主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2014-04-19 20:50:06 | 読書
3月下旬から先週まで出勤回数がぐっと増えたので読書をする気持ちが湧きませんでしたよ。
きちんと会社勤めして本読んでいる人、偉い!



薬丸岳、竹吉優輔、高野史緒、横関大、遠藤武文、翔田寛、鏑木蓮著『デッド・オア・アライヴ』

江戸川乱歩賞受賞作家7人によるアンソロジー。
「デッド・オア・アライヴ」と「各作品の登場人物が2013年9月7日正午の帝国ホテルに同時に存在する」というのがテーマらしいのですが。
前者はともかく、後者に「意味分からないよ」ですよ。
誰かが中心になってとりまとめている訳でも無いので、事件に関連性がなく、ただ某「体は子供、頭脳は大人な名探偵」のお話しもびっくりな偶然で、このホテルで色々起きているだけです。
こういう形式なら、テーマを凝る必要は・・・。
肝心のストーリーですが。
残念ながら、私が気に入る新たな作家さんはいなかったです。(高野さんは元々好きだから数には含まない)
純粋なミステリーからちょっとファンタジー的なものが入ってものまで。
ネタバレになるので色々言えませんが、薬丸さんの「不惑」は被害者にも加害者にも私はもやもやをするものを感じ読後が良くなかったです。
高野さんのは小説などにもしばしば取り扱われるロシア皇帝家生き残りのお話し。
遠藤さんの「平和への祈り」は、ちょっと笑いが浮かびます。あなたの行動が神が人類を滅ぼすかどうかの決め手になる、って言われたら困るよねえ。困るどころではない。



中山 七里 著『いつまでもショパン』
このミス大賞受賞作『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』に続くシリーズ第3弾。
今回はポーランドで行なわれるショパン・コンクールが舞台です。
探偵役の岬洋介はなんとコンテスタントとして登場です。
コンクール前に大統領に向けてのテロ事件が発生していたポーランド。
しかし、テロはそれだけに終わらず、警察には世界的テロリストの潜伏情報が寄せられていた。
という前振りがあるのは、あるのですが、7割は『ポーランドのショパン』を継承し、コンクール優勝を目指す若きピアニスト、ヤンの苦悩と彼やコンテスタントの人物描写、演奏描写に費やされていると言っても過言ではありません。
うん、その部分は悪くない。
悪くないから、そういう方向の作品だと素直に言えば良いのに、ミステリー面しているので(背表紙の裏の粗筋ではテロ部分の説明しかないから、きっとうそういうつもりなのだと思う)、評価が低くなります。
はっきり言ってミステリー部分は駄目です。おまけレベルです。
シリーズ途中でジャンルが変わるのって困るのですかね。
コメント
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