主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2012-04-29 19:56:43 | 読書
近藤 史恵著『薔薇を拒む』
施設で育った少年・博人は、所長から「とある事業家の和歌山の山奥に住む家族が住む家の庭仕事など手伝いなどで3年働いて、大検を受け大学に合格すれば、四年間の学費と生活費を負担してくれる」という話を聞かされる。
4年間生活の心配なく進学できるならという思いと、施設の状況を思い、博人はこの話を受ける事にした。
和歌山に向かう列車でもう1人、同様の契約を結んだ同い年の樋野と出会い、彼と共に新しい生活が始まる。
屋敷には美しい義理の母娘、娘・小夜の家庭教師、その他数人の使用人がおり、彼らと共に穏やかで、今までにない落ち着いた生活が始まった・・・。

物語全体に漂う雰囲気がとてもよろしいです。
お約束とも言える、美しいお嬢様を巡る博人と樋野の思い。
そして、勿論、穏やかな日々は、とある事件に破られるのです。
状況打破に、殺人事件が起きるのはお約束。
お約束だから、事件の犯人もわかりやすすぎ!(登場人物が少なすぎる。もう少しいた所でも、ありがちなポジションですが)
ということでミステリーとしては、どうでも良いレベル。
物語の雰囲気を楽しむお話です。
最後のオチはありえるかなあ?
いや、こういうトリックのミステリーあったわ。


本多 孝好著『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』
内容(「BOOK」データベースより)
驚異的なスピードで動く、遠距離の音も聞き分けられる、見たものすべてを記憶する―。常人とはかけ離れた能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介。彼らは同じ施設で育った仲間で、特別な絆で結ばれていた。理由あって、大きな野心を抱く政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をしている。ある日、渡瀬から家出中の大物政治家の娘を追え、と命令される。目的は彼女が持ち出した秘密ファイル。謎の殺人集団「アゲハ」も絡み、彼らの運命は大きく動き出す。

今まで読んだ作品とはがらりと雰囲気の変わったアクション作品です。
表紙絵を見た長男が「厨二っぽい」と言い、読んだ後は「中身もそうだった」と言わせるくらいです。
で・も。
1周まわって再び患っている私には、非常に面白かったですよ。
10月に2巻が出るというので、その次は図書館をいつも以上にチェックしないと!


購入した本
三浦しをん著『桃色トワイライト』
読んでいる途中に何度も吹き出して、「五月蠅い!」と言われてしまいましたよ。
先日「乙女なげやり」を読んだ長男が、私の読後に読んでしました。
「ホ○小説、ホ○漫画 ○○×△△(実在の野球選手名)
など危険な話題もちらほらあったのですが・・・。
長男も大人の世界を垣間見てしまったのね・・・。(大人× 腐女子○)


菊池秀行『D-貴族戦線」
ええー、買う度に言いますが、今回もどうしようかと思いましたが、いつもと同じ結論が導き出されました。
どうせ1年に1冊しか出ないのなら、まだ頑張ろう、と。
1巻目は現在の長男の年よりも私が若いときに出たのですよね、これ。
何時終わるんだろう・・・。
コメント (2)
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クリア後感想~幻想水滸伝 ティアクライス

2012-04-28 15:29:51 | クリア後感想
クリアした後に読んだ小説の主人公が、まさに「一なる王の世界」を望む台詞を呟いてしましたよ。
なんたる偶然。

*タイトル
「クリア後感想~幻想水滸伝 ティアクライス」

*ストーリー
辺境の小さな村「シトロ村」に住む主人公。
仲間達と自警団の初仕事として、モンスター退治に出かけた。
その途中で、彼らは谷がある方向に眩いばかりの光を見た。
収まって、そちらを見ると、そこには鬱蒼と茂る森。
あれ?ここに森なんかあったっけ??
しかし、皆は元からここは森と言う。

首をかしげながらモンスター退治を続けるが、目的のやつが見つからず、その森の中を探しに行く。
そして、そこで遭遇したモンスターから逃げるように、遺跡の中へ逃げ込み、最奥の部屋に入ると。
そこにポツンと1冊の本が。
手に取ると、本は光りだし、どこかで戦っている人たちの光景が見えるとともに、自分の内に今まで無かった力が宿った事を知る。

この不思議な書を巡り、今、勢力を延ばさんとしている組織「ひとつの道協会」に立ち向かい、彼らの真の目的とこの世界の秘密を知っていく・・・。


パッケージ裏に「誰と組むか、信じるか。」というキャッチフレーズっぽいのがあるのですが、あまりこれは合っていない気がします。
だって、誰と組むも信じるも選択の余地ない、余地が無いどころか、フラグが見えまくりなんだもん。

*システム
このゲームでは、アニメやイラストを展開し、ストーリーは進んで行きますが、移動画面、戦闘時には微妙な3頭身キャラが動き回ります。戦闘時のはもはや笑いが出てくるレベルですが、しばらくすると気にならなくなります。
(慣れても、深刻なシーン→戦闘開始前の顔アップで、「やめてーーー」になりましたが)

こちらも次第に広がっていくワールドマップの街やダンジョン(いわゆるダンジョンや野山も含む)を指定して、中に入って移動という形式になっています。
町中では、施設を指定して移動。「紡がれし~」とは違って、移動した先で移動、人々と会話が可能。
森、平原は、「紡がれし~」より広く数マップ分の広さがありました。
本拠地は、従来通り広々として、宿星達と会話をすることが出来ます。
が、神行法の呪符という装飾品を手に入れるまでは、移動がめちゃくちゃ遅いです。
それにエンカウント率も高めで、序盤は少々辛いです。
本拠地施設は武器防具屋、装飾品屋、交易所、ミッション受付があります。
武器はシリーズ本編とは異なり、鍛えていくのではなく、手に入れた物を任意で選択可能。
ミッションはストーリーに関わるもの、キャラエピソード的な物、お金稼ぎ・交易品を増やす為のものなど各種あります。
また、従来のシリーズにはなかった時間(時期)の概念が導入されています。
各地間の移動には日数を要するようになり、28日ごとに時期が変化。
時期によって、交易品にまつわる噂が聞けるようになっています。

お馴染みの宿星集めも、「紡がれし~」に比べてずっと幻想水滸伝をやっているな、という気持ちになるような雰囲気。
きちんと加入時にちょっとしたエピソードがあって、良かったです。
また、仲間のほとんどは戦闘キャラなのも好感。
むしろ多すぎて、誰をパーティーに入れるか、嬉しい迷いが。

戦闘のシステムは従来に近い物です。
ただし、パーティーメンバーは戦闘キャラ4人とキャラごとにことなる支援技を持ったサブキャラ。
編成画面においては前衛3人+後衛3人の枠があり、そこに4人自由に配置する事になります。
外伝シリーズということで、こちらも紋章がありませんが、物語のキーアイテムである「書」により各キャラごと書1冊につき1つの技・魔法を覚えていきます。
魔法は回数制ではなくMP制です。
戦闘は初期頃のテンポより若干遅い気がします(思い出補正となっているかもしれません)。
経験値はレベル差式なので、加入時はほぼ15ですが、すぐに追いつく事が可能ですので、後から入った気に入ったキャラを選択しやすいのがよいです。


*まとめ
本編以外はプレイしないつもりでいたのですが、もはや本編が出るとも思えず、ついうっかり「紡がれし百年の時」を購入したのですが、どうも幻想水滸伝をプレイしている気分にはなれませんでした。
ですが、久しぶりに幻想水滸伝をやりたい気持ちになっていたので、以前幾人の方から「ティアクライスは外伝だけど面白かった」と聞いていたことを思いだし、購入。
そして、聞いたとおりにこちらの方が、「幻想水滸伝をやっている」という気分になれました。
物語の根幹となる紋章が作品中には出てこないのですが、108人の仲間を集めていく過程が従来のようであること、本拠地がしっかりある事(ただし、最初は歩くのが遅いので、紡時方式がマシか一瞬思ってしまいました)、紋章は無いけれど代わりに世界に深い意味のある書という物で代用している事、それらで充分に「幻想水滸伝」の息吹を感じさせてもらえました。
ストーリーは主人公を取り巻く物語としては、しっかり完結。ただし、最大の敵に関しては謎が残されたままとなっているところが不満でした。
BGMは、やはりお約束の所で、お約束なメロディーが流れています。
それ以外のBGMは普通でしょうか。
また、このシリーズでは初の全キャラボイスが付きますが、機種の性能なのか、音がよろしくないのが残念です。
序盤は移動速度+エンカウント率で苛々しがちですが、中盤過ぎれば妥協できますので、物語重視のRPGをされたい方には良いのではないかと思います。
コメント (4)
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本日の読書

2012-04-15 09:11:00 | 読書
色々借りてきた割には読んでいませんよ。
読んでしまった分は早かったのですが。
途中で止めたのがいくつか。
ゲームもゆっくり進めています。
なんか無気力週間。
代わりに琴の方に力が入っているかな。
入れすぎて膝が痛いのですが。(弾くときに力が入るのですよ。)
別の曲が目的で買ったCDに入っていた曲が気に入って楽譜を買って、ぼちぼちやっています。
youtubeにあったから、どんな曲か紹介してみます。
残光の彼方へ 第1楽章(http://www.youtube.com/watch?v=OuNowKFZhLo)
私の腕では終盤で指が間に合わないのが残念。
第2楽章は後半が残念なことになる・・・。
いいんだ、1人で楽しむだけだから。


さて、読書ですが、前回に引き続きこれ。
小松 左京著『虚無回廊3』
SSにたどり着いた異星人たちによる会議が開催です。
また新たに見知った、既に数千年の調査をしている種族達。
驚くべき姿に、戸惑うエンドウ達。
SSに到着したばかりの新参者ですが、この会議への参加を認められました。
で、会議が始まり、前巻でお近づきになった「都市」の種族の発表の手伝いをしたりと、いよいよ盛り上がってきた所で!!!
3巻終了。
そして!!!作者死去で以下続刊無し!!!
なんと言う事でしょう!!
悔しい。
いやいや、書き終えられなかった小松さんの方が悔しいでしょうが。
今更ですが、改めてご冥福をお祈り申し上げます。
あああ、本当に残念。


森谷 明子著『望月のあと 覚書源氏物語『若菜』』
新刊が出るのを楽しみにしている作家さんのお一人です。
紫式部によるミステリーシリーズの第3弾ですが、今回は事件の謎解き要素は少なめ。
ネタバレになるから言えないですが、今回はむしろ仕組んだ方になります。

数少ない親しい女房である和泉式部に頼まれ、彼女のお使いの仕事を代わって引き受けた紫式部。
そこで出会った1人の姫君。
彼女の噂から、紫式部は玉鬘の物語をしたため始める。
終盤、この華やかなりし平安の世の陰が描かれ始めます。
学校の歴史では華やかな部分しか教えられないですよね。
なんか改めて日本史の勉強がしたくなりましたよ。

作者によれば、このシリーズは「紫式部の源氏物語やっちまった話」を書きたかったそうで、一応3部作のつもりだったそうです。
が、予定外にここまででまだ41帖分。
おかげさまでもう1冊(宇治十帖)分、読者としては楽しませてもらえるので嬉しい予定外。
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本日の読書

2012-04-01 13:39:18 | 読書
小松 左京著『虚無回廊2』
ついに「SS」に到着した探査船。
乗員とも言うべきAE(人口実存)達は到着とほぼ同時に多星系の宇宙船と遭遇、接触を果たす。
タル星系という所から来た彼らの方も機械知性タリア6が管理する宇宙船群であった。
彼らはエンドウが彼らと同じく機械知性でありながらも「自己意志生成・維持機能」「目的総合再構成機能」を持っていることを知り、ある申し出をしてくる。
彼らが所属する文明は彼らが探索に向かった後、滅亡してしまい、ミッションを変更する自由もない自分たちは、もはや目的のない探査を続けるしかない、どうか我々のリーダーになって欲しいと。

ということで、多星系のタリア6と行動を共にすることになったエンドウ達。
彼らは既に複数の異星の宇宙船と接触しているという話を聞いたそばから、次から次へと異星人達と接触。
彼らは友好的だったり、戦闘的だったり。
そうして出会った「老人」「都市」と共に「SS」を作ったと思われる人々の痕跡を辿ることに。
と、急展開につぐ、急展開でわくわくさせれられて、もう一気に読んでしまいました。
3巻を急いで借りに行ったら、月末整理日で休みだった・・・。


有川 浩著『植物図鑑』
「男の子の前に美少女が落ちてくるなら女の子の前にもイケメンが落ちてきて何が悪い!」
という裏コンセプトで書かれたラブストーリーです。

飲み会の帰り、自宅があるマンションの植え込みに行き倒れていた青年を発見したさやか。
思わず話しかけてしまい
「どうして行き倒れているの?」
「お腹が空いてこれ以上一歩も動けません。」
「お金は?」
「手持ちの現金使い果たして無一文です」
「へー・・・・かわいそう」
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」
「ひ・・・拾って、て。捨て犬みたいにそんな、あんた」
「咬みません。躾のできたよい子です」
そんな会話が笑いのツボにはまって、つい部屋に上げてしまって、カップラーメンとお風呂を振る舞ってしまったさやか。

翌日、起きると一宿一飯の恩義からか、朝起きると、家主が存在を忘れていたタマネギと志望直前の卵を使って、味噌汁と、オムレツを作っていてくれた青年。
誰かが食事を作ってくれるご飯がこんなに美味しいなんて・・・思わず涙が出てしまい、行く当てもなく出て行く彼を思わず引き留めてしまった。

という始まりです。
うん、まさに「ただしイケメンに限る」な状況で始まるラブストーリーですが、意外に平気に読めました。
この青年、樹が野草をとって食事にするの部分が楽しいからね。

あ、最初のエピソードのヘクソカズラ、私も子供の頃まさにその状況を。
名前を知る前に「あ、可愛い花発見」
ぷち。
匂いをかぐ。
ぐえええええええええ!
家に帰って植物図鑑を見る。
「ヘクソカズラか。まさに名前通りだ。二度と近づかない!」
をやりました。
「サオトメカウラ」「ヤイトバナ」という別名があるのは知らなかった。
今回知ったけど、それでも一生「ヘクソカズラ」と呼ぶと思います。


大崎 梢著『プリティが多すぎる』

拓未 司さんの『虹色の皿』を読んだ時も思ったけれど、「青年が不本意な所に行っても、その場所で頑張る」というのは近頃では流行らないのでしょうか?
こちらも不本意な場所で行った青年・新見-文芸部に行きたくて出版社に入って、まずは週刊誌の部署に配属された-は、次の配置異動でローティーン向け月刊誌ピピンの編集部に行くことになった。
なんだよ、この訳の分からない、意味の分からない、ふわふわ、ピンク、リボン、の山は!
とやる気が全く出せない部署に、とりあえずの責任を果たす、次の部署に行くまでの我慢というような真剣みが少々足りない仕事ぶり。
しかし、ピピンのモデルを務める少女達の真剣な姿勢を見ていくうちに、また前の部署の編集長が「娘から、お父さん、ピピンを作っている会社に勤めているなんて凄い!」と言われるようになったなんて話を聞くうちに、ちょっとは考えるようになった。

のですけどねえ。
まあ、一応、最後は「今いる所で頑張るよ。文芸にだって負けないよ」「おまえの本の読者さまかもしれないぞ。今ではなくても未来はそうなる。」と言うくらいには、頑張る気にはなっていますが、それに至るエピソードがあまり愉快ではないので、読後もこうすっきりしませんでした。
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