柴田よしき著『小袖日記』
以前、この方の作品を2冊ばかり読んだ時「あまり面白くない」と思い、以降読まない人リスト入りさせていたのですが、前回借りた『本屋さんで待ち合わせ』で紹介されていたので、借りてみました。
うん、2冊程度の本で判断してはいけませんね。
好み的にも内容的にも当たり外れはあるものだ。
不倫に破れて自暴自棄になり、死んじゃっても良いかなあ、と雨の降る夜彷徨っていた主人公。
不運にも雷に打たれ、瀕死となるも目を覚ますと・・・。
そこには、おかめさん達がいっぱい!
水鏡に自分の姿を写してみれば、自分も!
気を失っている間に、平安時代もどきにタイムスリップいやパラレルワールドに行ったのか。
その世界の女性と中身が入れ替わってしまったらしい。
そして、元の体の持ち主・小袖が仕える主人は、なんとの源氏物語を執筆中の香子さま。
小袖は香子の助手として、源氏物語のネタ探しをしていたので、そのまま彼女の仕事を引き受けることになりました。
源氏物語の元となるお話の真相という形を取ったお話です。
そういえば、源氏物語、まともに読んだことないなあ、と思った今日この頃。
(最近、レンタルした「とめはね」にも出てきたので。)
今回、ちゃんと読んだのはこれ一冊。
もう1冊借りたのはーーー。
初めて読む作家さんのミステリーの短編集だったのですが、1作目が全く面白くなかったから止めた。
犯人が先に分かっていて、警察官か探偵が追い詰めていくのパターンは、文章やトリックが面白くないと本当に面白くないね。
「宝石ザミステリー」というミステリー短編集も借りたけど、これも出だしを読んでと読んで面白いと思った方の分だけ読みました。
私の評価で万が一ご迷惑をかけてはいけないので、その評価は書きません。
悪い方なんか、特に書きにくいですものね。