけれど、「損した!」と思わせないかと、なかなか勇気がいります。


今回は、今まで読んだことがない、2作目の本と馴染みの無い方の作品を2冊。
奇しくもどちらも「言葉」が根底にある作品でした。

佐藤友哉著『1000の小説とバックベアード』
正直、面白いのかどうなのか自分でも分からなかった。
でも、最後まで読みたいと思った本。(最後の3ページで精算に呼ばれた時(上に書いたように病院)は、「ちょっと待って」と言いたくなった。そして、払い終わったら読んでから帰りたかった。)

主人公は、特定の個人に向けて物語を書く「片説家」という仕事をする会社員。
しかし、ある日、突然解雇を言い渡され、途方にくれているところに、「私のために小説を書いて欲しい」という女性が現れた。
という始まり。
この女性の訪問をきっかけに大きなモノに巻き込まれていく主人公。
「小説を書くということ」を物語にしたもの、です。

小説の中で、「本棚にはジャンルを問わずにむちゃくちゃに100冊ほどあった」的な文章の中に羅列される実在の本ってどういう基準で選ばれるのでしょうね。
私は、こういう所が非常に気になります。

あ、調べたら「三島由紀夫賞受賞作」だそうです。
自分の面白い面白くないの判断に自信がないから、ついこういうの調べちゃうよ。


高田大介著『図書館の魔女(上)』
今日は何を借りようかなー、とウロウロした時に目に飛び込んできた本。
もうこのタイトルは「借りるしかない!」と思わせてくれる程、そそるタイトルです。
厚いから読み切れないといけいないから、念のために上巻だけしか借りてこなかった、自分に怒りたい!
ファンタジー、架空歴史物、そういうのが好きな人には、お薦めしたいです!
まだ、上巻しか読んでないけれど。
「魔女」とありますが、別に魔法は使いません。
どちらかと言えば政治劇です。

粗筋は「http://kodansha-novels.jp/1308/takadadaisuke/index.html」からそのまま。
鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった―。

第45回メフィスト賞受賞作だそうです。

この物語の世界では、この史上最古の図書館『高い塔』とその知を知る「高い塔の魔法使い」は非常に権威のある場、人として存在しています。
当代の魔女マツリカは代替わりしたばかりで、まだその権威を大いに顕すに至っていない中、起きる他国との政争。
知識見識ともに申し分ないものの、それを顕す声を持たないマツリカ。
そんな彼女の声となるべく、新たに司書見習いとしてやってきたキリヒト。
やがて分かるそんなキリヒトの正体。
上巻はマツリカとキリヒトの自身で選んだ生き方ではないことについて、思いをはせるマツリカで終わってしまいました。
この後、2人がどんな風になっていくのかが、楽しみです。

ということで、図書館に行ってくる!!!