上田 早夕里著『華竜の宮』
昨年のSF大賞受賞作。
SF作品は内容を説明するのが難しいですよ。
なので背表紙から引用。
ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。
陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。
同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した。
最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇。
設定はSFですが、中身は政治的なお話が多いです。
こんな時代にもなっても日本の政治は現在のような外交政策です。
気質という物は簡単に変わらないということでしょうか。
1冊の本の中であれこれエピソードが出過ぎ、という気がしないでもないです。
獣舟の変異についてのエピソードをもうちょっとじっくり読みたかったです。
この世界観での別の本「魚舟・獣舟」というのがあるので、そちらで書かれているのかな?
しかし、図書館には無いのだよ。
今回珍しく入っていたのは、SF大賞効果?
もっとこの世界に浸りたいと思わせてくれる作品でした。
三崎 亜記著『決起! コロヨシ!!2』
今まで、どんなに良い雰囲気の世界観でも1冊で終わっていたのに、続編が出たよ!!
父の真実、また大会の裏に隠された事情を知ってしまった藤代樹。
全国大会で第三位の成績を修め、高校三年生になり、掃除部の主将となった。
新国技指定の可能性と全国大会での好成績により、これまでマイナーであった掃除部にも、これで肩身の狭い思いはしなくなるかと思いきや、今まで見守ってきてくれていた校長が態度を豹変。
しかも寺西顧問も去ってしまった。
という波乱万丈な新学期スタートな所から始まります。
序盤は、前作に引き続き、ちょっと変わったスポーツとして描かれている掃除ですが、中盤から掃除の隠された歴史、力などが語りだされ、スポ根からファンタジーへまっしぐらです。
もう、その力と言ったらね!!
いやもう!
素敵な三崎ワールドをありがとう、な気持ちですよ。
ただし、表紙のイラストはなあ。
私のイメージとはまるっきり違っていただけない。
昨年のSF大賞受賞作。
SF作品は内容を説明するのが難しいですよ。
なので背表紙から引用。
ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。
陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。
同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した。
最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇。
設定はSFですが、中身は政治的なお話が多いです。
こんな時代にもなっても日本の政治は現在のような外交政策です。
気質という物は簡単に変わらないということでしょうか。
1冊の本の中であれこれエピソードが出過ぎ、という気がしないでもないです。
獣舟の変異についてのエピソードをもうちょっとじっくり読みたかったです。
この世界観での別の本「魚舟・獣舟」というのがあるので、そちらで書かれているのかな?
しかし、図書館には無いのだよ。
今回珍しく入っていたのは、SF大賞効果?
もっとこの世界に浸りたいと思わせてくれる作品でした。
三崎 亜記著『決起! コロヨシ!!2』
今まで、どんなに良い雰囲気の世界観でも1冊で終わっていたのに、続編が出たよ!!
父の真実、また大会の裏に隠された事情を知ってしまった藤代樹。
全国大会で第三位の成績を修め、高校三年生になり、掃除部の主将となった。
新国技指定の可能性と全国大会での好成績により、これまでマイナーであった掃除部にも、これで肩身の狭い思いはしなくなるかと思いきや、今まで見守ってきてくれていた校長が態度を豹変。
しかも寺西顧問も去ってしまった。
という波乱万丈な新学期スタートな所から始まります。
序盤は、前作に引き続き、ちょっと変わったスポーツとして描かれている掃除ですが、中盤から掃除の隠された歴史、力などが語りだされ、スポ根からファンタジーへまっしぐらです。
もう、その力と言ったらね!!
いやもう!
素敵な三崎ワールドをありがとう、な気持ちですよ。
ただし、表紙のイラストはなあ。
私のイメージとはまるっきり違っていただけない。