高田大介著『図書館の魔女(下)』
下も読み応えたっぷり。
上巻ラストのマツリカの「自分とキリヒトは自分で選び取った生き方をしているわけではない」という思いについては、あっさり割り切っているようですね。
まあ、マツリカはそれで悩むような性格ではありませんが。
ただ、キリヒトについては思ってあげているようです。
さて、上巻のとある一件のせいで、勤める人が増えた図書館。
キャラが増えて本の中でも賑やかになりました。
今にも勃発しそうな戦争と失われたマツリカの『声』を取りもどす為、ニザマに旅立つ一行。
下巻は思いっきり政治の場が描かれて、マツリカの叡智が冴え渡る姿がみられます。
この作家さんはこれが初の小説のようですが、また作品を出されたら、是非とも読んでみたいですね。
市川哲也著『名探偵の証明』
上はメフィスト賞受賞作ですが、こちらは鮎川哲也賞受賞作。
かつて一世を風靡した名探偵が、現代のアイドル探偵とともに再起をかける。“老い"という人間の宿命を、2人の名探偵を通じて活写する、第23回鮎川哲也賞受賞作。
密林では上記のようなご紹介。
鮎川哲也賞ということで、ミステリーかと思っていたのですが、メインは紹介文のように、様々な事情で探偵としてやっていけなくなったかつての名探偵の「探偵とは?」という思いが綴られた物語になっています。
うん、ミステリーとしてではなく、読めば面白いと思います。
ミステリー部分は、ね。
読む方は、こういう風に簡単に言うけれど、書く方はトリックだの動機だの、他にないアイディアを考えるのは大変ですよね。
次の作品も気付いたら読んでみようかな、と思えるような作品ではありました。
下も読み応えたっぷり。
上巻ラストのマツリカの「自分とキリヒトは自分で選び取った生き方をしているわけではない」という思いについては、あっさり割り切っているようですね。
まあ、マツリカはそれで悩むような性格ではありませんが。
ただ、キリヒトについては思ってあげているようです。
さて、上巻のとある一件のせいで、勤める人が増えた図書館。
キャラが増えて本の中でも賑やかになりました。
今にも勃発しそうな戦争と失われたマツリカの『声』を取りもどす為、ニザマに旅立つ一行。
下巻は思いっきり政治の場が描かれて、マツリカの叡智が冴え渡る姿がみられます。
この作家さんはこれが初の小説のようですが、また作品を出されたら、是非とも読んでみたいですね。
市川哲也著『名探偵の証明』
上はメフィスト賞受賞作ですが、こちらは鮎川哲也賞受賞作。
かつて一世を風靡した名探偵が、現代のアイドル探偵とともに再起をかける。“老い"という人間の宿命を、2人の名探偵を通じて活写する、第23回鮎川哲也賞受賞作。
密林では上記のようなご紹介。
鮎川哲也賞ということで、ミステリーかと思っていたのですが、メインは紹介文のように、様々な事情で探偵としてやっていけなくなったかつての名探偵の「探偵とは?」という思いが綴られた物語になっています。
うん、ミステリーとしてではなく、読めば面白いと思います。
ミステリー部分は、ね。
読む方は、こういう風に簡単に言うけれど、書く方はトリックだの動機だの、他にないアイディアを考えるのは大変ですよね。
次の作品も気付いたら読んでみようかな、と思えるような作品ではありました。