主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2015-08-22 19:57:40 | 読書
三崎 亜記著『手のひらの幻獣』

自分のイメージのままに、それを外界へ出現させることが出来る「表出者」。
動物のイメージを「表出」する仕事をしている柚月。
彼女が出てくる短編が幾つかありましたが、この度、1冊の物語となって現れました。
これを書く為に調べたら、中編2編と言うことになっていましたが、完全連作なので、私は単に章立てだと思っていたよ。
1冊分の話ということで、スケールも大きくなりました。
(「コロヨシ」の時のように、最初はちょっとした?能力の話なのに、最後は世界規模な話になっていくような)

読み終わって、まず思ったのは「三崎さんの作品は、本当に私好みだなあ」。
今のところ、とある1冊を除いて満足レベルが一定に保たれているし、話の傾向も好み。
時折、ふっと読み返したくなるので、そういう本から購入をしています。
図書館でも2度目を借りることもあるので、既に買っているのか分からなくなってしまうこともあるので、同じのを2冊買ってしまいそう。


廣嶋 玲子著『鵺の家』
新聞の書評で見かけて、気になり借りてみました。
児童文学の方のようです。
(『送り人の娘』は何度か借りようとして、結局借りていなかったなあ)

豪商天鵺家の後継ぎ、鷹丸の遊び相手の娘の募集で、両親に連れられてきた茜。
面接の場で放たれた蝶に危険を感じたこと、他の娘達には見えない鳥女と呼ばれる守り神が見える、という理由で、候補の娘たちの中から選ばれ両親を喜ばせたものの、この家には何か良くない感じを覚えた。
夏の夜に向いた(ホラーと言うほどではない。ただ、虫嫌いには一部、ホラーかもしれない)時代ファンタジーです。


恩田陸著『ブラック・ベルベット』
世界界中を股にかけ化学物質を採取するウイルスハンターの神原恵弥のシリーズはちゃんと最後までミステリーです。(ところで、このシリーズに名前は有るのだろうか?)

恵弥のT共和国への出張を聞きつけ、友人の多田は、T共和国で行方不明となった、ある博士を探して欲しいと依頼してきた。
そして、T共和国で彼女を見つけた所で、彼女は恵弥の目前で殺害された。
また、この国で飲食店を営む友人の時枝から、「全身を黒い苔で覆われて死んだ人間がいるらしい」という噂を聞かされる。
更に、仕事でこの国に滞在中のかつての恋人である橘も現れる。

と言う具合に、登場人物が増える度に、謎が追加されていき、最後に一気に解決へとなって、読後にすっきり感を味わえます。
恩田さんのミステリーは時々「あれ???」という方向に進んでいくこともありますが、これはしっかり素直なミステリーです。



おまけのねこあつめ画像。
モダンなネコタワーを置いて、よりモダンにしてみました。



4匹がこちらを向いている時がなかなか無い。
コメント (4)
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