主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

クリア後感想~朧村正

2015-09-24 21:25:58 | クリア後感想
途中で、とうらぶにはまったり、次のゲームが決めきれずノロノロとプレイしたりで、やっとクリアです。
とりあえず、夏前に思っていたソウルハッカーズの再プレイをする。
ただし、3DSで。
PS版取っていたので、それをPS3でやるつもりだったけれど、ニートを止めた今、ダンジョンでの中断が出来ないのが厳しいからね。
勤務日も増えてしまったので、来年のSO5までにクリアできればいいな、と思っています。

*タイトル
「朧村正+元禄怪奇奇譚(プラスの後は有料DLC)」

*ストーリー
3DSのぺらぺらな説明書とは違って、昔ながらのしっかりとした説明書が入っているという、ちょっと嬉しいサービス。
資源の節約という意味では、今の傾向が正しいとは、分かっていても寂しいの。

その説明書の物語から引用。


世に数多の妖刀あり

それは、ひとたび抜かれれば血を吸わずにはおられぬ刀。

神気を帯びた名刀でさえ、恨みの血糊に長く浸れば陰気、妖気を生じて妖刀に変ずるという。
それを手にした者は人斬りに魅せられ、果ては必ず持ち主に祟って非業の最期を招くとか。

時は元禄、将軍徳川綱吉の治世。太平の世に妖しの気配。
妖刀をめぐって入り乱れし者らの、欲が義が迷いが争いが
魑魅魍魎を招きよせ、龍神鬼神をも巻き込んで災いの火を広げゆく。

妖刀に曳かれし者らの運命は、果たしていかなる結末か。


この妖刀と関わってしまった、2人の人物が主人公となります。

1人は百姫。
美濃国鳴神藩の姫。花か雪かと見間違うほどのそれはそれは美しい姫。
ある日、悪霊に取り憑かれ、体の自由を奪われてしまう。その後、姫は城を飛び出し、行方不明となった。

つまりですよ、外見は可愛いお姫様ですが、中身はおっさんなのですよ。
この陣九朗というおじさん剣士が、ある人物にとある目的で斬りかかったところ、姫の方に当たってしまったのです。
陣九朗は当初の目的の人物を倒す為、姫は体を取り戻す為に魂の姿で同行することになります。


もう1人の主人公は鬼助。
抜け忍として追われる少年。
過去の記憶が無く、抜け忍となったことや、そうなった経緯も覚えていない。
しかし、内から湧き出る強烈な「刀」を求める思いに突き動かされ、戦いに身を投じる。

2人それぞれに3つ結末が用意されています。
2つ目を見る為には、もう一方のエンディングを見ておく必要があります。
3つ目は、おまけダンジョンとクリア後に追加されるもう片方のボス戦のクリアが要ります。

(外伝であるDLCは4つ。それぞれ主人公は異なる)

*システム
せっかくの取説もちゃんと読まないと意味が無いんだなあ。
ということで、私が、最初にした大失敗を。
オーディンスフィア(今度のリメイクは嬉しいけれど、PS2版を取っている身としては悩ましい。本体が調子悪かったから、買い直す方がいいとは思うのだけれど)、プリンセスクラウンをやっていたので、料理は所持アイテムになると思いっきり勘違いしていました。
前2つに比べて素材が多い点で、気付くべきだった。
お店での食事と同じです。
いつでもどこでも食べられるようになっただけです。
戦闘中にタネを撒くことは出来ません(タネ無いし)、料理のかじりかけも無しです。

この料理はHPの回復だけでなく、力アップ、敵遭遇率減少などと言った追加の効果もあり、戦略の幅を広げることが出来ます。
また、料理を食べることで生気を増やすことが出来、これと敵を倒すと手に入れられる魂を使い、新たな妖刀を作ることができます。
(外伝のDLCでは刀を作るのではなく、ステータスアップ、技の取得となっている)
手に入れた妖刀は、それぞれ固有の技がセットになっているので、選択には攻撃力だけではなく、その技も考慮して選ぶことになります。
妖刀は、太刀、大太刀の2種類でモーションが異なり、常に三本自由に選び所持することが出来ます。(外伝では刀を装備することはなく、各キャラ固有のスタイル3つとなります)

機種が新しくなっても基本は、オーディンスフィアやプリンセスクラウンと同じ。
移動は、2Dの横スクロールで、エンカウントすると戦闘モードに移行。
この戦闘は、設定した3つの武器を自由に入れ替えつつ戦うアクションRPG。
回復アイテムは料理と同じく満腹度(0より大きいと新たに私用することができない)が設定された飲食物と次々と使用可能な薬系の2種類。(2つの差異は、ついでに得られる生気の量が大きく異なるところ)


*感想
オーディンスフィアが気に入って以来、注目していたヴァニラソフトウェア。
始めはWiiで出ましたが、いつかPS3に移植されないかなと、待っていました。
結局、移植はVitaになってしまいましたが、サガの為に購入したので、やっとプレイをすることが出来ました。
オーディンスフィアからの正統進化で、楽しく遊べました。
が、そのオーディンスフィアの時に比べると、(思いで補正があるかもしれないけれど)ストーリーが物足りない、ダンジョンはキャラが変わっても行く所がほとんど同じ、有料DLCがなければキャラはたった2人、という理由で物足りない印象を受けます。
ただし、これは私がアクション下手で、難易度が高いモードが出来なかったせいかもしれません。
そちらが出来る人は、緊迫感のある戦闘が楽しめるようです。
とはいえ、暖かみのある和風のゲームを充分堪能できました。
アクションRPGをやりたいなら、お薦めしたい一品です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日の読書

2015-09-22 16:25:23 | 雑談
サンキュータツオ著『ヘンな論文』

さて、今年もイグノーベル賞が発表され、見事(で、いいのよね?ちゃんと注目浴びているって言う意味で重要だと思うの)受賞された日本人研究者もいらっしゃいました。

この本は、お笑いコンビとして活躍する一方、一橋大学非常勤講師もつとめられていて、「珍論文ハンター」でもいらっしゃるサンキュータツオさんによる、論文紹介本です。
と、紹介してみましたが、お笑いコンビ名もご本人も知らなかったよ。
日本初の学者芸人で、趣味は「アニメ鑑賞、BLを読むこと、ヘンな論文を収集されること、街で見つけたタイルの写真を撮ること、落語、麻雀、NBA観戦」という方だそうです。
趣味の最初の2つ(特に後の方)を公言するだけでも、なかなかな人物だとお見受けしました。

さて、本の方ですが、豪華一三本立てとなっているので、タイトルだけでもご紹介しようと思います。
今回、これ一冊だけだし。

一本目 「世間話」の研究
世の中には「世間話研究」という雑誌があるということで、まず驚き。どんな所にも専門家はいるもんだ。
もっとも世間話というのは、文学では厳密に定義されているジャンルなんだそうです。世間話とは、井戸端会議みたいなものではなく、「昔話」、「説話」、「伝説」などと並ぶ口承文芸のひとつのジャンルだそうです。
まずは、そういう説明を面白く説明してくれる所から、この章で紹介される「奇人論序説-「河原町のジュリー」がいた!」の話が始まります。

この一本目でぐっと心が引きつけられて

二本目 公園の斜面に座る「カップルの観察」
論文は「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離感」。
パーソナルスペースについての研究になるそうですが、この論文に先駆けて「線上に滞在するカップルに求められる他者との距離」があるそうです。
横の距離から始まり、前後の距離についての研究だそうです。
距離の統計を取ったのは、偽装カップルとなった研究室の学生さんだそうです。
彼らの卒論も気になる所です。

三本目 「浮気男」の頭の中
(すごく話がそれますが、「三本目」ってなんて読みます?私は「さんぼんめ」と言いますが、今住んでいる所では「さんほん」が主流だと、先日教えられました)

論文は「婚外恋愛継続時における男性の恋愛関係安定化意味づけ作業-グランデッド・セオリー・アプローチによる理論形成-」
これは、私にはふーん、ぐらいの関心でした。

四本目「あくび」はなぜうつる?
論文は、「行動伝染の研究動向 あくびはなぜうつるのか」
これは論文の内容も非常に興味深く、とても面白かったです。
あくびと共感能力に関係があるなんて知らなかった。

五本目 「コーヒーカップ」の音の科学
論文は「コーヒーカップとスプーンの接触音の音程変化」。
この論文は高校教師の方が、生徒さんからの話をきっかけに調べ始めた内容を論文にしたもの。
せっかくの実験でしたが、既に海外にて先行研究がされていたとのこと。
しかし、生徒に学問のプロセスを楽しく「追体験」してもらう教材にしてもらいたかったから、と論文の形にしたそうです。
これも、実験の過程がとても楽しめる章でした。

六本目 女子高生と「男子の目」
論文は「男子生徒の出現で女子高生の外見はどう変わったか-母校・県立女子高校の共学化を目の当たりにして-」
母校が共学化して、女生徒が自分たちの頃に比べて、ふがいない!という私憤に駆られた、熱き血潮の論文です。(本文よりそのまま引用)
異性の目というのは、本当に影響が大きいものなのですね。

七本目「猫の癒やし」効果
論文は「大学祭における「猫カフェ」の効果」
これは、この本全体からみればぱっとしない方ですね。

八本目「なぞかけの法則」
論文は「隠喩的表現において"面白さ"を感じるメカニズム」
芸人であるサンキューさんには興味深かったようですが、私には今ひとつでした。
笑いは基準がはっきりしにくいところが、私には面白みを感じられない。
あ、私、一発芸的なものは面白さがさっぱりわかりません。
ギャグ漫画もさっぱりでしたが、「ギャグ漫画日和」のアニメを見たら、だいぶ分かるようになりました。
あるギャグ漫画のアニメ化されたものを初めて見たときは、全然面白く無かったのだけれど、上のを見て数年後、再び見ることがあったので見たら、面白いと思えたのですよ。
こういうのも経験値を詰む毎に面白く感じるようになるのでしょうね。

九本目「元近鉄ファン」の生態を探れ
論文は「オリックス・バファローズのスタジアム観戦者の特性に関する研究-元大阪近鉄バファローズと元オリックス・ブルーウェーブファンに注目して」
意外に、チーム毎のファンに傾向があるものなんですね。

十本目 現役「床山」アンケート
論文は「現代に生きるマゲⅢ~大相撲現役床山アンケートから~」
相撲に興味がないせいか、全く心惹かれませんでした。
が、1つだけ。
床山になれるのは「満19歳までの男子」だそうです。
なりたい人は、早めに決めないといけませんよ!

十一本目「しりとり」はどこまで続く
論文は「最長しりとり問題の解法」
あいにく、しりとりをするのはコンピュータ。
コンピュータの性能テストの為に連綿と作られてきたプログラムなんだそうです。

十二本目「おっぱいの揺れ」とブラのずれ
論文「走行中のブラジャー着用時の乳房振動のずれの特性」
論文の方は、うむ、科学だ、と感心するのですが、その後。
サンキューさんは、ブラジャーのズレを体感してみたい、とこの本が書かれた当時話題になっていた「男性用ブラジャー」を購入試着体験をされています。
着用直後「新しい気持ち」になり、鏡で姿を見たら「新しいステージに移行しそうな感覚」だったそうです。
なるほど。

十三本目「湯たんぽ」異聞
論文は「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察Ⅰ」
趣味が高じて・・・な論文です。
ですが、工業デザイナーとして高名な方で、国際浮世絵学会の理事でもありと、幅の広い活躍をされている方。
うーん、凄い。
ただ、この方。
ここ最近話題だったオリンピックのアレのように、無断引用、コピペ論文(この本を書かれた時期は「ありまーす」の頃だったらしく、何度も良くない例としてあげられています)などの被害に遭われ、「もう湯たんぽ研究をまとめた本を出版するのはやめます」とのこと。
このようなことが、知っている以上に起きているとは非常に残念なことです。


論文が紹介されている章だけではなく、論文についてのコラムも4つ入っていて、非常に愉快な一時をもたらしてくれる本でした。
本作はテーマが面白かったのもありますが、ご本人の文も「他の本も読んでみたい」と思うような文でしたよ。
図書館にリクエストしてみようかしら。(この本もリクエストした)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日の読書

2015-09-13 12:28:03 | 読書
高嶋 哲夫著『首都崩壊』


国土交通省の森崎は、東都大学地震研究所の前脇から、マグニチュード8クラスの東京直下型地震が想定より大幅に早く発生するという予測データを示される。その翌日、今度はアメリカ留学時代に親友となったロバートが大統領特使として来日し、東京直下型地震による経済損失が112兆円にも及び、1929年の世界大恐慌を遙かにしのぐ被害を引き起こすというレポートを突きつけてきた。右往左往する森崎、そして日本政府。人類未曾有の危機を回避する手段はあるのか。模索し始めたとき、震度6弱の地震が東京を襲った。地震規模が予測を下回っていたことに安堵する森崎。だが、この地震は首都崩壊への序曲にすぎなかった…。

「BOOK」データベースより

様々な危機が訪れた時の小説を書かれている高嶋さん。
今回は、まだ訪れていない危機に対応して、云々なお話し。
実際、東海地方の地震の確率はあがっていますが、まだ深刻度が足りないような状況です。(よね?私が知らないだけで、きちんと準備されているのかもしれない)
ネタばれを一応防ぐ為に、詳しいことは書きませんが(ここに来る日と少ないから気にしなくてもいいのかもしれないが)、主人公はほぼ敷かれたレールの上を走っている感満載です。
そもそも、そういうアイディアを出すようになったのも大統領特使としてやってきた留学時代の友人のせいだし、そのためのプロジェクトメンバーになったのもその流れ。
で、そのプロジェクトのリーダーは、かつてそれがプロジェクトとして一応あがったけれど実行には至らなかった為に、失意で止めた人。
その人が、かつて考えていたあれやこれやに乗っかかる形になるので、もうそのおじさんが、全部やれよと。主人公、幾つもの事象での、ただのきっかけ役です。

主人公補正は五月蠅いですが、活躍しないのも不満となる、わがままぶり。
お話しを作る人って、本当に大変ですね。


と、ここまで9月4日に書いて、次の本を読んだら一緒にあげようと思っていたのですが。
まずは、この度の水害にて被災されたかたにお見舞い申し上げます。
募金程度しか出来ませんが、1日でも早く日常を取り戻せることをお祈り申し上げます。


こういう災害があると、上の本のテーマの○○○○をもっと考えても良いんじゃないかなあ、と思う。
東京がこうなったらどうするのよ。
あと、オリンピック。
競技場、屋根無しで大丈夫なの?お金をあんなに出すのはどうかと思うけど。




さて、話変わりまして。
横で呟きましたが、若木未生著『ハイスクール・オーラバスター・リファインド 白月の挽歌』を買いました。
徳間書店に移ってからの『天の聖痕』も、外伝的な『オーラバスター・インテグラル ファウスト解体』も買っているのですが、購入にはちょっと躊躇いました。
もう、シリーズスタート時の作品愛も薄れていますし。
ですが、「里見十九郎編、完結」の文字と、あとがきの(買う前にあとがきだけ立ち読みする派)作者さんの「デビュー以来書いてきた長い物語にエンドマークを打つ仕事は、なかなか容易いものではなさそうですが、あいかわらず私は、「どうしても書きたい」と思っているのです。なので、書きます。」、この文に心打たれました。
シリーズを放置している、世の中の作家さんに見せつけてやりたい、この文章!
その覚悟があるのなら、買おう!
どんなに経とうとも、最後まで付き合おう!

覚悟を決めて、レジに行きました。

オーラバで青春を送った方。
若かりし頃を思い出して、買ってみませんか?(前巻から買わないと話が分からないとは思うが。そういえば、どこに置いたっけ。本棚の奥か、入りきれない分を入れているダンボールか)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする